ドル円の動き
ドル円は2月5日の米1月雇用統計発表前に105円76銭まで上昇、さらに翌週2月8日にも105円67銭へ上昇し200日移動平均線を上抜けたものの、いずれもこの200日移動平均線が上値抵抗線として意識され、2月10日には104円41銭まで反落しました。
しかし、1月6日の安値(102円59銭)と1月21日の安値(103円33銭)を結んだ下値支持線にサポートされ、米長期金利の上昇とともに先週2月17日には106円22銭まで上昇しました。
こうした動きにオプション市場でも1ヵ月物ドル円のリスクリバーサルがドル・コールオーバーになる場面が見られたものの一時的に留まり、再びドル・プットオーバーに転じる中、先週末2月19日には105円24銭まで下落する場面が見られました。
しかし、日足・転換線(105 円32銭)や2月16日の安値(105円18銭)が下値支持線として意識される中、その後発表された米2月サービス業PMIや米1月の中古住宅販売戸数が市場予想を上回り、米10年債利回りは昨年2月26日以来の1.363%まで上昇しましたが、ドル円の反発は105円67銭までに留まり、105円44銭と200日移動平均線を下回ったまま先週末の取引を終えました。
それでも週明けのドル円は、再び200日移動平均線を回復するなど引き続き底堅い値動きが続いています。米長期金利の高値圏での推移が続いていることから、週明けの日経平均株価が午前中に一時440円21銭高の30,458円13銭まで反発しました。
ドル円の今後の注目点
また、 上海株は先週末まで5日続伸した反動から下落しているものの、小幅安に留まっており、先週末に中国人民銀行の資金調節が週間で計3400億元の吸収となったことへの売り圧力を消化。さらに、中国経済の回復や世界経済正常化への期待などが引き続き下支えとなっています。
ドル円の日足チャートを見ると、2月5日に105円76銭を付けて以降、3日続落し104円41銭へ下落。その後、日足は5日陽線を続けた後に3日続落し105円24銭へ反落。今回も2月10日から5日続伸して高値を更新する展開となるか注目されます。
(1) 先週末の高値(105円74銭)を上抜けることができるか?
(2)週末には日足・基準線(現状104円78銭)が104円84銭まで上昇することから、この水準を引続き上回る水準を維持するか?
(3)下向きにクロスする兆候が見られるMACDが再度上向きに転換するか?
今週の注目材料
(1)先週19日にNY連銀ウィリアムズ総裁が利回りの上昇は懸念していない、景気先行きへの楽観の高まりを示していると前向きな考えを示す中、今週のパウエルFRB議長の議会上下両院での議会証言での発言に対する米債券市場の反応が注目。
(2)ペロシ米下院議長が、今週末までに景気対策法案を下院で成立させる意向を示したことから議会の動向が注目。
(3)米10年債利回りは一時1.36%台へ上昇、さらに実質金利の上昇も続いており、今週発表 される2月の消費者信頼感指数や1月の耐久財受注に対する反応が注目。
(4)先週発表された新規失業保険申請件数が予想以上に悪化。しかし、寒波の影響による一時的な反応と解釈し、今週も引き続き悪化した場合でも過度な悲観を回避できるか注目。
(5)オプション市場で1ヵ月物ドル円のリスクリバーサルが再びドル・コールオーバーに転じるか注目。
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