【予想を下回る米GDP結果も、FOMC声明が「景気減速は一過性」との見方を示し過度な警戒感は後退】
昨晩の米第1・四半期GDP(速報値)は、市場予想の1%を大幅に下回る0.2%。また、東京時間未明に発表されたFOMC声明は、「冬季の経済減速は、一過性の要因を一部反映している」とし、「適切な政策緩和により、経済成長は緩やかなペースで拡大する」と記しています。足元の低調な経済指標は一過性として、いずれ金融政策を変更する事が明らかになった事で、米国債券利回りは上昇した。
(図1 白・・・S&P株価、黄・・・金価格、緑・・・米国10年債利回り)
(出所:ブルームバーグ)
【米原油在庫が一部で減少に転じる】
原油在庫統計で、オクラホマ州クッシングの在庫が昨年11月以来初めて減少した事を受け、WTI原油価格は上昇した。背景に、原油生産の掘削機稼働数が減少に転じた影響が出ているとの見方がある。
(図2 WTI原油価格)
(出所:ブルームバーグ)
原油価格の下落が続いていたにも関わらず、独消費者物価指数が2か月連続で市場予想を上回った。欧州中央銀行(ECB)による金融緩和の効果の表れとの見方が有力。独10年債利回りは上昇、DAXは下落した。
(図3 白・・・ドイツ10年債利回り、黄・・・DAX)
(出所:ブルームバーグ)
(図4 ドイツ消費者物価指数(前年比))
(出所:ブルームバーグ)