2018/10/16
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」10月15日号より抜粋
中立水準を超える金利引き上げを見込むFRB
■ 世界株安は一時的な価格調整の動きか
先週の世界株安は、米中貿易摩擦、イタリア財政問題や英国EU(欧州連合)離脱といった従来の懸念材料に、FRB(連邦準備理事会)の利上げ継続観測に伴う米金利急騰が重なったことが背景ともいえますが、あくまで市場内にくすぶり続けた割高感の修正といった印象です。
■ インフレ圧力への警戒を強めるFRB
FRBは中立金利を超える利上げを示唆、確かに米国の低失業率や関税引き上げ、足元の原油高再加速を考慮すれば、FRBがインフレ警戒を強めるのも無理はないとはいえ、家計や金融市場のインフレ期待は落ち着いており、ややズレが感じられる点は気がかりです(上図)。
■ 今年序盤と違う点は景気減速と新興国不安
FRBを取り巻く環境も向かい風が強まっています。世界経済は底堅くも減速が鮮明化、新興国では通貨安防衛の金融引き締めに追われる国も散見されます。世界景気は引き続き堅調、米国の利上げ継続は妥当と市場が確信できるまでは不安定な相場が続きそうです。(瀧澤)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
10/15(月) |
---|
|
10/16(火) |
|
10/17(水) |
|
10/18(木) |
|
10/19(金) |
|
注)★は特に注目度の高いイベント
(日)は日本、(米)は米国、(欧)はユーロ圏、(英)は英国、(独)はドイツ、(仏)はフランス、(伊)はイタリア、(豪)はオーストラリア、(中)は中国、(伯)はブラジルを指します。日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注) MSCI WORLD、MSCI EMは現地通貨ベース。
騰落幅、騰落率ともに2018年10月5日対比
出所) MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注) 上記3図の直近値は2018年10月12日時点。
出所) Bloombergより当社経済調査室作成
当資料に関してご留意頂きたい事項
- 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はお客さまご自身の判断でなさるようお願いいたします。
- 当資料に示す意見等は、特に断りのない限り当資料作成日現在の三菱UFJ国際投信経済調査部の見解です。また、三菱UFJ国際投信が設定・運用するファンドにおける投資判断がこれらの見解に基づくものとは限りません。
- 当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。
- 本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、完全性等について保証・約束するものではありません。