2019/11/6
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」11月5日号より抜粋
先進国製造業の復調が待たれる
■ 英国EU離脱延期、米利下げで市場に安心感
10月の金融市場はリスク選好の流れでした。米中交渉の進展期待に加え、先週はEU(欧州連合)が英国の離脱期限延長を承認、米国が追加利下げを実施し安心感が広がった印象です。ただし10月の米ISM指数や中国PMIなど主要国指標は冴えない景気の現状を裏付ける内容です。
■ 製造業→サービス業の減速波及リスクに注意
景気について、その大半を占めるサービス業が安定している間は過度の悲観も不要ですが、製造業不振が長引けば企業が雇用・投資を抑制、内需が冷えサービス業にも波及する可能性が高まります(上図)。こうした負の連鎖を阻止すべく、一刻も早い製造業復調が待たれます。
■ 製造業復調は新興国加速シナリオにも不可欠
世界的なリスク選好を背景に、IMF(国際通貨基金)が示すように景気加速期待の高い新興国の金融市場も堅調です。ただし、新興国は今なお成長の原動力として製造業(輸出)の重要度が高いため、良好な市場環境を保つには主要国の内需安定が絶対条件とみます。(瀧澤)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
11/5(火) |
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11/6(水) |
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11/7(木) |
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11/8(金) |
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11/9(土) |
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注)(日)日本、(米)米国、(欧)ユーロ圏、
(独)ドイツ、(豪)オーストラリア、
(中)中国、を指します。
日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注)MSCI WORLD、MSCI EMは現地通貨、S&P先進国REIT指数は米ドルベース。
原油は1バレル当たり、金は1オンス当たりの価格。
騰落幅、騰落率ともに2019年10月25日対比。
日本の株式・リート・10年国債利回りの直近値は2019年11月1日時点。
出所) MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注)上記3図の直近値は2019年11月4日時点。
日経平均株価と日本10年国債利回りのみ同年11月1日時点。
出所)Bloombergより当社経済調査室作成
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