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2019-06-17 11:49:25

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“好悪材料から小幅レンジの展開へ!”

2018/10/2
提供:フィリップ証券株式会社
リサーチ部:庵原 浩樹、増渕 透吾

“好悪材料から小幅レンジの展開へ!”

  • NYダウは、7-9月で9.26%上昇し、年初来で7.04%の上昇となった。9月は、米中貿易摩擦の懸念後退観測などから1.90%上昇し、キャタピラー(CAT)が9.82%高、ボーイング(BA)が8.49%高と中国関連が買われた。S&P500のセクター別は、11業種分類で7-9月にヘルスケアが14.21%高、資本財・サービスが9.68%高、情報技術が8.50%高。9月は業種分類が変更され、AT&T(T)、ウォルト・ディズニー(DIS)、ネットフリックス(NFLX)、アルファベット(GOOGL)フェイスブック(FB)などで構成された新設の通信サービスが4.26%高となった。
    ただ、セクター間でパフォーマンス格差が見られ、ネガティブ材料に事欠かない状況。フェイスブック(FB)は最大5,000万アカウントがハッキングを受けたと発表し、株式非公開化をツイートしSECに提訴されていたテスラ(TSLA)のマスクCEOは、会長職を辞職し罰金の支払いで合意。両社の株価は大きく下落した。トランプ大統領がFBIに捜査を指示した判事候補のカバノー氏の性的暴行事件は、中間選挙に向け共和党にとって大きな痛手となる可能性がある。
  • この他、イタリアの財政問題、下げ止まらないアルゼンチン・ペソなどネガティブ材料が相次いでいる。9/30発表の中国の9月の財新製造業PMIは50と市場予想及び前月を下回った。米中貿易戦争の影響が顕在化した可能性がある。国慶節の休場明けとなる10/8の上海・深セン市場の動向には注意したい。一方、懸案のカナダとの貿易交渉は9/30に合意に至り、NAFTAを見直した米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)として新たな枠組みが維持されることとなった。
    インテル(INTC)はPC向け半導体の増産に向け年内の設備投資10億ドル(約1,140億円)の増額を発表し、一部アナリストはエヌビディア(NVDA)の株価上昇余地を指摘。両社株価は大幅に上昇した。半導体業界の再評価となる可能性もあろう。また、2019会計年度予算の一部が成立し、政府は12/7までの予算を確保。一部機関の閉鎖を11/6の中間選挙後まで回避できることとなった。国防費は7,160億ドル(約81.6兆円)と過去最高で、首脳会談で日本が米国の防衛装備品購入の意向を示しており、ロッキード・マーチン(LMT)など関連銘柄に注目したい。当面の米国株は、良好な月初のISM指数や雇用統計などが期待され、好悪材料の綱引きのなか、狭いレンジでの推移を予想する。(庵原)
  • 10/2号ではアマゾン・ドット・コム(AMZN)アレクシオン・ファーマシューティカルズ(ALXN)インテル(INTC)インテュイット(INTU)マイケル・コース・ホールディングス(KORS)ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)を取り上げた。

ウィークリーストラテジー

S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(9/28現在)

主要企業の決算発表予定

10月2日(火)ペプシコ
4日(木)コストコ

主要イベントの予定

10月1日(月)
  • 米アトランタ連銀総裁、ミネアポリス連銀総裁講演、ボストン連銀総裁講演
  • ノーベル医学生理学賞受賞者発表
  • 中国休場(5日まで)、香港休場
  • 9月のISM製造業景況指数、自動車販売
  • 8月の建設支出
10月2日(火)
  • クオールズFRB副議長(銀行監督担当)が上院銀行委員会で証言
  • パウエルFRB議長講演
  • ノーベル物理学賞受賞者発表
  • パリ国際自動車ショーのプレスデー(3日まで、一般公開は4−14日)
10月3日(水)
  • シカゴ連銀総裁講演(ロンドン)、リッチモンド連銀総裁、クリーブランド連銀総裁講演
  • ブレイナードFRB理事、パウエルFRB議長講演
  • ノーベル化学賞受賞者発表
  • 9月のADP雇用統計、ISM非製造業景況指数
10月4日(木)
  • ラガルドIMF専務理事が記者会見(都内)
  • クオールズFRB副議長(銀行監督担当)講演
  • 9月29日終了週の新規失業保険申請件数
  • 8月の製造業受注
10月5日(金)
  • アトランタ連銀総裁講演
  • ノーベル平和賞受賞者発表
  • 9月の雇用統計
  • 8月の貿易収支 、消費者信用残高
10月7日(日)
  • ブラジル大統領選挙(第1回投票、決選投票の場合は28日に実施)・総選挙
  • ※Bloombergをもとにフィリップ証券作成

銘柄ピックアップ

アマゾン・ドット・コム(AMZN)市場:NASDAQ ・・・2018/10/25に2018/12期3Q(7-9月)決算発表の予定

  • 1994年設立。ECサイトを運営する。Amazonプライム、フルフィルメントby Amazon、AWS、Kindle、Fireタブレット、Fire TV、Amazon Echo、Alexaなどの製品・サービスを提供している。
  • 2018/12期2Q(4-6月)は、売上高が前年同期比39.3%増の528.86億USD、純利益が同12.9倍の25.34億USD。調整後EPSは5.07USDと市場予想の2.48USDを上回った。為替変動による正の効果7.6億USDを除くと37%の増収。利益率の高いAWS事業や広告事業が伸びた。
  • 2018/12期3Q(7-9月)会社計画は、売上高が540-575億USD、営業利益が140-240億USD。通期市場予想は、売上高が前期比32.2%増の2,350.69億USD、当期利益が同2.8倍の85.45億USD。同社はネット通販で高評価の商品を扱う新業態の実店舗「4-Star」を初出店。(増渕)

