SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を−

株価検索
  • ポートフォリオ
  • 取引
  • 口座管理
  • 入出金・振替

2024-04-19 13:42:34

マーケット > レポート > そうだったのか!ETF徹底解剖 >  第10回 ETFを選ぶ際に「やってはいけないこと」と「やるべきこと」

【そうだったのか!ETF徹底解剖】第10回 ETFを選ぶ際に「やってはいけないこと」と「やるべきこと」

2018/03/20

海外上場、国内上場を合わせると日本の個人投資家がアクセス可能なETFは500銘柄を超えると考えられます。そういったなかで投資対象とするべきETFをどのように探せばいいのでしょうか?

やってはいけないこと

ETFを選ぶ際に最もやってはいけないことは「名前」で選ぶことです。とくにスマートベータのような一般的ではない指数に連動するものについては、同じような名前でもそのパフォーマンスがかなり異なることもあります。例えば、「配当成長」や「増配」といった名称やコンセプトをうたったETFの指数のパフォーマンスを比較してみると、以下のように大きく異なっていることが分かります。

米国株式配当成長・増配インデックスの比較(2013年4月11日*〜2018年2月末/米ドルベース)

  • (出所:Bloomberg)
  • *WisdomTree Quality Dividend Growth Indexの算出開始時点

投資戦略にはいろいろな考え方がありますが、自分が思い描いていたものとは異なったリスク特性のETFを選択してしまった場合、仮にその投資戦略の発想は正しかったとしても実際のETFのパフォーマンスは思ったとおりにならないかもしれません。ETFにはその特徴を際立たせるために様々な名前がつけられますが、重要なのはどのような投資対象をどのような手法(メソドロジー)で選び出す指数およびETFであるのかということです。
また、一般的にETFを選ぶときは「残高」「経費率」「流動性」を見るべきだという議論がされています。これはこれで必ずしも間違いではないのですが、それ以上に「エクスポージャー」(=どういう投資対象及び投資戦略のETFか?)をしっかりと見極めることのほうがはるかに重要です。かつてETFといえば、日本では日経平均やTOPIX、米国ではS&P500などの主要な指数を対象にするものが主でした。そういった状態では、「残高」「経費率」「流動性」がETF選択のキーであったかもしれません。しかし、現在ではETFという形態で多様な投資対象かつ多彩な投資戦略が提供されています。こうなってくると、例えば2つのETFを比較したとして、これらの3つの要素すべてが劣っているETFのほうが投資戦略の違いにより高いリターンを生むケースは十分に考えられます。

やるべきこと

投資家の皆さんの中には、「米国株に投資するETFはどれが一番いいの?」という観点をもたれるケースもあると思います。この状態で、「残高」「経費率」「流動性」の観点でETFを選んだ場合、ほぼ十中八九S&P500(または米国株市場全体)に連動するETFが選択されるでしょう。しかし、本当にそれでよいのでしょうか?
私が考える「ETFを選ぶ前にやるべきこと」とは、「投資アイデアの深掘り」をするということです。なぜあなたは米国株に投資することにしたのでしょうか?例えば配当に着目しつつも、それが、「今後、米国の金利が上昇したとしても、配当も同様に伸びることで金利上昇の影響をあまり受けないような株式に投資したい」というものであれば、ただ「米国株」という投資対象でいいのでしょうか?また、その「配当の伸び」は過去の増配をみればよいのでしょうか?
実は、前述のグラフの灰色と橙色のものは過去の20年、または10年の増配企業を抽出するような指数となっています。一方で水色のグラフは直近のROEやROAおよび利益の予想成長率を元にして配当の成長が期待できる銘柄を選ぶ指数となっています。また、それぞれの指数の銘柄ウェイトも配当利回り、時価総額、配当総額とそれぞれ異なっています。このような指数のコンセプトの違いによって、そのパフォーマンスは大きく異なってきます。
「残高」「経費率」「流動性」といったETFの形態に固有の特徴を見ることは確かに重要ではありますが、それ以上に重要なのは投資戦略に合致したETFを選択することであり、そのためには投資の視点をより突き詰めて、投資のストーリーとETFの投資対象・戦略を一致させることが必要です。前述の例の通り、「①米国株⇒②金利上昇に負けないように配当が伸びる銘柄⇒③過去の増配より今後の配当成長に注目」と3段階程度、当初のアイデアから投資対象への深掘りをしていくことが重要です。これは逆に考えると、現在はETFの多様化によって、深掘りしたストーリーにも合致したETFはほぼ存在しますし、実際に投資可能であるということです。

