2020/6/9
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」6月8日号より抜粋
積極的な主要中銀の緩和策が株高材料に
■ 米ナスダック総合指数は史上最高値に迫る
景気回復の遅れや感染再拡大の懸念、米中関係の悪化などのリスクはあるものの、市場は堅調です。米ナスダック総合指数は既に年初来でプラスを回復し、足元は2020年2月の史上最高値を試す展開をみせています。
■ 先週はECBが緩和強化、今週はFOMCに注目
堅調な株式市場を支えているひとつは、主要先進国の中銀による大規模な金融緩和です(上図)。先週はECBがPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の規模を予想を上回る6,000億ユーロの拡充を決定するなど、緩和姿勢は強化されています。今週はFOMCが予定されており、2019年12月以来となる景気物価見通しが示され、今後の金融政策の方向性など注目を集めるとみています。
■ 大都市の活動再開は困難、第2波懸念は残存
遅れていたニューヨーク市も月曜に経済活動が再開する模様です。「東京アラート」が発動されるなど3密が懸念される大都市の感染収束は難しいとも見られ、第2波の懸念も残るとみられます。また好調な5月の米雇用統計を受け、6月の消費者信頼感に注目が集まります。(永峯)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
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6/11(木) |
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注)(日)日本、(米)米国、(欧)ユーロ圏、
(中)中国、(豪)オーストラリア、(印)インド、
(伯)ブラジル、(他)その他、を指します。
NAはデータなし。
日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注)MSCI WORLD、MSCI EM、S&P先進国REIT指数は米ドルベース。
原油は1バレル当たり、金は1オンス当たりの価格。
騰落幅、騰落率ともに2020年5月29日対比。
出所) MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注)上記3図の直近値は2020年6月5日時点。
出所)Bloombergより当社経済調査室作成
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