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2021-07-31 07:52:44

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【中国本土投資家の動向に注目】1-3月の香港市場の振り返り

2021/4/7
投資情報部 李 燕

1-3月の香港市場はやや乱高下の展開となりました。世界および中国経済の回復期待が支えとなった一方、米国と中国の金融政策の転換をめぐる不安が相場の重しとなりました。需給面では中国本土の投資家の動向が注目を集めました。実際、中国本土の投資家はここ1-2年、香港市場でますます存在感を高めており、背景には中国本土で富の蓄積による資産運用需要の高まりに加え、中国本土の投資家にとって身近な香港株が選好されやすい点が挙げられます。そこで、今回は市場の振り返りとともに、中国本土の投資家による取引が活発だった銘柄とその特徴をご紹介します。

図表1:主な言及銘柄

銘柄 株価(4/1) 52週高値 52週安値
香港証券取引所(00388) 468.6香港ドル 587香港ドル 234.8香港ドル
テンセント(00700) 654香港ドル 775.5香港ドル 376.6香港ドル
SMIC(00981) 25.9香港ドル 44.8香港ドル 12.18香港ドル
小米(01810) 26.45香港ドル 35.9香港ドル 9.83香港ドル
美団(03690) 325.8香港ドル 460香港ドル 92.3香港ドル
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

11-3月の香港市場は2月中旬を境にムードが一変、足元では押し目買いの動きも

香港ハンセン指数(以下、ハンセン指数)は1-3月に4.2%上昇し、香港ハンセンテック指数(※1、以下、ハンセンテック指数)は2.9%下落しました。年初来の推移をみると(図表2)、ハンセン指数とハンセンテック指数はいずれも2月17日まで大きく上昇しましたが、その後は3月末にかけて調整しました。なかでもハンセンテック指数のボラティリティ(変動率)が高く、年初から2月17日までの上昇分が3月末にかけて帳消しとなりました。ただ足元では、値ごろ感から押し目買いの動きもみられています。

  • ※1 「香港版ナスダック指数」と言われているハンセンテック指数は、香港市場に上場している主要ハイテク企業約30銘柄で構成する指数です。同指数の動きなどは指数の算出会社のホームページ(新しいウィンドウで開きます。https://www.hsi.com.hk/eng/indexes/all-indexes/hstech)でご確認いただけます。

図表2:香港ハンセン指数と香港ハンセンテック指数、上海・深セン300指数、米国ナスダック指数の推移(年初来)

  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成、2020年12月31日を100として指数化

年初から2月中旬まで上昇した背景

香港市場は年初から2月中旬まで上昇基調が続き、ハンセン指数とハンセンテック指数はいずれも2月17日に年初来高値を付けました。上昇の背景には、中国本土投資家の存在が大きくあります(図表3)。

中国本土の投資家は上海・香港と深セン・香港のストックコネクト(※2)を通じて香港株に投資できますが、両スキームを合わせた香港株の買越額は今年1月に月間ベースで過去最大となりました。

  • ※2 上海・香港ストックコネクトは上海証券取引所と香港証券取引所間の株式相互取引を指し、深セン・香港ストックコネクトは深セン証券取引所と香港証券取引所間の株式相互取引制度を指します。それぞれ14年と16年に導入された制度ですが、それにより中国本土の投資家は香港株に直接投資できるようになりました。制度導入当初は売買金額が低水準でしたが、ここ1-2年は規模が拡大しており、香港市場で注目されるようになっています。

図表3:中国本土・香港ストックコネクトの売買金額とハンセン指数の推移(日次ベース、20年1月-21年3月)

  • 注:中国本土・香港ストックコネクトの売買金額は上海・香港と深セン・香港のストックコネクトの合計です。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

中国本土の投資家が1月に香港株を積極的に買った理由として、主に以下2点が挙げられます。
1)中国本土A株に対する香港株の出遅れ感と割安感があること
2)香港市場は米FRBを中心とした世界の中央銀行による流動性供給の恩恵が期待できること

中国本土からの香港株投資で1月の買い越し上位の銘柄には、テンセント(00700)美団(03690)などネット大手に加え、SMIC(00981)小米(01810)など米国が中国軍関連企業リストに指定した銘柄が並びました。米国の中国軍関連企業をめぐっては、米投資家による投資を禁じる大統領令の発効をきっかけに株価が大きく調整しましたが、中国本土の投資家にとっては買いのチャンスとなったようです。

