【ドル/円は狭い値幅での揉み合い、ユーロ/ドルは行って来いの動き】
ドル/円は日本株の下落や欧州市場序盤のユーロ買いを背景に軟調となった後は、強弱混在した米経済指標を受けて、揉み合いが続く展開となった。一方で、米景気の先行き懸念による早期利上げ観測の後退から、米国株式市場は反発した。
(図1 白・・・ドル円、黄色・・・米10年債利回り、オレンジ・・・S&P株価指数)
(出所:ブルームバーグ)
ユーロは米景気回復鈍化への懸念によるドル売りや独国債金利の堅調さを背景に、買いが優勢となりストップロス・オーダーを巻き込みながら上昇した。その後、ECBドラギ総裁がQEの完全実行を表明したことを受け、一転軟調な動きとなった。また、英総選挙から上昇傾向にあるポンドは、ユーロの値動きを睨みながらの推移となった。
(図2 白・・・独10年債利回り、オレンジ・・・ユーロドル、黄色・・・ポンドドル)
(出所:ブルームバーグ)
資源国通貨の豪ドルやNZドルは、欧州市場序盤のユーロ買いを受けた下落後に持ち直す場面も見られたが、原油価格の下落を重しに再び軟調展開となった。
(図3 白・・・NY原油先物、オレンジ・・・豪ドル米ドル、黄色・・・NZドル米ドル)
(出所:ブルームバーグ)