【米第3四半期GDP確報値の大幅な上方修正を受けてドル高が進行】
昨晩発表された米第3四半期GDPは、前年同期比5.0%増加。
市場予想の4%前半を大きく上回ったここまで強い伸びは10年ぶりだった。
(図1 米国四半期GDP伸び率 前年同期比)
(出所:ブルームバーグ)
米GDPの非常に強い結果を受けて、ドル円だけでなく、米国10年債利回りやS&Pも上昇した。
(図2 白・・・ドル円、黄・・・米国10年債利回り、オレンジ・・・S&P)
(出所:ブルームバーグ)
米GDP発表以降、対ドル比較で円・ユーロ・豪ドルの各々相関が確認できる。
16時前後の豪ドルの動きは、特別材料があったというよりも豪ドル米ドルで0.81ドル付近の節目を意識した売買がされた事が原因と考えられる。
(図3 白・・・ドル円、オレンジ・・・ドルユーロ、黄・・・米ドル豪ドル)
(出所:ブルームバーグ)
米GDPの上方修正を受けて米国株価は史上最高値を更新した。
背景に、早急な金融引き締めを行わないとする米国の金融政策にも一因があると考えられる。
(図4 ダウ30種 月足)
(出所:ブルームバーグ)
足元のルーブル相場は、ルーブル売りが一旦終息したと考えられる。
ロシア政府が国営輸出企業に対し外貨保有高を減らすよう命じた事が、政府のHPで公開されている。
(図5 ドルルーブル 日足)
(出所:ブルームバーグ)
原油価格の下落も足元ではひとまず落ち着いた。
背景としてルーブル売りが止まった事が考えられる一方、OPECが石油生産目標を維持する姿勢を崩していない事があると考えられる。
(図6 WTI原油(ドル建) 日足)
(出所:ブルームバーグ)