本日1日にドル円は一時132円07銭まで下落するなど円安進行に一服感が見られます。
あらためて、3月以降、急速な円安が進行した要因を整理すると・・
1)ロシアによるウクライナ侵攻による有事のドル買い
2)欧米を中心に対ロシア制裁の影響によるエネルギー、食糧価格の上昇を背景にした世界的なインフレ加速
3)日銀を除く、主要各国中銀の金融引き締めの加速を背景にした日本と主要各国との金利差拡大
4)エネルギーおよび食糧自給率が極端に低い日本の貿易赤字拡大や経常赤字の恒常化につながるとの思惑
(1)先週のFOMCでパウエルFRB議長が
1)現状、米経済は景気後退ではない
2)今後の利上げペースはデータ次第
3)いずれ利上げペースを落とすのが適切になる可能性が高い
などと発言
(2)米4−6月期GDP(速報値)が2四半期連続のマイナス成長になったことから、9月FOMCに向けて利上げペース鈍化への思惑
1)ウクライナ侵攻の長期化によりエネルギー、食糧価格の高騰が続き、制裁への報復措置によるロシアから欧州への天然ガス供給を巡る不透明感が燻り、ユーロ安の一因になっているものの、「有事のドル買い」は後退
2)日銀の金融緩和政策は当面変わることはないとの見方、一方、原油価格上昇の一服感は日本の貿易赤字拡大鈍化の一因
3)急速な金融引き締めによる景気減速懸念の台頭が利上げ加速観測の後退⇒米長期金利上昇の一服感
などを背景にこれまでの円売りポジションの調整の思惑が急台頭
本日発表される米7月ISM製造業景況指数や5日に発表される米7月雇用統計を受けて、9月FOMCで示される物価、成長率見通しが6月時点から下方修正されるとの思惑につながるか注目。
- ※出所:SBIリクイディティ・マーケット
6月FOMC時点での成長率、インフレ見通し
- ※出所:SBIリクイディティ・マーケット
- ※出所:SBIリクイディティ・マーケット
ドル円は、5月24日と7月29日の安値(126円35銭と132円51銭)を結んだライン(1)、雲の上限、下限を下値支持線として下げ止まり、日足転換線・基準線を回復するか、あるいは雲の下限や6月16日の安値(131円50銭)=ライン(2)を下抜け一段と下落するか注目。
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