2018/10/2
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」10月1日号より抜粋
トルコや南アフリカの通貨が対米ドルで上昇
■ 対円・ユーロでドル高だが、新興国通貨は堅調
先週の株価は、日経平均が上昇、独DAX®は下落、米国ではNYダウとS&P500が下落しNASDAQ総合が上昇とまちまち。10年債利回りは日米ともほぼ横ばい。為替市場では米ドルが円やユーロ等ほぼ全ての主要先進国に対して上昇した一方、対米ドルでトルコ(+3.9%)や南アフリカ(+1.3%)の通貨が上昇と、新興国通貨が堅調でした。
先週27日の日米首脳会談は、日米の物品貿易協定(TAG)の交渉開始で合意。協議の間は自動車関税を課さないとの取決めがされ、米国側からドル円相場に対する言及もなく、市場は安堵。米国の貿易政策への市場の関心は低下しており、中国本土株も上昇しました。
■ 市場の関心は米国の景気と金融政策へ
先週25-26日の米FOMCは市場予想通り利上げを決定。声明から「政策スタンスは緩和的」との一文が消え、政策金利が中立的な領域に入ったことを示唆。イタリアの来年度予算の財政赤字GDP比は2.4%と市場予想の2%前後を超過。28日の同国10年債利回りは3.147%と前週の2.830%より上昇し、ユーロも対米ドルで1.2%下落しました。
今週1日の米ISM製造業景気指数と5日の米雇用統計では堅調な米景気を確認か。米貿易政策への関心が低下する中で日米株価は堅調に推移する見込み。英保守党大会(〜10月3日)ではメイ首相の求心力低下が鮮明化か。イタリアの財政を巡るEUとの対立もあり、米ドルはユーロや英ポンドに対し上昇しやすいとみられます。(入村)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
10/1(月) |
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10/2(火) |
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10/3(水) |
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10/4(木) |
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10/5(金) |
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10/7(日) |
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注)★は特に注目度の高いイベント
(日)は日本、(米)は米国、(欧)はユーロ圏、(英)は英国、(独)はドイツ、(仏)はフランス、(伊)はイタリア、(豪)はオーストラリア、(中)は中国、(伯)はブラジルを指します。日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注) MSCI WORLD、MSCI EMは現地通貨ベース。
騰落幅、騰落率ともに2018年9月21日対比。
出所) MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注) 上記3図の直近値は2018年9月28日時点。
出所) Bloombergより当社経済調査室作成
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