【ユーロ圏の景気が回復傾向にあるとの見方にユーロ買いとなる場面も】
ドラギECB総裁は理事会後の記者会見で、「景気回復は緩やかに力強さを増し、裾野も広がる」と述べた事で、一時ユーロ買いになる場面が見られたが、金融緩和の完全実施に言及すると再び売られた。途中ドルが大きく売られた場面は、16・17日にG20の財務相・中央銀行総裁会議、17-19日にIMF・世界銀行春季総会を控え、一旦ポジションを軽減させたいとする動きがあったためと思われる。
(図1 白・・・ドル円、オレンジ・・・ドルユーロ、黄・・・米ドル豪ドル)
(出所:ブルームバーグ)
米雇用統計以降続いている予想を下回る米経済指標の結果を受けて、市場には米金融当局による利上げ時期が後ずれするとの見方が増え始めている。
(図2 白・・・米国2年債利回り、黄・・・米国5年債利回り、オレンジ・・・米国10年債利回り)
(出所:ブルームバーグ)
ドイツ10年債利回りは、更に低下、0.1%割れに迫る水準に来ている。
(図3 ドイツ10年債利回り 日足)
(出所:ブルームバーグ)
2月3日以来、何度か跳ね返されてきた54ドル前半の上値を突破した。IMFの調査レポートによれば、米国の原油掘削機の稼働数がピーク時の半数まで下落しており、原油価格の下落は底を打った可能性がある。
(図4 WTI原油 日足)
(出所:ブルームバーグ)