【FOMC後のドル売りが一巡、ポジション調整も進みドルの買戻しが優勢に】
FOMC後に急激な変動を見せた市場は落ち着きを取り戻し、為替、債券、株式それぞれがFOMC前の水準近くまでの回復を見せた。対主要通貨でのドル売りが一巡後、米FRBの政策スタンスそのものには変化なしとの市場の認識から再びドル買戻しの動きが優勢に。
(図1 白・・・ドル円、黄色・・・米国10年債利回り、オレンジ・・・S&P株価指数)
(出所:ブルームバーグ)
(図2 白・・・ドル円、オレンジ・・・ドルユーロ、黄色・・・ドル豪ドル)
(出所:ブルームバーグ)
ギリシャのIMFへの返済が本格化するにつれ、ギリシャ政府の資金ショート懸念も高まり、ギリシャ3年債利回りが23.7%まで上昇したこともユーロにとって上値の重い要因の一つとなった。
(図3 ギリシャ3年債利回り 日足)
(出所:ブルームバーグ)
(図4 ユーロドル 日足)
(出所:ブルームバーグ)
過度な中国元安による外国資本の流出を懸念した中国人民銀行(中央銀行)は17日以降断続的に人民元買い・ドル売り介入を実施していたとする観測も。現在の上海株高と合わせて、人民元高も同時に進行すれば、景気減速中の中国にさらなる打撃を与える可能性もあり要注意。
(図5 ドル人民元 日足)
(出所:ブルームバーグ)
(図6 上海総合株指数 日足)
(出所:ブルームバーグ)