【中東の地政学リスク上昇でリスク回避が優勢、為替市場は往って来いの動き】
サウジアラビアのイエメンへの軍事介入を背景に中東の地政学リスクが上昇、原油供給不安から原油価格は反発。リスク回避の円買いも進み、ドル円はサポートラインの119円を下回ると下落が加速。安全資産の金にも買いが入り、節目の1200ドル台を越えて上昇スピードが増したことが確認できる。
(図1.白・・・円米ドル、黄色・・・原油先物、オレンジ・・・金)
(出所:ブルームバーグ)
中東情勢を受けて米10年債利回りも一時小幅ながら低下したものの、米新規失業保険申請件数の減少や米7年債入札の不調を背景に再び上昇に転じ、ドル円を下支える一要因にもなった。
(図2.白・・・米ドル円、黄色・・・米10年債利回り、オレンジ・・・S&P株価指数)
(出所:ブルームバーグ)
地政学リスクが高まる中、ドルは対主要通貨で一時売られたものの、行き過ぎた動きの反動もあり、週末になって相場が一旦元の水準に戻った格好。
(図3.白・・・米ドル円、オレンジ・・・米ドルユーロ、黄色・・・米ドル豪ドル)
(出所:ブルームバーグ)