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2021-07-24 04:54:32

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“債務上限・インフラ投資・投票制限州法など課題山積”

2021/7/20
提供:フィリップ証券株式会社
リサーチ部:笹木 和弘、李一承

“債務上限・インフラ投資・投票制限州法など課題山積”

  • 7月末に米連邦政府債務の残高に対する法定上限適用停止措置が期限を迎える。先月より、イエレン財務長官が連邦政府の債務上限を早急に引き上げるか上限適用を停止するよう議会に要請。議会が夏季休会入りする8月中にも米国がデフォルトに陥る深刻なリスクがあり、新型コロナ救済の財政出動に係る緊急対策も8月に尽きる可能性があると述べている。
  • そのようななか、米議会上院ではインフラ投資計画について、民主党のシューマー上院院内総務が明らかにしたところでは、7/13、上院予算委員会所属の民主党議員がホワイトハウス当局者と協議を行い、3兆5千億ドル規模の投資計画に合意したと明らかにした。上院では通常の法案可決には60票が必要とされているが、歳出・歳入・財政赤字の変更に関する法案については「財政調整措置」を利用して過半数での採決が可能とされていることから、民主党単独での採決を目指すものとみられる。
  • ところが、7/13以降の米国株式市場は、大規模財政出動のインフラ投資の動きに反応しなくなっている。景気循環株の物色で上昇し易いNYダウ平均株価は7/13-15まではほぼ横ばい、7/16の終値は新型コロナのデルタ変異株感染者数の増加を懸念して前日比299ドル安と下落。また、ハイテク・半導体・IT・バイオなどの成長株で構成されるナスダック総合指数終値も、米国10年国債利回りが1.3%近辺に低下するなかで7/13-16まで4日連続の続落となるなど、今までの物色パターンと異なる動きが出て来ている。
  • グローバル経済の景気動向をよく反映し易い豪ドル・円相場やNZドル・円相場は5月半ばから下落に転じているなか、元々これらの相場と高い相関関係を有する米S&P500株価指数の終値が7/12に史上最高値を更新するなど、2ヵ月近く逆相関の関係にあった。これは、短期的に見た場合の米国株高の持続性に疑問符を投げかけるものと言えよう。また、米国長期金利は今年3月下旬以降は低下傾向にある一方、外航不定期船の運賃指数であるバルチック海運指数は高騰を続けている。これにより、サプライチェーンの制約に伴う輸送コスト上昇のインフレ圧力が長期金利低下の恩恵を上回り、グロース銘柄の株価の上値を重くしている面があろう。
  • また、来年11月の中間選挙に向けて、共和党が優勢な州で不正を防ぐ目的で郵便投票などの投票を制限する州法制定の動きが加速している。インフラ投資計画と連邦政府債務上限引上げの採決で民主党が強引な姿勢を示せば、野党・共和党が対決姿勢を鮮明化し、国民分断リスクの顕在化と共に米国の政治基盤が揺らぎ始めるリスクも出て来よう。(笹木)
  • 7/20号では、フォーティネット(FTNT)、ゴープロ(GPRO)ITT(ITT)モンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)モザイク(MOS)ノースロップ・グラマン(NOC)を取り上げた。

ウィークリーストラテジー

S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(7/16現在)

主要企業の決算発表予定

7月20日(火)インテュイティブサージカル、ユナイテッド・エアラインズHD、チポトレ・メキシカン・グリル、ネットフリックス、シチズンズ・フィナンシャル・グループ、フィリップ・モリス・インターナショナル、トラベラーズ、HCAヘルスケア、キーコープ、ハリバートン、オムニコム・グループ、シンクロニー・ファイナンシャル、ドーバー
7月21日(水) ディスカバー・ファイナンシャル・サービシズ、エキファックス、CSX、クラウン・キャッスル・インターナショナル、グローブライフ、キンダー・モルガン、テキサス・インスツルメンツ、ワールプール、ベライゾン・コミュニケーションズ、コメリカ、J&J、ノーザン・トラスト、コカ・コーラASMLホールディング、M&Tバンク、ベーカー・ヒューズ、ナスダック、マーケットアクセスHD、インターパブリック・グループ、NVR、ラスベガス・サンズ、Seagate Technology Holdings PL、アンセム
7月22日(木) SVBファイナンシャル・グループ、インテル、セラニーズ、WRバークレー、ツイッター、スナップオン、ベリサイン、キャピタル・ワン・ファイナンシャル、ユニオン・パシフィック、AT&T、ジェニュイン・パーツ、DRホートン、アレジオン、マーシュ・アンド・マクレナン、アボットラボラトリーズ、アメリカン・エレクトリック・パワー、フリーポート・マクモランDow Inc、ニューモント、クエスト・ダイアグノスティクス、バイオジェンアメリカン航空グループ、プール、ニューコア、サウスウエスト航空、フィフス・サード・バンコープ、ダナハー
7月23日(金) キンバリー・クラーク、リージョンズ・ファイナンシャル、シュルンベルジェ、アメリカン・エキスプレス、ローパーテクノロジーズ、ネクステラ・エナジーハネウェルインターナショナル
7月26日(月)パッケージング・コープ・オブ・アメリカ、ユニバーサル・ヘルス・サービシズ、F5ネットワークス、ケイデンス・デザイン・システムズ、アメリプライズ・ファイナンシャル、テスラ、チェックポイント・ソフトウエア・テクノロジーズ、ロッキード・マーチン、ハズブロ、オーチス・ワールドワイド

