2020/3/31
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」3月30日号より抜粋
株価は反発もVIXは高止まりで不安定な市場
■ 米国の景気対策が支えも、都市封鎖に警戒感
先週は、日経平均が17.14%、NYダウが12.84%上昇するなど堅調でした。米国で新型肺炎の景気対策法案が成立したことを受け、過度な不安が後退しました。ただ新型肺炎の感染者数が引き続き増加基調、ニューヨークや東京の都市封鎖(ロックダウン)議論がおきるなど、警戒感は変わっていません。市場の不安心理を示すVIX指数も3月16日につけた高値82.69から低下基調にありましたが、60を割ることは出来ず、依然高水準にあり、市場はまだ不安定な状況にあるとみています(上図)。
■ 主要新興国の格下げで新興国投資に懸念
市場が不安定な中では、流動性リスクが高い新興国の資産は敬遠されやすくなります。加えて足元では、3月26日にメキシコ、27日に南アフリカが格下げされています。特に南アフリカは今回の格下げで投資適格級を失っており、一部債券指数からの除外により資金流出が懸念されます。今後リスク選好が高まったとしても、新興国投資への懸念が続く可能性もあり注意が必要です。
■ 注目は経済指標より感染者数と対応策
今週は、米国のISM景況感や雇用統計、日本の日銀短観、中国のPMI指数など重要指標が続きます。ただ先週26日に急激に悪化した新規失業保険申請件数に対し、市場の反応が限定的であったこともあり、注目は感染者数や政府の対応策などに集まるとみています。(永峯)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
3/31(火) |
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4/1(水) |
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4/2(木) |
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4/3(金) |
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注)(日)日本、(米)米国、(欧)ユーロ圏、
(中)中国、を指します。
日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注)MSCI WORLD、MSCI EM、S&P先進国REIT指数は米ドルベース。
原油は1バレル当たり、金は1オンス当たりの価格。
騰落幅、騰落率ともに2020年3月20日対比。
(日本の株式・リート・10年国債利回りは同年3月19日対比)
出所) MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注)上記3図の直近値は2020年3月27日時点。
出所)Bloombergより当社経済調査室作成
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