2019/9/18
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」9月17日号より抜粋
16日に原油は前日比+14.7%上昇
■ 米中貿易摩擦の懸念後退でリスク選好へ
10月1日に予定されていた対中関税を15日に延期するなど、米中貿易摩擦への懸念後退を受け、米国株や米10年債利回りが上昇し、円安が進行するなどリスク回避姿勢が後退しました。円安進行もあり、主要株式市場の中では特に日本株が堅調で、日経平均は9連騰(16日時点)し、5月7日以来の2万2,000円台を一時回復しました。
■ サウジへの攻撃で原油価格が急騰(上図)
週末14日(土)、サウジアラビアの石油施設が無人機(ドローン)により攻撃されました。同攻撃によりサウジの原油生産量の半分(世界の石油供給の5%超)が生産できなくなった模様です。今後は、復旧にどの程度時間がかかるか、他産油国がどの程度増産できるか、などが注目を集めるとみています。攻撃にはイランの関与疑惑もあり、反イラン姿勢のイスラエル再選挙(17日)、米・イラン両大統領の会談の可能性もある国連総会(17-30日)が注目です。ただイラン制裁を強める場合、さらに原油供給懸念を高めるため、すぐに中東情勢が悪化する可能性は低いとみています。
■ FOMC後のトランプ大統領の発言に注意
先週のユーロ圏に続き、今週は米国、日本、英国や新興国などで金融政策決定会合が予定されています。米国は利下げがほぼ織り込み済みで、今後の見通し(ドットチャート)が注目を集めるとみています。消極的な緩和姿勢が示された場合、トランプ米大統領が嫌気を示しリスク回避相場に戻る可能性に注意が必要です。(永峯)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
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注)(日)日本、(米)米国、(欧)ユーロ圏、(英)英国、(豪)オーストラリア、(中)中国、(他)その他、を指します。
日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注)MSCI WORLD、MSCI EMは現地通貨、S&P先進国REIT指数は米ドルベース。
原油は1バレル当たり、金は1オンス当たりの価格。
騰落幅、騰落率ともに2019年9月6日対比。
日本の株式・リート・10年国債利回りの直近値は2019年9月13日時点。
出所)MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注)上記3図の直近値は2019年9月16日時点。
日経平均株価と日本10年国債利回りのみ同年9月13日時点。
出所)Bloombergより当社経済調査室作成
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