【市場の注目はECBによる社債買い取りと銀行ストレステスト】
今週から始ったECBの資産買い取りにユーロは売り基調。対象は今のところカバード債購入に限られるが、対象範囲の拡大への思惑が波乱要因になりつつある。
(図1:ユーロドル 日足)

(出所:ブルームバーグ)
米国では終了も近いが、資産買入れによって日米中央銀行ともに拡大してきたバランスシートは、ECBはいち早く2013年以降は縮小の傾向に動いて来た。しかし、ここに来て再び拡大に転じる方針を打ち出していることがユーロ売り材料となっている。
(図2:ECBバランスシート推移)

(出所:ブルームバーグ)
足元のユーロドルは、2012年以降続くトレンドラインを下方ブレイク。このため、1.2500ドルの節目を抜ければ1.2000ドルが視野に入ってくる。
(図3:ユーロドル 日足)

(出所:ブルームバーグ)
【ドル円は、米金利への追随と安全資産評価との板挟み】
107円台には戻るものの、ドル円相場は米金利上昇に追随しながらも安全資産としての円買いにしばしば行く手を阻まれる。
(図4:ドル円・・・白、米10年債利回り・・・黄)

(出所:ブルームバーグ)
10月の円買い戻しも、105円台到達後は売り戻し傾向にある。
(図5:ドル円 日足)

(出所:ブルームバーグ)
ドル円の上値目安は、15日の急落前の107.50レベル。
(図6:ドル円 15分足)

(出所:ブルームバーグ)