【先物誤発注の噂も。ニューヨーク市場でドル円急落】
欧州市場の終盤に流動性が低下する中でドル円が急落。102.30前後から101.80割れまであっと言う間のドル売りに。売り材料が明確だったわけではなく、急落後には102円台にすぐに回復する展開となった。
(図1:ドル円 1分足)

(出所:ブルームバーグ)
円急騰の原因として噂されていたのが、米通貨先物市場での大量の円買い注文。9月限の円ドル先物で、金額にして約33億ドル規模にあたる、27,000枚の約定があったとのこと。ボラティリティの低下が話題となる中で、最近の市場環境下で流動性も減少し、材料が希薄な中での市場の急変リスクが再認識された。
(図2:円ドル9月限為替先物 1分足)

(出所:ブルームバーグ)
円ドル先物市場急騰前に市場で目立ったのは、米国市場の開始とともに金価格が約20ドル近くも上昇していたこと。地政学的リスクの高まりとともに安全資産買いによる金買いだが、数時間後の先物市場での円買いフローとの何らかの関連性も連想させる動きだった。本日のような円の突発的な動きは予想し難いが、他の金融市場の変化に注意を払うことで、リスク・モードの傾きを考えながら相場と対峙する必要性を再認識させられる。
(図3:金 1分足)

(出所:ブルームバーグ)