【米雇用統計にドルは横這い、英総選挙の予想外の結果にポンドは急騰】
米雇用統計の結果を受け、FRBによる利上げ時期の後退感が高まり、ドル円は米長期金利の低下とともにドルがやや下落した。一方で、アジアや欧州の株式市場の反発などもあり、雇用統計を受けた米国の利上げ時期の後退感を追い風に、米国株式市場は大幅に上昇した。
(図1 白・・・ドル円、黄色・・・米10年債利回り、オレンジ・・・S&P株価指数)
(出所:ブルームバーグ)
東京時間で軟調に推移していたユーロは、独10年債利回り低下が小幅だったことや、米雇用統計結果によるドル売りに、一時的に持ち直す場面も見られたが、荒い値動きが続いた末に、小安く引けた。一方で、豪ドルは中国貿易統計の低調な結果を受けて一時売られるも、ユーロ売りとドル売りが交錯する中、大きな変化なく取引を終えた。また、ポンドは予想外の英総選挙に大幅に上昇したものの、過熱感もあり週末前の調整売りも出た。
(図2 白・・・独10年債利回り、オレンジ・・・ユーロドル)
(出所:ブルームバーグ)
(図3 白・・・豪ドル米ドル、オレンジ・・・ポンド米ドル)
(出所:ブルームバーグ)
CEM通貨先物市場での投機筋円売りポジションは4週ぶりに拡大し、約1カ月半ぶりの水準となった。一方で、ユーロ売りポジションは2週連続で縮小し、約2ヶ月ぶりの低水準となった。膨らんでいた売りポジションの解消に伴って上昇してきたユーロの動きに注目。
(図4 白・・・IMM通貨先物ポジション(円対ドル)、オレンジ・・・円ドル)
(出所:ブルームバーグ)
(図5 白・・・IMM通貨先物ポジション(ユーロ対ドル)、オレンジ・・・ユーロドル)
(出所:ブルームバーグ)