【ドルが対ユーロ・対豪ドルでは強いものの、ドル円の上値は重い展開】
ドルが対ユーロ・対豪ドルでは強いものの、週初一週間ぶりに120円台を回復したドル円は日経平均の下落に伴って伸び悩んだ。国債投資額を約6割減らすゆうちょ銀行の2015年度投資方針に、本邦10年債利回りが0.40%に上昇。米10年債利回りが1.90%台前半での低迷していることもあり、日米金利差が拡がらないこともドル円の上値が重い一因か。
(図1 白・・・ドル円、オレンジ・・・ドルユーロ、黄色・・・米ドル豪ドル)

(出所:ブルームバーグ)
東京時間、日経平均の下落と同時進行でユーロ、豪ドルの対ドル売りが一段と進んだことが確認できる。ユーロはECB債券買い入れの規模が縮小するとの憶測を受け一時反発。豪ドルは好調な米3月消費者信頼感指数発表後にポジション調整による買戻しが一時進んだものの、いずれも限定的な反応だった。
(図2 白・・・日経平均先物、オレンジ・・・ユーロドル、黄色・・・豪ドル米ドル)

(出所:ブルームバーグ)
過去1年間の推移では、鉄鉱石価格の下落と豪州長期金利の低下も、豪ドル下落要因と考えられる。
(図3 白・・・鉄鉱石価格、黄色・・・豪ドル米ドル、オレンジ・・・豪10年債利回り)

(出所:ブルームバーグ)