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2020-12-04 21:45:51

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「バイデン大統領」も追い風!?欧米のCOVID-19再拡大で見直される中国株

2020/11/4
投資情報部 榮 聡

欧米でCOVID-19の感染再拡大が懸念される一方、中国では感染抑え込みに成功して経済活動が順調に回復していることから、中国株が見直される可能性がありそうです。さらに、開票が始まった米大統領選挙でバイデン氏勝利となれば、米中対立のリスクは緩和すると想定され、中国株への追い風になりそうです。

図表1 注目銘柄

銘柄 株価(10/20) 52週高値 52週安値
阿里巴巴集団控股(09988) 299.80香港ドル 309.40香港ドル 167.60香港ドル
美団W(03690) 296.00香港ドル 302.40香港ドル 70.10香港ドル
信義光能(00968) 13.54香港ドル 15.22香港ドル 3.72香港ドル
長城汽車(02333) 14.16香港ドル 14.44香港ドル 3.85香港ドル
モウギュウ乳業(02319) 37.95香港ドル 40.65香港ドル 24.19香港ドル
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

1COVID-19抑え込みで中国の経済回復が顕著

欧米でCOVID-19の感染者が再び増加し、一部の国・地域では行動制限も課せられる状況となり、経済活動に対するマイナスの影響が懸念されています。

このような環境下では、COVID-19の感染が抑え込まれている中国に対する見直しが進む可能性があります。このため、今回は業績が好調に推移している中国企業をご紹介いたします。

まず、COVID-19の感染状況を確認しておきましょう。図表2の通り、欧州では9月半ば頃から増加、現在日々20万人以上が新規に感染しています。ドイツではレストランなどの営業が制限され、フランスでは全土で11月中の外出制限を課すなど、影響が大きくなっています。

米国では欧州ほどの増加にはなっていませんが、行動制限が再導入される地域も出ています。欧州は秋の到来が早いため、米国の今後を示唆している可能性もあるため、警戒が高まっているようです。

一方、中国では11/1(日)までの1週間の新規感染者数が246人にとどまり、抑え込まれた状況が続いています。これだけ違うと社会体制や感染防止策が異なるだけでは説明が付きづらく、人種による免疫力の違いなどもっと基礎的な要因が関係しているのではないかと考えさせられます。

このような状況を受けて中国の経済活動は、順調な回復を見せています。実質GDPは、1-3月期の前年比6.8%減から、4-6月期に同3.2%増、7-9月期に同4.9%増となっています。一方、米国では4-6月期が前年比9.0%減、7-9月期が同2.9%減、欧州では4-6月期に前年比14.8%減、7-9月期も同4.3%減と、依然前年からの落ち込みが続いて、中国との差が大きくなっています。

図表3に示した鉱工業生産の動向でも、米国の9月が前年比7.3%減、欧州の8月が同7.2%減となっているのに対し、中国は7月同4.8%増、8月同5.6%増、9月同6.9%増とプラスが定着していますので、順調と言えるでしょう。

さらに、中国株の投資に二の足を踏む要因であった米中政府の対立ですが、開票が始まった米大統領選挙でバイデン氏が大統領になる場合には、中国株の追い風になると考えられます。

中国共産党による世界への影響を抑えるという方針は、トランプ大統領の場合と同じと考えられます。しかし、政策を実行するうえでトランプ大統領のような予測不能な対応は減り、市場が感じるリスクはかなり低下すると考えられ、その分株価にはプラスに作用するとみられるためです。

米中対立が表面化した18年以降、中国・香港株は欧米株に対してアンダーパフォームとなってきましたが、ここにきて見直される可能性が高まっているのではないでしょうか。

図表2 COVID-19の累計感染者数

  • 注:欧州主要5ヵ国は、英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペインです。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

図表3 米欧中の鉱工業生産推移

  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

2中国株式が有望として、何に投資すれば?

中国株式市場が投資先として有望だとして、どの銘柄に投資すればよいのでしょうか?

当社で取り扱っている香港上場銘柄について、業績の伸長率が高く、株価も相対的に堅調な銘柄を以下の条件でスクリーニングしてみました。

【スクリーニング条件】

  • 時価総額500億香港ドル(約6,700億円)以上。
  • 年初来株価騰落率 10%以上(ハンセン指数は同期間に11.6%安です。)
  • 来期予想増収率 10%以上。
  • 来期予想増益率 20%以上。
  • 過去3ヵ月の予想EPS修正がプラス。

図表4の通り、ネット企業、太陽光発電関連、自動車メーカー、電子機器、消費関連などが抽出されました。ここから事業内容などを勘案して、5銘柄を選んで次節でご紹介いたします。

図表4 香港上場銘柄のスクリーニング

銘柄名(コード)

事業内容

株価
10/23
(香港ドル)

予想
PER
(倍)

時価
総額
(億香港ドル)

年初来株価
騰落率
(%)

来期
予想
増収率
(%)

来期
予想
増益率
(%)

