豪ドル円
- ※出所:SBIリクイディティ・マーケット
先週11日に89円80銭まで下落したものの、日足・雲上限(89円55銭)、さらには3月24日の安値(86円06銭)と4月26日の安値(87円88銭)を結んだライン(1)を下値支持線として終値ベースでは90円台を維持するなど下げ止まる底堅さも見られ、日足・基準線(90円15銭)を巡る攻防を継続。こうした中、基準線を下値支持線として転換線(90円52銭)を回復し200日移動平均線(92円02銭)や5月2日の高値(92円43銭)を目指す上昇基調となるか、以下の材料が焦点になると見込まれます。
1)米債務上限問題や米地銀の経営不安などについての話し合いの行方とその反応。
2)16日に公表される0.25%の利上げを決めた2日の豪中銀政策理事会議事要旨で、金融 政策の先行きに対する更なるタカ派的な内容が示されるか否か。
3)17日発表の豪1‐3月期賃金指数および18日発表の豪4月雇用統計でインフレの高止まりや労働市場の逼迫を確認し、豪中銀の金融引き締め継続への観測が高まるか否か。
4)豪最大の貿易相手国である16日発表の中国4月小売売上高や鉱工業生産、さらに固定資産投資などの指標を受けて中国の景気減速懸念が後退するか否か。
- ※出所:豪統計局
EURUSD
- ※出所:SBIリクイディティ・マーケット
1)先週11日に3月20日以降下値支持線として意識されてきた日足・基準線(1.0963ドル)を下抜けたこと 2)4月24日以降1.1000ドルを軸とする持ち合い相場を下放れたことによる戻り売りの観測など、週足・転換線(1.0863ドル)が上値抵抗線として意識される上値の重い値動きを継続。そのため、昨年9月28日の安値(0.9535ドル)と10月13日の安値(0.9633ドル)を結ぶライン(1)が走る1.0850ドル付近を明確に下抜け、日足・雲上限(1.0812ドル)を下抜けると、昨年9月28日以降からの上昇トレンドの終了を意味することとなり、日足・雲下限(1.0775ドル)や週足・基準線(1.0659ドル)を目指して一段と下落する可能性があります。
一方、ライン(1)を下値支持線として日足・基準線/転換線(1.0963ドル/1.0966ドル)を回復するか上値メドして注目されます。そのため、以下の材料が焦点になると思われます。
1)15日に公表される欧州委員会の景気見通しや16日のドイツ5月ZEW景況感期待指数を受けて欧州経済の堅調を確認できるか否か。
2)16日のラガルドECB総裁、17日のデギンドス副総裁、19日のシュナーベル専務理事らの発言でインフレ見通しや金融政策の行方など利上げ停止時期を巡る思惑。
3)米債務上限問題や米地銀の経営不安、さらに中国4月小売売上高や鉱工業生産などを受けた景気への影響など、リスク回避志向の高まりを背景にしたドル買いがユーロ円も含めたユーロ売り圧力を高めることになるか注目。
4)ユーロ円が日足・転換線(148 円 87 銭)を回復し、5月2日 の高値(151 円 61 銭)から 先週11日の安値(146 円 13 銭)までの下落に対するフィ ボナッチ 61.8%戻しの水準に あたる 149 円 52 銭へ反発することができるか上値メドとして注目される一方、11日の 安値を下抜け、4月6日の安値(142 円 55 銭)から 5/2 の高値(151 円 61 銭)までの上昇に対する 61.8%押しの水準にあたる 146 円 01 銭を下抜け、142 円 55 銭を目指し下落するか否か。
5)5月28日のトルコ大統領選決選投票でロシアとウクライナとの仲介役として動いてきた 現職のエルドアン大統領の再選となるか、あるいは野党連合の支持するクルチダルオール候補が勝利するのか、議会選も含め政局及び欧州とロシアとの関係など政治的リスク に対する懸念が高まることになるか否か。
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