2月中旬から3月末にかけての調整要因

ハンセン指数とハンセンテック指数は2月17日に年初来高値を付けた後、3月末にかけて調整しました。主な調整要因は
1)米長期金利の上昇による米株安(特にナスダック指数)
2)中国当局の金融引き締めに対する懸念を背景とした中国本土A株の調整
3)米国の対中政策に対する懸念など
なお、一部ネット大手に関しては中国当局による規制強化への懸念も重しとなりました。

これらを嫌気し、中国本土の投資家による香港株投資は2月中旬以降、売り越しが目立ちました(図表3)。月間ベースでみると、上海・香港と深セン・香港のストックコネクトを通じた香港株投資は、1月の3,106億香港ドルの買い越しから2月は3,762億香港ドルの売り越しに転じました。ただ、3月は少し落ち着きを取り戻し、売越額は127億香港ドルに縮小しました。

個別銘柄では1月に買い越しだったSMIC(00981)美団(03690)香港証券取引所(00388)などが利益確定売りに押され、2月と3月は売り越しとなりました(図表4と図表5)。

足元では、値ごろ感から押し目買いの動きも

ハンセン指数とハンセンテック指数はいずれも3月25日に年初来安値を付けた後、3月末にかけて小幅ながら上昇しました。米長期金利の上昇一服を背景とした米国株の回復に加え、中国本土市場の持ち直しが香港市場を支えました。特にハンセンテック指数は高値から3割近く下落したこともあり、値ごろ感から押し目買いの動きがみられました。

中国本土の投資家による買いも相場を下支えしたもようです。ストックコネクトを通じた香港株投資は3月26日以降、買い越しに転じました(図表3)。ただ、日々の買越額は依然として小さいです。そのうち、買い越しが最も多かった3月26日の売買代金トップ10銘柄をみると、テンセント(00700)美団(03690)小米(01810)などが上位に並びました。

2中国本土投資家の動向に注目、1-3月に取引が活発だった銘柄の特徴は?

1-3月の香港市場を振り返ってみると、香港市場は海外(特に米国市場)と中国本土、両方の影響を受けながら揺れ動いたことが分かります。香港市場の特性から今後も「米中両にらみ」の展開が予想されますが、需給面では中国本土の投資家の存在も無視できなくなっています。実際、中国本土投資家の動向は香港市場全体だけでなく、個別銘柄に対しても影響力を増しています。

そこで、1-3月にストックコネクトを通じた香港株投資で取引が活発だった銘柄の特徴を確認してみたいと思います。具体的には上海・香港と深セン・香港のストックコネクトでそれぞれ毎月の売買代金トップ10銘柄のうち、3ヵ月連続でトップ10に入った銘柄をピックアップしました(図表4と図表5)。なお、売買動向を示す月次ベースの売買差額はプラスの場合が買い越し、マイナスの場合は売り越しを示します。

図表4:上海・香港ストックコネクトで3ヵ月連続で売買代金トップ10に入った銘柄の売買差額(百万香港ドル)

銘柄コード

銘柄名

売買差額(1月)

売買差額(2月)

売買差額(3月)

00700

騰訊控股[テンセント・ホールディングス]

52,011

5,884

5,704

00941

中国移動 [チャイナモバイル]

26,016

6,865

350

00981

中芯国際集成電路製造 [SMIC]

8,557

-2,332

-2,438

01810

小米集団[シャオミ]

2,871

-2,583

2,945

03690

Meituan

5,905

-4,917

-11,091

00883

中国海洋石油 [CNOOC]

15,694

5,652

-1,226

00388

香港取引所

3,874

-1,760

-1,806

06969

Smoore International(取扱なし)

4,095

492

1,055

  • 注:銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。1月の売買代金総額の順位です。
    上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

図表5:深セン・香港ストックコネクトで3ヵ月連続で売買代金トップ10に入った銘柄の売買差額(百万香港ドル)

銘柄コード

銘柄名

売買差額(1月)

売買差額(2月)

売買差額(3月)

00700

騰訊控股[テンセント・ホールディングス]

39,195

13,497

1,646

01810

小米集団[シャオミ]

