【米新規失業保険の予想を下回る結果にドル円が反発、またユーロが対主要通貨で買いが加速した】
日銀の政策決定が現状維持となったことへの失望から、ドル/円は一時118.50まで値を下げたが、2%台で堅調に推移する米10年債利回りから、本邦勢による厚いドル買い観測もあり、119.00を挟む水準まで反発した。米新規失業保険申請件数が15年ぶりの低水準(改善)となったことで、ドル円は119円台後半まで反発上昇した。一方、米景気の回復が鈍り始めたとの懸念も根強く、アップル株の下落も重荷となり米国株式市場は続落した。ただ米国株の下げ幅が拡大する一方で、米国債の買いが優勢となり、米10年債利回りは2.10%から2.03%まで低下した。
(図1 白・・・ドル円、黄色・・・米10年債利回り、オレンジ・・・S&P株価指数)
(出所:ブルームバーグ)
ユーロクロスのユーロ買いが加速する中、主要通貨は対ユーロで軟調に推移していた。
(図2 白・・・円ユーロ、オレンジ・・・ドルユーロ、黄色・・・豪ドルユーロ、緑・・・ポンドユーロ)
(出所:ブルームバーグ)
NZ中銀は自国通貨の高さに対して懸念表明や利下げの可能性に言及したことから、NZドルは大幅に下落し、上値の重い展開となった。
(図3 NZドル米ドル 3分足)
(出所:ブルームバーグ)