主要イベントの予定

7月20日(火)
  • 米住宅着工件数(6月)
7月21日(水)
  • キャシー・ウッド氏らが参加のビットコイン関連イベント「The BWord」
7月22日(木)
  • G20環境相会合、米新規失業保険申請件数(17日終了週)、中古住宅販売件数(6月)、景気先行指標総合指数(6月)
7月23日(金)
  • マークイット米製造業・総合・サービス業PMI(7月)
7月26日(月)
  • 新築住宅販売件数(6月)、ダラス連銀製造業活動指数(7月)
  • ※Bloombergをもとにフィリップ証券作成

銘柄ピックアップ

フォーティネット(FTNT)市場:NASDAQ・・・2021/7/29に2021/12期2Q(4-6月)の決算発表を予定 

  • 2000年設立。Internet Gatewayに必要なセキュリティ機能を実現する統合脅威管理(UTM)の「FortiGate」、それを効率的に活用する統合管理監視ツールを提供。UTM工場出荷額で世界首位。
  • 4/29発表の2021/12期1Q(1-3月)は、売上高が前年同期比23.0%増の7.10億USD、Non-GAAPの調整後純利益が同29.0%増の1.35億USD。既存事業シェア拡大および新領域の製品成長に向けて研究開発費を同19.7%増、販管費を同16.3%増と費用を増やしたが、高い増収率により吸収した。
  • 通期会社計画を上方修正。売上高を前期比18.7-20.7%増の30.80-31.30億USD(従来計画30.25-30.75億USD)、調整後EPSを同9.0-13.4%増の3.65-3.80USD(同3.6-3.75USD)、継続課金の請求額を同19.2-21.2%増の36.85-37.45億USD(同35.6-36.4億USD)とした。リモートワーク普及に伴う社内外ネットワークの境界線拡張によりセキュリティリスクが増大。同社のクラウド製品需要が高まっている。

ゴープロ(GPRO)市場:NASDAQ・・・2021/8/5に2021/12期2Q(4-6月)の決算発表を予定 

  • 2002年設立のカメラメーカー。ゴープロとはアクティブスポーツ動画撮影を目的とした頑丈で防水の小型軽量デジタルカメラ。ユーザーが写真・動画ファイルを編集・管理・共有できるアプリも提供。
  • 5/6発表の2021/12期1Q(1-3月)は、売上高が前年同期比70.6%増の2.03億USD、Non-GAAPの調整後EPSが前年同期の▲0.34USDから0.03USDへ黒字転換。GoPro.com経由のデジタル収入が同3.2倍の8,200万USD、定額課金のサブスクリプション登録者数が同2.2倍の107万人に達した。
  • 2021/12期2Q(4-6月)の会社計画は、売上高が前年同期比71.3-78.8%増の2.20-2.40億USD、調整後EPSが前年同期の▲0.20USDから0.03-0.05USDへの黒字転換。同社のサブスクリプションサービスは昨年9月に最新版の「GoPro HERO9 Black」を投入以降、ユーザー数が急増。手振れ防止や自撮りの際の利便性が向上したことがYouTubeやInstagramなどのSNSユーザーに支持された模様だ。

