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【3月7日号】株高基調定着なるか? − 今週はECB理事会での追加緩和内容に注目

2016/03/08
提供:三菱UFJ国際投信

荒武 秀至の今週の注目ポイント!

  • 中国の預金準備率引き下げ、原油安一服、良好な米国景気指標を受け、景気悲観論が後退
  • 足元の株価反発は持続可能か?引き続き主要国による金融・財政政策に注目
  • ECBの追加金融緩和策が市場の期待を下回る内容に終われば、株価反落のリスクも

「投資環境ウィークリー」3月7日号より抜粋

PDFです。新しいウィンドウで開きます。 「投資環境ウィークリー」全文はこちら(PDF)

NYダウとドイツDAX(R)は2月11日の安値から各々8.6%、12.2%上昇(3月4日時点)となるなど、株式市場は平静を取り戻しつつあります。米国景気悲観論の後退、原油価格(WTI先物、期近物)の反発(2月11日:1バレル=26.21米ドル→3月4日:35.92米ドル)が寄与した模様です。株高定着に向け、目先は10日のECB(欧州中銀)理事会で市場が期待する追加金融緩和に動くか、12日の中国鉱工業生産・小売売上高・都市部固定資産投資が景気安定化の兆しを見せるかが鍵でしょう。

◆日本:日経平均株価は2月12日の安値から13.8%上昇(3月4日時点)と欧米株同様に急反発を見せていますが、円相場と海外株動向を左右する米国・中国の景気動向に振らされやすい展開を強いられる見通しです。今週は、国内の個人消費動向ならびに市場内に浮上する消費税増税(2017年4月予定)の再延期観測を図る上で、8日の景気ウォッチャー調査や消費者態度指数(ともに2月)に注目です。

◆米国:直近2月のISM製造業景気指数が小幅上昇(1月:48.2→2月:49.5)、非農業部門雇用者数が前月差+24.2万人となり、米国景気への慎重な見方は和らいだ感があります。このことは、当初想定より緩慢ながらも利上げ路線が堅持されるとの思惑を強め、円高ドル安一服につながると思われます。今週は来週15・16日のFOMC(連邦公開市場委員会)を控え、動意の乏しい地合いが予想されます。

◆ユーロ圏:10日のECB理事会が注目されます。前回1月理事会後、ドラギ総裁が(今回3月理事会で)政策を見直す必要があると明言した上、直近2月の消費者物価が前年比▲0.2%と5ヵ月ぶりにマイナス圏へ転落、中期的な期待インフレ率の目安である5年先5年物スワップ金利は過去最低を更新し、市場の追加金融緩和期待は高まっています。内容次第では、昨年12月(追加緩和策が小粒で市場の期待を下回り、欧州株急落・ユーロ急騰)の二の舞となる可能性もあり要警戒です。

◆オーストラリア(豪):豪ドルは1月中旬から反発基調を強め、対米ドルで年初来高値圏の1豪ドル=0.74米ドル台まで戻しています。政策金利(2.0%)据え置きを決定した1日の金融政策決定会合の声明では、追加利下げの可能性を示唆する文言こそ残したものの、9日の消費者信頼感指数(3月)などから個人消費堅調持続への期待が高まれば、利下げ観測は後退、豪ドルは底堅さを増す見込みです。

◆中国:先月29日に預金準備率引き下げを実施、 5日開幕の全人代で財政支出拡大の方針を提示、G20で採択された「政策総動員」を率先して実行する姿勢を見せた点は金融市場への好材料です。春節の影響で2ヵ月ぶりに公表される12日の鉱工業生産、小売売上高、都市部固定資産投資(すべて1・2月累計)が底固めの兆しを見せれば、世界的なリスク選好色の回復に寄与する見込みです。(瀧澤)

今週・来週の主要経済指標と政治スケジュール

3/7(月)

(日)黒田日銀総裁 講演
(米)フィッシャーFRB副議長 講演
(中)2月 外貨準備高
1月:3兆2,309億ドル
2月:(予)3兆1,900億ドル

3/8(火)

(日)10-12月期 実質GDP(2次速報、前期比年率)
7-9月期:+1.3%
10-12月期:(予)▲1.6% (1次速報:▲1.4%)
(日)2月 景気ウォッチャー調査
現状 1月:46.6、2月:(予)47.5
先行き 1月:49.5、2月:(予)49.3
(日)2月 消費者態度指数
1月:42.5
2月:(予)42.2
(米)共和党・民主党
予備選挙(ミシガン、ミシシッピ州など)
(中)2月 貿易統計(米ドル建て、前年比)
輸出  1月:▲11.2%、2月:(予)▲15.0%
輸入  1月:▲18.8%、2月:(予)▲10.2%

3/9(水)

(豪)3月 消費者信頼感指数
2月:101.3
3月:(予)NA
(他)ブラジル 2月消費者物価(IPCA、前年比)
1月:+10.71%
2月:(予)+10.44%

3/10(木)

(欧)欧州中央銀行(ECB)理事会
リファイナンス金利:+0.05%⇒(予)+0.05%
預金ファシリティ金利:▲0.3%⇒(予)▲0.4%
限界貸出金利:+0.3%⇒(予)+0.3%
(欧)ドラギECB総裁 記者会見
(中)2月 消費者物価(前年比)
1月:+1.8%、2月:(予)+1.8%
(中)2月 生産者物価(前年比)
1月:▲5.3%、2月:(予)▲4.9%
(他)ブラジル 1月 小売売上高(前年比)
12月:▲7.1%
1月:(予)▲8.5%
(他)ブラジル COPOM議事録(3月1-2日分)

3/11(金)

(日)1-3月期 法人企業景気予測調査
(大企業全産業、景況判断BSI)
10-12月期:+4.6
1-3月期:(予)NA

3/12(土)

(中)1-2月 鉱工業生産(前年比)
12月:+5.9%、1-2月:(予)+5.6%
(中)1-2月 小売売上高(前年比)
12月:+10.7%、1-2月:(予)+10.9%
(中)1-2月 都市部固定資産投資
(年初来累計、前年比)
12月:+10.0%、1-2月:(予)+9.4%

注)上記の日程及び内容は変更される可能性があります。

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