【堅調な米経済指標とギリシャ支援協議合意にリスク回避姿勢が一旦後退】
ドル円は日本時間午前0時近くまで米長期金利や株価と足並みが揃った動きをしていたが、23:45に発表された米製造業PMIが市場予想を上回り、ドル円は株価とともに反発に転じた。
その後、「ギリシャの救済支援、6月末まで延長へ」との報道が流れ、ギリシャ債務問題懸念が後退、米長期金利も上昇に転じた。
(図1 白・・・ドル円、黄・・・米10年債利回り、オレンジ・・・S&P指数)
(出所:ブルームバーグ)
リスク回避の姿勢は24時以降後退傾向となり、円は対ドル、対ユーロで軟化。
(図2 白・・・ドル円、黄・・・ユーロ円)
(出所:ブルームバーグ)
CME通貨先物市場では、投機筋の円売りポジションが4万9091枚と5週連続の縮小、2012年12月の第2次安倍内閣の発足以来最低となった。海外投機筋による円売りの勢いが「アベノミクス」開始前の水準に戻ったことも、ドル円の上値が重い要因の一つといえよう。
(図3 白・・・IMM通貨先物ポジション(円ドル)、オレンジ・・・円ドル)
(出所:ブルームバーグ)