ITT(ITT)市場:NYSE・・・2021/7/30に2021/12期2Q(4-6月)の決算発表を予定 

  • 1920年設立の総合工業用部品メーカー。以前はコングロマリットの代表的な企業だったが、スピンオフにより、現在はモーション技術、産業プロセス、接続・管理技術の3事業セグメントを運営する。
  • 5/7発表の2021/12期1Q(1-3月)は、売上高が前年同期比5.3%増の6.98億USD、外国為替やM&Aの影響を除くオーガニック売上高が同1.5%増、Non-GAAPの調整後EPSが同32.5%増の1.06USD。輸送関連のモーション技術事業とエネルギー・バイオ関連の産業プロセス事業が増益に貢献した。
  • 通期会社計画を上方修正。オーガニック売上高の前期比成長率を7%(従来計画5%)、調整後営業利益率を同2.20ポイント上昇の17.4%(同16.9%)、調整後EPSを前期比25.0%増の4.00USD(同3.80USD)とした。モーション技術で自動車や鉄道の交通量回復、および産業プロセスでバイオ産業向けが堅調見通し。一方で、接続・管理技術は航空宇宙、防衛産業向けの収益改善が待たれる。

モンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)市場:NASDAQ・・・2021/7/22に2021/12期2Q(4-6月)の決算発表を予定 

  • 2000年設立。飲食品メーカーではネスレ、ペプシコ(PEP)に続き世界第3位。オレオ、リッツ、プレミアムのビスケット、クロレッツやリカルデントのガム、ホールズのキャンディなど世界的ブランドを保有。
  • 4/27発表の2021/12期1Q(1-3月)は、売上高が前年同期比7.9%増の72.38億USD、外国為替やM&Aの影響を除くオーガニック売上高が同3.8%増、Non-GAAPの調整後EPSが同16.7%増の0.77 USD。売上構成比35%を占める新興国市場のオーガニック売上高が同9.9%増と増収に寄与した。
  • 通期会社計画は、内部売上高が前期比3%増、調整後EPSが同1桁台後半の増加、フリーキャッシュフロー(FCF)が同30億USD増。同社は4/27、原材料価格の高騰を受けて値上げを段階的に行うと表明。新型コロナ感染拡大が収まらないなか、世界的に在宅時間増に伴う巣ごもり消費の伸びが続くと見込まれる。スナックやビスケットなどで著名ブランドを数多く有する同社への追い風となろう。

モザイク(MOS)市場:NYSE・・・2021/8/6に2021/12期2Q(4-6月)の決算発表を予定 

  • 2004年設立の肥料メーカー。リン酸塩鉱山と炭酸カリウム(カリ)鉱山を保有し、リン酸塩の採掘で世界最大、炭酸カリウムの採掘で世界第2位。リン酸塩と炭酸カリウムは植物の成長に欠かせない。
  • 5/3発表の2021/12期1Q(1-3月)は、売上高が前年同期比27.8%増の22.97億USD、Non-GAAPの調整後EPSが前年同期の▲0.06USDから0.57USDへ黒字転換。主要製品別売上高は、炭酸カリウムが数量増により同7.9%増の4.77億USD、リン酸塩が数量増・価格上昇により同61.6%増の10億USD。
  • 同社は、世界的な穀物価格の上昇を受けて、2Q(4-6月)にリン酸塩と炭酸カリウムの両方について市場価格設定の引き上げの実現を見込んでいる。これらの肥料については需要大国である中国とインドの動向が鍵となるなか、中国ではリン酸塩の輸出が減少傾向を辿っており世界的に供給が不足。インドでは、穀物生育に良好な気象が続き、炭酸カリウムの高値での引き合いが相次いでいる。

ノースロップ・グラマン(NOC)市場:NYSE・・・2021/7/27に2021/12期2Q(4-6月)の決算発表を予定 

(注)日足の始値と終値をローソク足で表示。「始値>終値(陰線)」なら緑、「始値<終値(陽線)」なら赤。

  • 1927年創業で1939年設立のノースロップが1994年にグラマンを買収。航空システム、防衛システム、ミッションシステム、宇宙システムの4事業セグメントを運営。軍艦メーカーとしては世界最大。
  • 4/29発表の2021/12期1Q(1-3月)は、売上高が前年同期比6.2%増の91.57億USD、事業売却の影響を除くオーガニック売上高が同11.6%増、Non-GAAPの調整後EPSが同27.6%増の6.57USD。今年1月のITサービス事業売却の寄与によりセグメント営業利益率が同0.8ポイント上昇の12.0%と向上。
  • 通期会社計画を上方修正。売上高を前期比▲4.1-▲3.0%の353-357億USD(従来計画351-355億USD)、調整後EPSを同1.5-3.6%増の24.00-24.50USD(同23.15-23.65USD)とした。6/13、同社と米国宇宙軍は、打上げ指令から実際の打上げまで21日間で宇宙軍の衛星を載せた「ペガサス」ロケットの打上げに成功。米国にとって宇宙軍の役割増大が見込まれるなか、同社への追い風となろう。
  • (※)決算発表の予定は7/16現在であり、変更される可能性があります。
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