米国の4月経済指標に注目!
4/13の日本時間午前3時00分時点の世界のウイルス感染者数は182.7万人に達したほか、死者数も11.3万人まで拡大しています。
大手格付け機関のムーディーズは、ボーイングの信用格付けを1段階引き下げて「Baa2」とした一方、政府による融資、もしくは資産購入を通じた支援を確保することを前提とし、投資適格級は維持しました。また、フィッチ・レーティングスは、北米航空会社の格付けについて、ウイルス感染の世界的大流行によって今後一段と悪化するとの見方を示しています。仮にウイルス感染の最悪期を過ぎても、人の移動回復は想定以上に遅れるとの指摘もあり、世界経済の回復を占う上でもネガティブな材料の一つとして懸念されます。
今週の金融市場の方向付けに大きく影響を及ぼす材料として、引き続きウイルス感染拡大の状況が注目されます。また、米国の4月経済指標(NY連銀製造業景況指数:予想‐35.0 前月‐21.5やフィラデルフィア連銀製造業指数:予想‐30.0 前月‐12.7)の大幅低下が予想されており、4月および5月の経済指標が過去に例を見ない低水準となる可能性が懸念されています。
さらに、米3月小売売上高も、自動車販売台数の大幅な減少が影響し、2月の前月比‐0.5%から前月比‐7.0%へ、また自動車を除いた売上高も2月の前月比‐0.4%から前月比‐3.0%へ減少する見通しとなっており、米GDPの約70%を占める個人消費の
減速が米1−3月期GDPの大幅な下振れにつながる懸念を市場がどのように評価するのか、またドル安を加速させる要因となるのかが注目されます。
具体的な支援策が示されるか?
こうした中、4/15にはG20財務相・中銀総裁電話会議が開催されるほか、4/17から4/19にかけてIMF・世銀総会があり、減速が懸念される世界経済に対して具体的な支援策が示されるのか、また、IMFの世界経済見通しがどの程度下方修正されるかが注目されます。
また、先週FRBがウイルス感染拡大による景気下振れに対するテコ入れとして、追加支援策(中小企業、州・地方自治体支援などで最大2.3兆ドルの融資)のほか、パウエル議長が融資可能な規模について「無制限」であるとの見解を示したこともあり、4/15のベージュブック(米地区連銀経済報告)では一段の下振れ防止に向けてあらゆる手段を講じる姿勢を確認することになりそうです。
その他、4/17には中国1-3月期GDPが発表されます。予想の範囲内に留まれば、中国経済の早期回復期待を背景に先行き懸念の緩和につながる可能性もあり、注目されます。
さらに、3/16に82.69へ上昇していたVIX(恐怖指数)も先週4/9には41.67と、3/5以来の低水準まで低下しています。こうした流れが今週も継続するか、また、欧州各国および米国で感染拡大に対するピークアウトの兆候が進展するか注目されます。
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