【中国版QEにリスクオン】
FOMCを前に調整色の強いマーケットに、強い買い材料となる二つのニュースが飛び込んできた。一つがFOMC声明文内の「相当な期間」の低金利維持という文言のうち、「相当な期間」が削除されるとの思惑がマーケットのドル買い要因だったのだが、WSJの記者から本文言は維持されるとの見通しが流れたことによるドル売り。
もう一つは中国が国内5大銀行に5000億元(約8兆7000億円)の流動性供給するとの報道。このニュースを受けてマーケットはリスクオン・モードになり株、商品価格、豪ドル等の資源国通貨が急騰する展開となった。
最も強い反応を見せたのは銅先物。サーキットブレイカーが発動し、一時取引停止となる上昇反応。
(図1:銅先物 1分足)
(出所:ブルームバーグ)
中国経済から強い影響を受ける豪ドルも上昇反応を見せる。
(図2:豪ドル円 1分足)
(出所:ブルームバーグ)
豪ドルは対米ドルでも買われ急騰。0.900の節目下抜け失敗から下げ止まっていた豪ドル米ドルは買われやすい状態であった。17日のアジア市場でも引き続きマーケットがリスク許容度の高い状態で推移するかどうか、注目の1日となりそう。
(図3:豪ドル米ドル 1分足)
(出所:ブルームバーグ)
ドル円相場は今週に入ってわずかだが上値を切り下げる展開が続く。どこかで下抜けなるか、再びの上昇へのエネルギーをためている状態なのか、FOMC明けのマーケット反応に注目が集まる。
(図4:ドル円 10分足)
(出所:ブルームバーグ)