ブラジル連邦共和国
首都 | ブラジリア |
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公用語 | ポルトガル語 |
国土面積 | 約851.2万平方キロメートル(日本の22.5倍) |
人口 | 約2億930万人(2017年世界銀行調べ) |
主な経済指標 | 政策金利 6.50%(2019年2月) |
GDP(前年同期比)+1.3%(2018年7-9月) |
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インフレ率(前年比)3.78%(2019年1月) |
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失業率 11.6%(2018年12月) |
- ※出所:SBIリクイディティ・マーケット
リオデジャネイロ・オリンピック後にプラス成長へと改善
ブラジルレアルは、資源価格や新興国通貨の動向はもちろんのこと、米国の金融政策にも敏感に反応する傾向にあります。さらに、高金利通貨としての魅力もあり、比較的人気の高い通貨と位置付けられています。
ブラジル経済は、2014年から約3年弱マイナス成長が続いていましたが、2016年8月に開催されたリオデジャネイロ・オリンピック後の2017年3月にプラス成長へと改善、ブラジル主要株価指数の上昇もあり、ブラジル・レアルは反発しました。
しかし、米国の利上げ継続により、トルコやアルゼンチンなど、新興国通貨の下落とともに、下落基調となりました。
加えて、ブラジルの政治問題も圧迫要因となり、ブラジルレアルは上値の重い動きが続き、2018年8月に対円で史上最安値を更新しました。
政策金利は、2016年に14.25%でしたが、インフレ率低下や財政問題を背景に利下げが断行され、現状、過去最低金利となる6.50%まで引き下げられています。
ブラジルレアル/円の推移(月足)
- ※出所:Quants Research Inc.
政策金利の推移
- ※出所:Quants Research Inc.
GDPの推移
- ※出所:SBIリクイディティ・マーケット
ヴァーレの鉱山ダム決壊の影響が懸念される
また、ブラジルはオーストラリアに次ぐ世界2位の鉄鉱石の輸出国です。
ブラジルの対外輸出の中でも13.4%を占めている主要産業ですが、2019年1月には世界最大の鉄鉱石会社ヴァーレ所有の鉱山のダムで決壊事故が発生、今後のブラジル経済への影響が懸念されます。
主要国と比較しても依然として高金利であることや、ブラジル経済がプラス成長を維持していること、さらにブラジルレアルが歴史的安値水準であることから、依然として人気は衰えていません。
今後は、米国の金融政策や、資源価格に左右される新興国通貨の動向がポイントになるかもしれません。