米2月雇用統計 (非農業部門雇用者数前月比/失業率 等) |
発表時間: |
3/6(金)22:30(日本時間)
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前回値: |
+22.5万人 / 3.6% |
事前予想: |
+17.5万人 / 3.6% |
米2月雇用統計 予想を確認!
9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月予想 | |
非農業部門 雇用者数(万人) | 19.3 | 15.2 | 26.1 | 14.7 | 22.5 | 17.5 |
失業率(%) | 3.5 | 3.6 | 3.5 | 3.5 | 3.6 | 3.6 |
時間給賃金 前月比(%) | 0.0 | 0.4 | 0.3 | 0.1 | 0.2 | 0.3 |
時間給賃金 前年比(%) | 3.0 | 3.2 | 3.1 | 3.0 | 3.1 | 3.0 |
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※出所:SBIリクイディティ・マーケット
※市場予想は3/2現在の予想平均値
中国2月製造業PMIは、史上最低となる35.7へ低下
2/28の海外市場では、WHO(世界保健機関)が世界全体の新型コロナウイルス感染拡大の危険度を4段階で最高レベルの「非常に高い」に引き上げました。
世界的な生産活動や物流に影響が生じ、世界経済の減速懸念が高まるとの思惑を背景に、NYダウが一時1,085ドル安まで下げ幅を拡大したことや、米長期金利が連日の史上最低水準を更新したこともあり、ドル円も昨年10月以来の安値となる107円51銭へ下落しました。
その後、パウエルFRB議長が「経済を支えるために適切に行動を行う」と声明を公表したことで、市場は早期の利下げ観測とらえ、米長期金利が低下しました。NY市場終盤にかけてポジション調整による買戻しも観測され108円13銭へ反発し、108円05銭で先週末の取引を終了しました。
しかし、2/29に発表された中国2月製造業PMIが、リーマンショック後の2008年11月の38.8を下回り、史上最低となる35.7となったほか、2月非製造業PMIも1月の54.1から29.6へ大幅に低下したことが嫌気され、週明け3/2早朝のシドニー市場では一時107円00銭まで下落、昨年10月9日以来の円高水準まで下落する場面が見られました。
- ※出所:SBIリクイディティ・マーケット
NYダウは下げ止まるか?
NYダウは2018年6月半ば以来の7営業日続落となったほか、先週一週間の下落幅が3,583ドル安となり、週間ベースでの下げ幅として過去最大となり、2/12に付けた史上最高値から約14%下落して先週末の取引を終えるなど、調整局面入りが確実となりました。
経験則から見れば、調整局面入りしたNYダウの下落率は平均で14%となっています。既に14%下落している状態のため、今週のNYダウが下げ止まるか注目されます。
先週、パウエルFRB議長は「経済を支えるために適切に行動を行う」と声明を公表しました。しかし、今回の新型ウイルス感染拡大に収束の兆しが見えないこと、影響が長期に及ぶ可能性が見られることを考えれば、NYダウの調整は過去の経験則から大きく逸脱し、更なる下落を続ける可能性も否定できません。
- ※出所:SBIリクイディティ・マーケット
当面の上値目処は?
こうした中、今週末には米2月雇用統計が発表されます。
FRBのみならず、豪中銀や今週のカナダ中銀など各国の中銀が早期の緩和に動くことも想定されます。金融緩和そのものは資金供給面での支援につながるものの、需給を押し上げる効果に関しては疑問視されることから、消費者心理の改善にどこまで有効なのか見えにくいだけに、ワクチン対策など具体的な処方箋が見えるまで、リスク回避の動きが続く可能性に備える必要があるかもしれません。
ドル円は、昨年8月の104円43銭と今年、年初の107円64銭を結ぶトレンドラインを下回っており、このトレンドラインの延長線上の水準を回復できるかが、当面の上値目処として意識されそうです。
- ※出所:SBIリクイディティ・マーケット
非農業部門雇用者数(万人)の推移
- ※出所:米労働省
米時間給賃金 前年比(%) 、 前月比(%)
- ※出所:米労働省
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