【円高気味の一週間】
7月の2週目は、円高気味の一週間となった。ドル円は101円割れを窺うレベルまで下落。週末の金曜日も101円割れを目前に買戻しが入るわけでもなく終日101円台前半の取引が続いた。
(図1:米ドル/円 10分足)
(出所:ブルームバーグ)
先週の市場で最も気になったのは、ポルトガル発のリスク回避の動きだろう。ポルトガル株価指数は一週間で10%を越える下落を見せた。週末の金曜日は不安視されていた問題が解消に向かったこともあり、下げ止まりを見せた。
(図2:ポルトガル株価指数 日足)
(出所:ブルームバーグ)
このポルトガル発の売りを受け、急落していたユーロ/米ドルも金曜日は下げ止まる。
(図3:ユーロ/米ドル 3分足)
(出所:ブルームバーグ)
ポルトガル株価指数とユーロ/米ドルのチャートを重ねると一目瞭然。ポルトガル発の警戒感からユーロが売られている。今週の欧州株式市場の寄り付きに要警戒。
(図4:ポルトガル株価指数・・・白、ユーロ/米ドル・・・オレンジ)
(出所:ブルームバーグ)
金と円は、市場のリスク状況の変化に敏感に反応し易いコモディティーだが、先週木曜日の市場のリスク回避時には金が円よりも早く反応している。円が急に動き出す場面を警戒するためにも金の動向チェックが大事だ。
(図5:円/米ドル・・・白、金・・・オレンジ)
(出所:ブルームバーグ)