5,931

70

4,160

03690

Meituan

11,990

2,226

-5,843

00941

中国移動 [チャイナモバイル]

18,144

7,301

3,294

00981

中芯国際集成電路製造 [SMIC]

4,124

-676

1,131

03800

保利協シン能源控股[GCL-ポリ・エナシ]

2,822

-152

-635

06969

Smoore International (取扱なし)

4,988

312

-1,799

00388

香港取引所

10,978

-386

-1,619

00883

中国海洋石油 [CNOOC]

10,216

5,268

-3,835

  • 注:銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。1月の売買代金総額の順位です。
    上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

図表4と図表5の銘柄群を見てみると、まず米国が中国の軍関連企業に指定した銘柄が目立ちます。半導体大手のSMIC(00981)や通信サービス大手のチャイナモバイル(00941)、スマートフォン大手の小米(01810)、石油大手のCNOOC(00883)などがそれに該当します。これらの銘柄は米投資家の投資を禁じる米大統領令の発効をきっかけに株価が大きく変動し、中国本土投資家による活発な取引につながりました。

次に、3ヵ月連続で売買代金トップ10入りした銘柄の共通点として、以下2点が挙げられます。
1)ほとんどの銘柄は中国本土市場に重複上場していない(SMIC(00981)のみ上海市場の科創板に上場)
2)中国本土A株にはない何らかの特性を持っている
例えば、テンセント(00700)美団(03690)は中国のネット大手の代表格(アリババ(09988)は現時点でストックコネクトの対象外)、小米(01810)はスマートフォン大手の代表格、香港証券取引所(00388)はストックコネクトの恩恵が期待できる銘柄です。

なお、中国本土の投資家による取引が活発な銘柄は、本土投資家の資金動向次第では株価変動も大きくなる傾向があり、時には注意が必要です。ただ、中国本土で富の蓄積による資産運用需要の高まりに加え、中国本土の投資家にとって身近な香港株が選好されやすい点を考えると、中国本土から香港市場への資金流入は今後も拡大するとみられます。その意味で中国本土の投資家の「目線」は香港株の動向を読み解く鍵の一つとなるでしょう。

31-3月のストックコネクトで取引が活発だった銘柄のデータ

図表6:ストックコネクトで3ヵ月連続で売買代金トップ10に入った銘柄

銘柄(コード)

銘柄名

主な事業内容

株価
4/1
(香港ドル)

52週高値
(香港ドル)

52週安値
(香港ドル)

予想
PER
(倍)

過去5年
平均PER
(倍)

来期
予想
増収率
(%)

来期
予想
増益率
(%)

00388

香港取引所

香港証券取引所を運営

468.60

587.00

234.80

39.91

37.78

13.76%

14.52%

00700

騰訊控股
[テンセント・ホールディングス]

ゲームを中心に多彩なオンラインサービスを提供

654.00

775.50

376.60

34.24

35.72

20.32%

22.43%

00883

中国海洋石油
[CNOOC]

原油および天然ガスの探鉱・開発、生産・販売

8.11

10.60

6.50

5.39

182.68

8.20%

8.85%

00941

中国移動
[チャイナモバイル]

通信サービスを提供

51.05

63.75

39.00

7.89

11.10

3.98%

3.58%

00981

中芯国際集成電路製造
[SMIC]

大手ファウンドリー(半導体受託生産会社)

25.90

44.80

12.18

65.31

39.11

11.84%

3.92%

01810

小米集団
[シャオミ]

スマホなどデジタルハードウェアの製造・販売

26.45

35.90

9.83

31.37

-

20.51%

24.79%

02382

舜宇光学科技(集団)
[サニーオプチカル・テクノロジー]

光学機器の製造・販売

182.80

241.80

101.10

28.77

29.79

19.47%

22.69%

03690

Meituan

各種サービスのオンラインプラットフォーム

325.80

460.00

92.30

-

-

38.66%

-220.70%

03800

保利協シン能源控股
[GCL-ポリ・エナジーHldg]

太陽光発電用ポリシリコンを製造するほか、発電所を運営

1.98

3.88

0.21

-

-

6.92%

-153.85%

06969

Smoore International
(取扱なし)

電子タバコメーカー

51.05

90.00

25.05

43.82

-

36.84%

32.93%

  • 注:銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成、データ取得日は4/6、銘柄コード順です。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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