アレクシオン・ファーマシューティカルズ(ALXN)市場:NASDAQ ・・・2018/10/25に2018/12期3Q(7-9月)の決算発表を予定

  • 1982年設立のバイオ製薬企業。発作性夜間ヘモグロビン尿症、非典型溶血性尿毒症症候群などの治療薬「ソリリス」、低ホスファターゼ症治療薬「ストレンジック」などを提供している。
  • 2018/12期2Q(4-6月)は、売上高が前年同期比14.5%増の10.45億USD、純利益が▲4.57億USDと前年同期の1.65億USDから赤字転落。Wilson Therapeutics AB買収に伴い計上したインプロセス研究開発費が響いた。調整後EPSは2.07USDと市場予想の1.71USDを上回った。
  • 2018/12通期の会社計画を上方修正。売上高を39.80-40.10億USD(従来計画39.25-39.85億USD)、調整後EPSを7.00-7.15USD(同6.75-6.90USD)とした。2018/12通期の市場予想は、売上高が前期比13.8%増の40.41億USD、当期利益が同40.0%減の2.66億USDである。(増渕)

インテル(INTC)市場:NASDAQ ・・・2018/10/25に2018/12期3Q(7-9月)の決算発表を予定

  • 1968年に設立した世界最大の半導体メーカー。マイクロプロセッサー、チップセット、スタンドアロン型SoC(システム・オン・チップ)、FPGA製品、マルチチップパッケージなどを手掛ける。
  • 2018/12期2Q(4-6月)は、売上高が前年同期比15.0%増の169.62億USD、純利益が同78.3%増の50.06億USD。調整後EPSは1.04USDと市場予想の0.96USDを上回った。データセンター向けなどデータセントリック事業が同26%の増収と好調。全売上高の50%を占めた。
  • 2018/12通期会社計画を上方修正。売上高を685-705億USD(従来計画664-686億USD)、EPSを3.90-4.31USD(同3.60-3.98USD)とした。9/28には通期設備投資計画を10億USD増額し150億USDとすると発表。工場の生産能力を増強し需要の伸びに対応する。通期市場予想は、売上高が前期比7.7%増の713.13億USD、純利益が同41.2%増の187.70億USD。(増渕)

インテュイット(INTU)市場:NASDAQ ・・・2018/11/19に2019/7期1Q(8-10月)決算発表の予定

  • 1984年設立。消費者、スモールビジネス、自営業者向けに会計・税務、法務関連のソフトウェアやプラットフォームを提供する。「QuickBook」、「TurboTax」、「Mint」、「Turbo」などを展開。
  • 2018/7期4Q(5-7月)は、売上高が前年同期比17.3%増の9.88億USD、純利益が同2.0倍の4,900万USD。調整後EPSは0.32USDと市場予想の0.22USDを上回った。オンライン売上高が同43%増。QuickBookのオンライン・サブスクライバ―数は同43%増の3,400万人と伸びた。
  • 2019/7期1Q(8-10月)の会社計画は、売上高が9.55-9.75億USD、調整後EPSが0.09-0.11USD。通期計画は、売上高が65.30-66.30億USD、調整後EPSが6.40-6.50USD。市場予想は、売上高が同10.7%増の66.01億USD、当期利益が同18.9%増の14.40億USD。(増渕)

マイケル・コース・ホールディングス(KORS)市場:NYSE ・・・2018/11/7に2019/3期2Q(7-9月)の決算発表を予定

  • 1981年に著名なデザイナーのMichael Korsにより設立。アクセサリー、フッドウェアー、腕時計、ジュエリー、既製服、アイウェア、香水などを提供。2017/1にJimmy Chooの買収が完了。
  • 2019/3期1Q(4-6月)は、売上高が前年同期比26.3%増の12.02億USD、純利益が同48.5%増の1.86億USD。調整後EPSは1.32USDと市場予想の0.94USDを上回った。Jimmy Chooの買収や新店出店のほか、一部費用の認識時期の差により増益。既存店売上高は同0.2%増。
  • 2019/3通期の会社計画を上方修正。売上高を51.25億USD(従来計画51.00億USD)、EPSを4.90-5.00USD(同4.65-4.75USD)とした。既存店売上高は前期比横ばいで据え置いた。通期市場予想は、売上高が前期比8.9%増の51.39億USD、当期利益が同29.3%増の7.64億USDである。同社は、伊ジャンニ・ヴェルサーチを18.3億EUR(約21.2億USD)で買収する。(増渕)

ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)市場:NYSE ・・・2018/10/23に2018/12期3Q(7-9月)の決算発表を予定

  • 1983年設立。米国最大の通信事業者で、全米にファイバーネットワークを形成している。また世界的に次世代通信5G、ブロードバンド、広告、IoT、セキュリティ管理などの事業を展開。
  • 2018/12期2Q(4-6月)は、売上高が前年同期比6.0%増の639.75億USD、純利益は同5.5%減の41.20億USD。調整後EPSは1.20USDと市場予想の1.14USDを上回った。主力のモバイル通信事業で契約者数が伸び増収だが、ネット動画配信事業の閉鎖費用などが響き減益。
  • 2018/12通期会社計画は、売上高が1桁台前半から中盤の伸び率、EPSが0.27-0.31USD、商用向け5G立ち上げに係る費用を含む設備投資が170億-178億USD。通期市場予想は、売上高が前期比3.7%増の1,307.28億USD、当期利益が同39.4%減の182.27億USD。同社は、世界初の商用5G通信サービスである「Verizon 5G Home」を10/1に4都市で開始。(増渕)
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