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【米雇用統計】 米9月雇用統計の注目点は!?

2018/10/2
提供:SBIリクイディティ・マーケット社

米9月雇用統計
(非農業部門雇用者数前月比/失業率  等)
発表時間: 
10/5(金)21:30(日本時間)
前回値: 
+20.1万人 / 3.9 %
事前予想: 
+18.8万人 / 3.8%

10/5(金)発表の米雇用統計 予想を確認!

  4月 5月 6月 7月 8月 9月予想
非農業部門 雇用者数(万人) 17.5 26.8 20.8 14.7 20.1 18.8
失業率(%) 3.9 3.8 4.0 3.9 3.9 3.8
時間給賃金 前月比(%) 0.1 0.3 0.1 0.3 0.4 0.3
時間給賃金 前年比(%) 2.6 2.7 2.7 2.7 2.9 2.8

※出所:SBIリクイディティ・マーケット
※市場予想は10/1現在の予想平均値

非農業部門雇用者数(万人)の推移

※出所:米労働省

9月雇用統計の注目点は?

① 前月の雇用統計では、就業者数が予想を上回った一方、過去2ヵ月分が下方修正され、3ヵ月平均が18.5万人となりました。さらに、貿易問題が影響したのか、製造業の就業者数は0.3万人減となったほか、7月分も速報値の3.7万人増から1.8万人増へ下方修正されています。9月の就業者数だけでなく、前月分に修正が見られるかも注目です。

② 前月の時間給賃金は前月比+0.4%、特に前年比は+2.9%と予想を上回り、2009年6月以来の高水準となりました。9月の対前年比時間給賃金は2.8%と前月から低下予想となっている中で、前月と同様(+2.9%)、もしくはこれを上回ることになれば、消費拡大への期待が高まります。同時に、投資家心理の一段の改善につながる可能性があるだけに注目されます。

③ 失業率は6月に4.0%へ上昇後、7月、8月と2ヵ月連続で3.9%と落ち着き、9月は5月以来の3.8%へ低下すると予想されています。また、労働参加率は7月の62.9%から62.7%へ低下した流れが継続するか注目されます。
前月の雇用統計で、時間給賃金の上昇によって、労働市場のスラック(需給の緩み)、すなわち未活用の隠れた労働力が存在し、拡大する雇用主の人材需要を十分に満たしているとの従来の見方を修正せざるを得ない状況が生まれました。
さらに、8月の労働参加率が62.9%から62.7%に低下したということは、賃上げペースが加速しているにも関わらず、労働人口が減少していることを示唆したとされ、企業が人々を呼び戻す、またはライバル社から人材を引き抜きたい場合には、給与を引き上げざるを得ないということになりました。
加えて、米4-6月期GDP確報値では、成長率が+4.2%となり、企業の設備投資の堅調さも確認されたことから、企業は今後さらに雇用を増やす必要があると思われます。過去数年に渡る設備投資低迷が招いた生産性の伸び悩みを踏まえると、需要に追いつくには増員で対応するしかないでしょう。
米国の減税や財政支出などを追い風に力強い成長を続けるとすれば、今後も堅調な労働市場が続くと予想される中で、賃金上昇が一段と本格化するかもしれず、9月雇用統計でもこうした前月からの状況が続くのか注目されます。

④ パウエルFRB議長は「緩やかな利上げが持続的な強い経済を支援」「インフレは低く安定、経済は強い」と発言しており、8月下旬の「米国経済が過熱している兆候はない」との発言と比べ、幾分インフレの上昇を警戒し始めているように思われます。今回の雇用統計が、インフレ期待の上昇につながれば、FRBの金融政策が『正常化』から『引締め』に向かう手掛かりとなりかねないだけに注目されます。

米時間給賃金 前年比(%) 、 前月比(%)

※出所:米労働省

失業率(%)の推移

※出所:米労働省

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