【米雇用統計、予想を下回る結果】
8月の米雇用統計は、注目の非農業部門雇用者数が14.2万人増と事前予想の23万人を大きく下回る結果となった。サプライズとなる発表だったが、FRBの金融引き締め時期の先送り観測から株式市場は上昇。発表直後に104円台に下落したドル円も105円台に戻して引ける展開となった。
(図1:非農業部門雇用者数 推移)
(出所:ブルームバーグ)
5日朝に年初来高値を更新したドル円は、米雇用統計発表直後のドル売りで104円台に下落。
(図2:ドル円 1分足)
(出所:ブルームバーグ)
雇用統計発表に対する市場の反応で注目したいのは米株価指数の動き。予想を大幅に下回る結果だったにもかかわらず、米株価指数は上昇。FRBによる利上げ開始時期が先送りされるとの見方から買われた。
(図3:ミニS&P指数先物 1分足)
(出所:ブルームバーグ)
一方、為替市場での反応は「ドル売り」と素直な動きを見せる。ドルは対円、ユーロ、豪ドルともに売られている。
(図4:ドル円・・・白、ドルユーロ・・・オレンジ、ドル豪ドル・・・黄)
(出所:ブルームバーグ)
【スコットランド独立のリスクに英ポンド売り】
スコットランドの英国からの独立の意思を問う住民投票が18日に行われる。週末には世論調査で初めて独立派が反対派を上回る結果が発表され、ポンドは急落スタートとなった。
(図5:英ポンド・円 日足)
(出所:ブルームバーグ)