【ギリシャ支援に合意は無く、今のところ過度なリスク回避の予兆は確認できず】
昨晩開催されたユーロ圏財務相会合は、ギリシャ支援への合意到達が遠いとの見方が広がり、リスク回避の動きが先行した。ただ、本日がギリシャの大型債務返済期日にもなっており、ギリシャ支援関連で進展があれば、市場が迅速に反応する可能性がある。
(図1 白・・・ドル円、黄・・・米国10年債利回り、緑・・・S&P株価指数)
(出所:ブルームバーグ)
大西洋での過剰原油生産継続によって原油価格が抑えられるとの見方から、北海ブレント・WTI原油価格が共に下落した。また、供給過剰の長期化を懸念し、昨日の米国株式相場でエネルギー関連株を中心に売りが見られた。
(図2 白・・・WTI原油、黄・・・北海ブレント)
(出所:ブルームバーグ)
ギリシャ支援をめぐる取り組みに懸念が広がっているものの、今のところ過剰な反応は確認できない。
本日12日、ギリシャのIMFに対する7億5000万ユーロの債務返済が実施される見込みだ。
(図3 白・・・米国10年債利回り、黄・・・ドイツ10年債利回り、緑・・・フランス10年債利回り)
(出所:ブルームバーグ)
株価ボラティリティ指数で、足元でパニックを示唆するような動きは確認できない。
(図4 白・・・VIX指数、黄・・・欧州ストックスボラティリティ・インデックス、緑・・・日経ボラティリティ・インデックス)
(出所:ブルームバーグ)