なぜそのETFを選んだのか?

投資可能な多様なETFの中からなぜその1銘柄を選んだのでしょうか?「コストが低かったから」、というのは一つの答えかもしれません。しかし、成功する投資家になるためには投資戦略の絞込みにこそ最大の手間をかけるべきです。すべてのETFには違いがありますが、「エクスポージャー(投資対象・戦略)」の違いは経費率の違いよりもはるかに大きいものです。ETFのファンドとしての特性である「残高」「経費率」「流動性」を見ることはその次であるべきです。

外国株式口座開設外国株式お取引

著者

渡邊 雅史(わたなべ まさふみ)

ウィズダムツリー・ジャパン株式会社 ETFストラテジスト

アクセンチュア株式会社にて金融機関向けコンサルティング業務に携わった後、バークレイズ・グローバル・インベスターズ(現ブラックロック・ジャパン)にて、ポートフォリオマネジャー、ストラテジスト、及びETF部門専任のストラテジストを歴任。金融ベンチャー企業に参画した後、2016年よりWisdomTree JapanのETFストラテジスト。ETF市場の分析、ETFを用いた運用戦略の立案・提案業務などに携わる。
慶應義塾大学総合政策学部卒、早稲田大学大学院ファイナンス修士(MBA)。
著書に『計量アクティブ運用のすべて』(金融財政事情研究会)(共著)

渡邊 雅史

免責事項・注意事項

  • 本資料は、ウィズダムツリー・ジャパン株式会社が作成したもので、WisdomTreeグループが組成・運用するWisdomTree ETF等についての情報提供を目的としたものであり、WisdomTree ETFの勧誘を行うことを目的とするものではありません。
  • 本資料の内容は、作成時点のものであり、市場の環境その他諸事情により予告なく変更されることがあります。
  • 本資料内のデータは当社が信頼するに足ると考える情報源から入手、引用していますが、ウィズダムツリー・ジャパン株式会社はそのデータの正確性、完全性、完結性を保証するものではありません。
  • インデックス(指数)に直接投資することは出来ません。
  • 投資には投資元本の損失を含む種々のリスクが伴います。
  • 過去の実績は将来の結果を保証するものではありません。
ユーザーネーム
パスワード

セキュリティキーボード

ログインにお困りの方

国内信用デビュー&おかえりキャンペーン

ご案内
・【よりスムーズな解決を実現!】お問い合わせ内容の事前入力サービス
・口座開設の流れ

よくあるお問合せ
・NISA関連のお問い合わせ
・パスワード関連のお問い合わせ

HYPER SBI 2 ダウンロード
  • オンラインセミナー
  • 【当選確率最大+5倍!?】最大10万円が当たる!SBIセレクト買付応援キャンペーン

SBI証券はお客様の声を大切にしています


ページトップへ

何かお困りですか?

今すぐ口座開設

お問い合わせ  |  投資情報の免責事項  |  決算公告  |  金融商品取引法等に係る表示  |  システム障害の備え

金融商品取引業者 株式会社SBI証券 関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者
加入協会/日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人 日本STO協会、日本商品先物取引協会
SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を− © SBI SECURITIES Co., Ltd. ALL Rights Reserved.