2018/9/19
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」9月18日号より抜粋
世界的に製造業の業況減速が続く
■ 米中貿易摩擦は収束どころか激化の様相
金融市場が今一つ波に乗れない背景にトルコ・ショック後遺症(リラ暴落が他の新興国通貨安に波及)や米中貿易摩擦がありました。市場の期待を超えるトルコ大幅利上げは好材料でしたが、米国が対中関税第3弾を発表し、貿易摩擦収束の兆しが見えない点は依然悪材料です。
■ 中国景気減速懸念が和らぎ市場に安堵感も
貿易摩擦の震源地、中国の景気減速懸念も重石でしたが、8月景気指標が無難な内容となったことは日本株や資源・新興国通貨下支えに寄与した印象です。中国は夏場以降のインフラ投資てこ入れなど政策効果が年末にかけ顕在化、景気が底堅さを増すとの期待は根強くあります。
■ 景気の先行指標、企業心理の動きに注目
景気先行性の高い各国PMIの動きが示すように、貿易摩擦に伴う先行き不安は好調な米国でも例外なく感じられます(上図)。国の威信をかけた通商協議は当面難航が予想されるなか、民間心理悪化に拍車がかかれば、世界経済の楽観論が修正される懸念もあります。(瀧澤)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
9/17(月) |
---|
|
9/18(火) |
|
9/19(水) |
|
9/20(木) |
|
9/21(金) |
|
注)★は特に注目度の高いイベント
(日)日本、(米)米国、(欧)ユーロ圏、(独)ドイツ、(英)英国、(仏)フランス、(伊)イタリア、(加)カナダ、(豪)オーストラリア、(中)中国、(伯)ブラジル、(印)インド、(墨)メキシコ、を指します。
NAはデータなし。日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注) MSCI WORLD、MSCI EMは現地通貨ベース。
騰落幅、騰落率ともに2018年9月7日対比。
ただし日本の株式・10年国債利回りの直近値は同年9月14日時点。
出所) MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注) 上記3図の直近値は2018年9月17日時点。
ただし日本の株式・10年国債利回りの直近値は同年9月14日時点。
出所) Bloombergより当社経済調査室作成
当資料に関してご留意頂きたい事項
- 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はお客さまご自身の判断でなさるようお願いいたします。
- 当資料に示す意見等は、特に断りのない限り当資料作成日現在の三菱UFJ国際投信経済調査部の見解です。また、三菱UFJ国際投信が設定・運用するファンドにおける投資判断がこれらの見解に基づくものとは限りません。
- 当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。
- 本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、完全性等について保証・約束するものではありません。