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労働省が9/6発表の8月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比13.0万人増。増加幅は市場予想の16.0万人を下回り、前月の15.9万人から減速。製造業や鉱業・林業が伸び悩んだほか、サービス業でも小売業や運輸・倉庫、公益事業などの数値が悪化。
8月の失業率(U-3)は3.7%と前月から横ばい。労働参加率が63.2%と3ヵ月連続で上昇しており、労働需給の改善が持続していることを示す内容といえよう。平均時給は前年同月比3.2%増の28.11ドルと13ヵ月連続で3%台の伸び記録。労働市場の堅調は続くが貿易戦争の影響が色濃く出ており、10/4発表の9月の同統計は注目されよう。(増渕)
貿易戦争の影響が色濃く出た雇用統計〜需給の引き締まりは継続
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FOMCは9/17-18の定例会合で、FF金利誘導目標を0.25pt引き下げ1.75-2.00%とした。利下げは2会合連続。声明文では、設備投資および輸出が弱まっており、インフレ圧力も抑制されていると指摘。投票権を持つボードメンバー10名のうち7名が賛成票を投じた。
パウエル議長は、景気拡大の維持には「穏やかな」政策変更で十分との認識を示した。ドットチャートによると、年内の金利据え置きがFOMCのコンセンサス。ただ、会合参加者17人の意見は割れており、7人が年内1回の追加利下げを見込むが、5人は据え置き、5人は1回の利上げを予想。政策判断の分断が今後の火種となる可能性も。(増渕)
9月のFOMCでは2会合連続で利下げを決定〜先行きの見方には分断も
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日・米・独・伊の10年国債利回り推移を見ると、米と伊、日と独が各々概ね同水準で推移してきており、更に以下の点を読み取ることができる。@伊金利は米金利が上限となりつつも超えた場合はその期間が短い。A2019/4以降は独金利が日本金利を下回り、現在までその較差が拡大している。B現在は伊金利が米国金利を大きく下回っている。
米金利は経済成長率を反映し、伊金利は財政に係る国債の信用リスクを反映している面があろう。また、Aについては、独だけでなく米や伊の金利低下速度と比較しても日本の金利低下速度が遅く、日本は金利面で他の先進国と比較して相対的に引締め気味という見方もできるかも知れない。(笹木)
日・米・独・伊の長期金利〜日本は低下速度が遅く相対的引締め懸念も
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サウジアラビアの国営サウジアラムコの石油施設が9/14、ドローンの攻撃を受け570万バレル/日の生産が停止。これを受け、9/16の原油相場は急反発。WTI原油先物は前営業日比14.7%高の62.90ドル/バレルとなり、5/21以来の高値を付けた。一方、サウジのアブドルアジズ・エネルギー相が9月末に1,100万バレル/日の生産能力を回復すると述べたことで、9/17は反落。WTI原油は同5.7%安の59.34ドル/バレルとなった。
トランプ大統領が9/15に戦略石油備蓄の放出を許可したこともあり原油相場も一服となった。ただ、イエメンの武装組織フーシ派は今後もサウジの石油施設を標的にすると表明。OPECプラスは全加盟国に減産を行うよう求めており、原油相場は底堅く推移しそう。(増渕)
サウジ石油施設への攻撃で原油急騰〜供給不安は後退で大幅反落だが
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米国株は、9/19現在ダウ工業株30種平均(NYダウ)で27,094ドルと7/16に付けた過去最高値27,398ドルに接近している。ファクトセットが公表している米国S&P500構成企業の利益予想によれば2019年2Q(4-6月)の予想利益が6月末時点で前年同期比▲2.7%に対し、8月末時点の実績値は同▲0.4%と市場予想を上回ったことが米国株の上昇に貢献した面が大きいと考えられる。
2019年3Q(7-9月)の予想利益については、6月末時点で同▲0.7%に対して9/13時点では同▲3.7%と見通しが悪化している。9/3発表のISM製造業景況指数(8月)が50を下回るなど製造業の景況感が悪化する中、足元で堅調な小売・消費・住宅関連でどこまで巻き返せるかに注目が集まろう。(笹木)
米国S&P500構成企業の利益予想〜2Qは市場予想を上回ったが3Qは?
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英GWファーマシューティカルズ(GWPH)の9/23発表によると、同社の「EPIDYOLEX」は難治性てんかんであるレノックス・ガストー症候群とドラベ症候群患者向けの処方薬として、欧州委員会から販売承認を取得した。同薬は大麻草の含有成分カンナビジオールを多く含む。欧州では英国など一部の国が医療用大麻合法化に動いており、欧州全域での投入に道を開くものとなろう。
マリファナ関連株は、2018/6のカナダでの嗜好用大麻合法化を受け一時ブームとなっていたが、直近では軟調に推移している。ただ、医療用・娯楽用を含め市場の拡大基調は続いており、7月にはラッパー・実業家のJay-Zが大麻販売会社Calivaと提携するなどの動きも出ている。反転の機会となるか。(増渕)
欧州で医療大麻がてんかんの処方薬として承認〜関連株も反転となるか
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