2020/10/13
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」10月12日号より抜粋
先週は米長期金利と期待インフレ率が上昇
■ 米国市場では株高、金利上昇、ドル安が進展
先週は世界的に株価が上昇。米長期金利は上昇し、為替市場では円と米ドルがユーロ等の主要通貨に対して下落するなどリスク選好的な相場展開となりました。11月初の米選挙(大統領と上下院)で民主党が勝利するとの期待が背景です。9月29日の大統領候補討論会(第1回)を経て、民主党のバイデン候補の支持率が上昇。郵便投票の急増などを背景に選挙後も大統領が直ちに決まらないといった事態への警戒感は後退したとみられます。
市場の一部は民主党が大統領と上下院全てを獲得する可能性も意識。共和・民主両党の対立で協議が難航してきた追加景気刺激策が導入され、バイデン候補が公約する多額のインフラ投資も実行されるとの期待も浮上しています。米長期金利とともに市場の織込む期待インフレ率も上昇。当面は長期金利がどこまで上がるのか、米FRBは金利上昇を抑制するのかにも注目が集まります。
■ 今週も米大統領候補の支持率等に注目
今週も米大統領候補の支持率等米政治動向が焦点。今週15日の候補者討論会(第2回)は中止が決定(22日の討論会は開催予定)。選挙活動を再開したトランプ大統領が巻き返しを図れるかが注目されます。米長期金利が上昇する中、米FRB高官の発言も要注視。15-16日のEU首脳会議は英国とEUによる通商交渉の正念場です。16日の米小売売上高(9月)は前月比+0.6%(8月+0.6%)と堅調、15日の米地区連銀製造業景気指数(NYとフィラデルフィア、10月)でも底堅い企業景況感が確認されるでしょう。(入村)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
10/12月 |
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10/13火 |
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10/14水 |
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10/15木 |
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10/16金 |
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注)(日)日本、(米)米国、、
(欧)ユーロ圏(またはEU)、
(独)ドイツ、(中)中国、(豪)オーストラリア、
を指します。
NAはデータなし。
日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Refinitivより当社経済調査室作成
注)MSCI WORLD、MSCI EM、S&P先進国REIT指数は米ドルベース。
原油は1バレル当たり、金は1オンス当たりの価格。
騰落幅、騰落率ともに2020年10月2日(中国市場は休場)対比。
出所)MSCI、S&P、Refinitivより当社経済調査室作成
注)上記3図の直近値は2020年10月9日時点。
出所)Refinitivより当社経済調査室作成
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