【ユーロ売りポジションの縮小継続、米新規失業保険の改善にドルは反発】
ドル円は本邦国債利回りの上昇を背景に、一時119.10を割る水準までドルが下落するも米新規失業保険申請件数の改善から反発、米雇用統計を前にしたポジション調整もありドルが一段高となった。一方で、世界的な株安を受け米株式市場も下落のスタートとなったが、米新規失業保険申請件数の改善から雇用統計への期待も高まり、買戻しが進んだ。
(図1 白・・・ドル円、黄色・・・米10年債利回り、オレンジ・・・S&P株価指数)
(出所:ブルームバーグ)
ドイツ国債金利が上昇傾向にある中で、短期資金の欧州回帰が加速するとの観測もあり、ユーロは膨らんでいた売りポジションの解消に伴って上昇したが、米国市場でのドル買いを受け上値の重い展開となった。一方、豪ドルは弱い雇用指標の内容を受けて一時下落したが、目先の利下げ観測が一旦後退したことから買い戻しが進む場面も見られ、ユーロ買いとドル買いの狭間で軟調な展開となった。また、ポンドは英国総選挙を前に、選挙結果への不透明感から神経質な動きが続いた。
(図2 白・・・ユーロドル、オレンジ・・・豪ドルドル、黄色・・・独10年債利回り、ピンク色・・・ポンドドル)
(出所:ブルームバーグ)
欧州時間の為替市場は、ユーロが主導する動きとなる一方で、米国時間に入るとドルが主導する展開となった。
(図3 白・・・ユーロドル、オレンジ・・・ユーロ円、黄色・・・ユーロ豪ドル)
(出所:ブルームバーグ)
(図4 白・・・ドル円、オレンジ・・・ドルユーロ、黄色・・・ドル豪ドル)
(出所:ブルームバーグ)