- ※出所:SBIリクイディティ・マーケット
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先週23日にラガルドECB総裁がECB内部のタカ派寄りの考えに寄せ、7月の利上げの可能性のほか、第3四半期末までに、マイナス金利となっている中銀預金金利を脱却する公算(少なくとも7月、9月の理事会で0.25%ずつの利上げ)が大きいとの認識を表明。その後、FOMC議事要旨の公表を終え、ポジション調整のユーロ売りに反落したものの、日足・基準線を下値支持線として下げ止まり、5/27には1.0765ドルへ上昇する堅調な値動きを続け、1.0735ドルで先週末の取引を終えました。ドイツの実質金利(10年物・物価連動国債利回り)が上昇し米国との実質金利差を縮小したこともユーロの対ドルでの上昇を支援する結果となりました。
日足チャートでは転換線(1.0609ドル)が基準線(1.0581ドル)を上抜けたほか、週足チャートでも転換線(1.0702ドル)を上回っていること、さらに日足RSI(14日)は57% 週足(14週)も40%と上昇余地があることから、2月10日の高値(1.1494ドル)と3月31日の高値(1.1184ドル)を結んだ日足チャートのライン(1)(現状:1.0824ドル)を上抜け、日足・雲の下限(1.0878ドル)を目指して一段高となるか、上値メドとして注目されます。一方、3月31日の高値(1.1184ドル)と5月13日の安値(1.0350ドル)との50%水準(1.0767ドル)を手前に伸び悩んでおり、50%水準を回復できればフィボナッチ38.2%水準にあたる1.0865ドルや週足・基準線(1.0922ドル)を目指すかもしれません。ここまでを整理すると上値メドとして1)先週末27日の高値である1.0765ドル 2) 3月31日の高値(1.1184ドル)と5月13日の安値(1.0350ドル)との50%水準にあたる1.0767ドル 3) 2月10日の高値(1.1494ドル)と3月31日の高値(1.1184ドル)を結んだ日足チャートのライン(1)(現状:1.0824ドル) 4) 3月31日の高値(1.1184ドル)と5月13日の安値(1.0350ドル)とのフィボナッチ38.2%水準にあたる1.0865ドル5)日足・雲の下限にあたる1.0878ドル 6)週足・基準線にあたる1.0922ドル 7)2021年5月25日の高値(1.2266ドル)と今年2月10日の高値(1.1494ドル)を結んだ週足のライン(1)(現状:1.1162ドル)が挙げられます。
一方、ロシアからの石炭、石油、天然ガスについて欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長はロシアからのエネルギーの輸入禁止を提案。ドイツはこうした措置に同調する意向をしめしているものの、ハンガリーが反対しているほか、チェコやスロバキアも慎重な姿勢を示しています。しかし、エネルギー価格上昇の影響が欧州経済の下振れリスクにつながるとの見方も根強いこと、欧州の物価上昇はコストプッシュ型であり、金融政策によって抑制することが難しいことから、持続的な利上げを疑問視する見方もあり、ユーロの上昇は長続きしないのではとの見方も聞かれています。あくまでも、対ドルでの反発が、人民元などと比べ、遅れていたポジション調整に過ぎないとの見方もあり、今週の動きが注目されます。
そのため、先週末27日の高値である1.0765ドルや3月31日の高値(1.1184ドル)と5月13日の安値(1.0350ドル)との50%水準にあたる1.0767ドルさらに、 2月10日の高値(1.1494ドル)と3月31日の高値(1.1184ドル)を結んだ日足チャートのライン(1)(現状:1.0824ドル)を上抜けることが出来ず、日足・転換線(1.0609ドル)や基準線(1.0581ドル)を下抜けた場合、3月31日の高値(1.1184ドル)と4月21日の高値(1.0936ドル)を結んだ日足チャートのライン(2)(現状:1.0485ドル)を目指して下落する可能性に注意が必要です。
本日21時に発表されるドイツ5月消費者物価指数(HICP 予想:前年比+8.1% 前月:+7.8%) 31日18時に発表されるユーロ圏5月消費者物価指数(予想:前年比+7.7% 前月:+7.4%)が注目されますが、7月のECB利上げ開始は、既に市場に織り込まれており、大幅な上振れにならない限り、反応は限られる可能性があるかもしれません。そのため、今週末6月3日に発表される米5月雇用統計に対する反応も注目されます。
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