【中国貸株規制の緩和発表でリスク回避の株売りが優勢】
中国当局による貸株規制の緩和発表を受け、上昇が続いていた中国株は空売りからの下落懸念が広がり、先物市場で発表直後の株式が急落を見せた。
(図1 白・・・中国株価指数先物、オレンジ・・・S&P株価指数先物、黄色・・・日経平均先物)
(出所:ブルームバーグ)
中国貸株規制の緩和発表を受け、リスク回避による米長期金利の低下とともに、円買い・株売りが進んでいた。その後発表された米コアCPIが懸念されたほど悪化していなかったため、低インフレの継続への悲観論が後退、ドル円は米長期金利の上昇とともに反発に転じた。
(図2 白・・・米ドル円、黄色・・・米10年債利回り、オレンジ・・・S&P株価指数)
(出所:ブルームバーグ)
【米CPI(コア)上向き低インフレやや改善もドル上値の重さ続く】
FRBによる年内の利上げと年明け以降に後ずれするとの観測が交錯する中で、ドル売り圧力がやや増しつつある中、米国の3月CPI(コア)が予想よりやや上振れたことで、米国の過度な低インフレ観測が後退し、ドルは対主要通貨で買い戻される場面も見られたが、上値の重い展開は続いた。
(図3 白・・・米ドル円、オレンジ・・・米ドルユーロ、黄色・・・米ドル豪ドル)
(出所:ブルームバーグ)
CME通貨先物市場で投機筋の円売りポジションは依然として縮小傾向にあり、ドル円の上値の重さと符合している。一方、ユーロ売りポジションは2週連続して縮小傾向にあり、ユーロ反発が継続するのかに注目。
(図4 白・・・円米ドル、オレンジ・・・IMM通貨先物ポジション(円対ドル))
(出所:ブルームバーグ)
(図5 白・・・ユーロ米ドル、オレンジ・・・IMM通貨先物ポジション(ユーロ対米ドル))
(出所:ブルームバーグ)