2019/10/23
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」10月21日号より抜粋
日本株は出遅れ感あり
■ 英・EUが離脱修正案で合意しリスク警戒緩和
先週は日経平均株価やDAX®指数が年初来高値を更新するなど主要国株は総じて堅調、一方日米独ともに長期金利は上昇し金融市場でリスク選好姿勢が高まりました。為替市場では円安ドル高が進行、英・EUの離脱修正案合意により英国の秩序あるEU離脱の可能性が浮上したため、英ポンドの上昇が目立ちました。19日に英議会でEU新離脱案の採決が先送りされたため不透明感が残りますが、今月末の合意なき離脱の可能性は低下しています。
■ リスク後退で株式市場に買戻しの流れ
米中貿易摩擦、英国の合意なきEU離脱、米国経済の失速など、株価の上値を抑えていたリスク要因への過度な不安が後退し株式市場は上昇基調にあります。世界的に景気減速が懸念される中、足元の協議進展により米中や英EUは両者とも貿易摩擦激化や合意なき離脱を望んでいない事が明白です。今後楽観論の修正も想定されますが、リスク選好度回復による株式の買戻しは進む見通しです。特に割安感の強い日本株の上昇余地は大きそうです。
■ 主要中銀の金融緩和への期待が高まる
今週はFRBがブラックアウト期間に入り高官発言はないものの、今月末の利下げ観測は高まっています。24日のECB理事会は金融政策が維持され今回でドラギ総裁体制が終了するも、ラガルド新総裁へハト派姿勢が引き継がれる見通しです。24日の日銀・金融システムレポートでは金融緩和の副作用や資産市場過熱への判断が焦点で今月末の金融緩和の可能性が注目されます。(向吉)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
10/21(月) |
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10/22(火) |
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10/23(水) |
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10/24(木) |
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10/25(金) |
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注)(日)日本、(米)米国、(欧)ユーロ圏、
(独)ドイツ、(露)ロシア、
(他)その他、を指します。
日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注)MSCI WORLD、MSCI EMは現地通貨、S&P先進国REIT指数は米ドルベース。
原油は1バレル当たり、金は1オンス当たりの価格。
騰落幅、騰落率ともに2019年10月11日対比。
出所) MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注)上記3図の直近値は2019年10月18日時点。
出所)Bloombergより当社経済調査室作成
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