衆院選
日経平均株価は、10月19日の公示以降、投開票前までに322円安と下落しました。自民党の単独過半数が微妙な情勢との予想を反映。発足間もない岸田首相の安定的な政権運営を危ぶむ見方もあり、10月20日の114円70銭を高値に10月28日には113円26銭まで下落する場面も見られました。
- ※出所:SBIリクイディティ・マーケット
与野党勢力は解散前の(与党:305 野党:156)から(与党:293 野党:172)と与党が勢力を減らしたものの、自民党は単独で絶対安定多数の261議席を獲得しました。これにより、衆院で常任委員会の委員長を独占した上で、各委員会で自民が過半数を確保したことから、岸田政権の安定的な政権運営への安心感を好感。日経平均株価は一時740円67銭高の29,633円33銭と9月29日以来の高値まで上昇する場面が見られるなど、リスク選好の動きとなった一方、ドル円は114円25銭までの上昇に留まる上値の重い値動きが続いています。
FOMCを控えて
11月2-3日のFOMCでは既に年内のテーパリング開始が織り込まれており、市場の焦点は声明文から『インフレは一時的』との文言が削除されるか焦点の一つとして注目されます。FOMCで早期利上げ観測が高まれば、米長期金利の上昇とともに10月20日の114円70銭を上抜け、115円台を視野に一段とドル高・円安が進行するかもしれません。一方、早期利上げ観測が牽制され、米長期金利の低下につながる結果となれば、先週10月28日の113円26銭を下抜け、113円割れへ一段の調整につながる可能性があるかもしれません。
- ※出所:SBIリクイディティ・マーケット
1)9月22日の安値(109円12銭)と10月5日の安値(110円85銭)を結んだライン(1)(現状:114円34銭)を上抜けることが出来るか。
2)目先の方向性を占う上で注目されるオシレーターMACDの水色のラインがオレンジ色ラインを下回る状況にあります。MACDがシグナルを下から上に抜けるゴールデンクロスが発生し、上昇トレンドを示すことになるか注目。
米10月雇用統計に向けて
6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月予想 | |
就業者数 | 96.2万人 | 109.1万人 | 36.6万人 | 19.4万人 | 45.0万人 |
失業率 | 5.9% | 5.4% | 5.2% | 4.8% | 4.7% |
時間給賃金 前月比 | 0.4% | 0.4% | 0.4% | 0.6% | 0.4% |
時間給賃金 前年比 | 3.7% | 4.1% | 4.0% | 4.6% | 4.9% |
6月 | 7月 | 8月 | 9月 | |
製造業 | 4.2万人増 | 7.4万人増 | 3.7万人増 | 5.2万人増 |
サービス業 | 76.6万人増 | 74.2万人増 | 29.5万人増 | 26.5万人増 |
政府系 | 15.4万人増 | 27.5万人増 | 3.4万人増 | 12.3万人減 |
- ※出所:SBIリクイディティ・マーケット
1)FOMC声明文から『インフレは一時的』の文言が削除され、利上げ時期の前倒し観測が高まった場合、週末5日発表の米10月雇用統計で就業者数が市場予想(45.0万人)を3ヵ月ぶりに上回るか注目。
2)先週末発表された米7-9月期雇用コスト指数が2001年以降で最大の上昇率となるなど、インフレが当面続く可能性が示唆されました。こうした状況下、時間給賃金の一段の上昇が予想(時間給賃金の前年比予想:+4.9%)通り、上昇基調な続くことになれば、一段のインフレ上昇の継続観測を裏付けることになるかもしれません。
FOMCおよび米10月雇用統計を経て、あらためて日米金融政策の方向性の違いが一段と明確になり、日米金利差拡大の思惑から10月20日の高値(114円70銭)を上抜け、心理的節目とされる115円台の回復に向けて一段高となるか注目されます。
FXデビュープログラム実施中!
FX口座の新規開設をして、口座開設月の翌月最終営業日までにエントリー&お取引いただいたお客さまに、新規取引の合計数量に応じて最大100,000円をキャッシュバックいたします。
- ※エントリーと取引の期限は、FX口座開設月の翌月最終営業日(取引終了時間まで)となります。取引時間についてはこちら
- ※FX口座開設前のエントリーも有効となります。
SBI証券のFXが選ばれる4つの理由とは?
SBI証券のFXが選ばれるのには理由があります。
FXデビューをお考えの皆さまに、SBI証券ならではの充実したサービスをご紹介いたします。
- ※1 2019年11月末時点 矢野経済研究所調べ(有力FX企業17社の月間データランキング)
- ※2 2020年5月末時点 SBIグループのうち、約7割がSBI証券のFX口座