ネット企業

阿里巴巴集団控股(09988)
[アリババグループ]

中国の電子商取引の最大手

298.00

32.6

64,502

43.8

26.4

24.8

テンセント(00700)

ゲームを中心に多彩なオンラインサービス

561.50

38.5

53,818

49.5

23.1

24.8

美団W(03690)
[メイトゥアンディエンピン]

各種サービスのオンラインプラットフォーム

262.40

249.5

15,432

157.5

48.5

208.5

衆安在線財産保険(06060)
[ジョアンオンラインピーアンドシーインシュアランス]

インターネット専業の損害保険会社

39.90

109.0

586

42.0

24.1

80.1

クリーンエネルギー

信義光能(00968)
[シンイーソーラー]

太陽光発電パネル用ガラスの製造

12.68

29.6

1,079

129.3

35.5

34.1

福菜特玻璃(06865)
[フラットグラスグループ]

太陽光発電用ガラス、フロートガラスのメーカー

21.10

29.5

694

309.7

50.6

58.2

信義ガラス(00868)

自動車、建築用ガラスメーカー

16.12

15.5

651

56.2

15.1

22.5

医薬品

薬明生物技術(02269)
[ウーシーバイオロジックス]

医薬品メーカー

218.60

170.9

2,974

121.6

44.6

38.9

復星医薬(02196)

医薬品メーカー

32.80

21.1

1,425

39.6

20.5

22.7

自動車

長城汽車(02333)
[グレートウォールモーター]

中国の自動車メーカー

13.10

23.1

2,088

127.4

18.5

44.9

中升集団(00881)
[チョウサングループ]

中国の自動車ディーラー

56.05

21.4

1,273

75.7

13.9

25.2

電子機器

小米 B[シャオミ](01810)

スマホの製造・販売

21.85

38.5

5,273

102.7

30.5

35.4

テクトロニック(00669)

電動工具の製造販売

106.20

35.2

1,946

67.1

14.3

21.1

消費関連・ほか

モウギュウ乳業(02319)

中国の大手乳製品メーカー

39.05

38.3

1,541

24.8

13.8

47.0

周大福珠宝(01929)
[チョウタイフックジュエリ]

香港の宝飾チェーン

10.22

23.6

1,022

37.2

16.7

23.6

リーニン(李寧 )(02331)

中国の大手スポーツ用品メーカー

39.75

53.5

989

70.2

22.2

36.2

ツージンマイニン(02899)

金の採掘・加工・販売

5.80

21.1

1,929

49.5

15.6

48.3

  • 注:データは10/23(金)時点です。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

3注目銘柄をご紹介

阿里巴巴集団控股(09988)[アリババグループ]

【新規上場を目指すアントグループの32%を保有する大株主】

  • 中国のネット通販最大手で、CtoCの「タオバオ」、BtoCの「Tモール」を運営するほか、アジア最大のクラウド事業、SNSの「ウェイボー」、動画サイト「優酷」などを傘下に置きます。11/5(木)の香港・上海市場上場予定が延期となったアントグループの32%を保有する大株主です。アントグループの時価総額は公募価格80香港ドルで2.4兆香港ドル(約33兆円)と大型です。
  • 20年4-6月期決算は、中国のネット通販やクラウドがけん引して売上は前年同期比34%増、営業利益が同42%増と好調です。COVID-19を受けたオンラインでの食料品購入の増加、クラウドサービスやリモートワークのアプリ利用の拡大から恩恵を受けています。長期的には、運輸やメディア、エンターテインメント分野の収益化による利益成長が期待されます。

美団W(03690) [メイトゥアン]

【サービス消費のプラットフォームとしてリーダー】

  • 外食や旅行などサービス消費のためのプラットフォームとして中国でリーダーのポジションを確保している企業で、テンセントが21%を保有する大株主です。ネット出前の「美団」と口コミサイトの「点評」が15年に合併、消費者が求める情報をサイトで提供することで各種サービスの購入につなげています。20年4-6月期の部門別売上高は、フードデリバリーが59%、外食・ホテル・旅行が18%、新規事業(生鮮食品販売やシェアバイクなど)が23%を占めます。20年6月末のユーザー数は4億5,700万人(過去12ヵ月間)、参加事業者数は630万に達します。
  • 20年4-6月期の売上は、COVID-19への懸念から外食・ホテル・旅行が前年同期比13%減となるも、フードデリバリーが同13%増とカバーして、247億人民元で前年同期比9%増でした。営業利益はフードデリバリーが同66%増となったほか、シェアバイク事業の減損損失の剥落などで同96%増となり、営業利益率が4.9%から8.8%に大幅に改善しました。外食・ホテル・旅行の完全回復には時間がかかりそうなものの、取り扱いサービスの拡充や事業者への技術支援により、高成長の持続が期待されます。

信義光能(00968)[シンイーソーラー]

【太陽光発電用ガラスメーカー】

  • 中国の太陽光発電用ガラスメーカー大手です。太陽光発電モジュール向けに、光の透過性が高い、熱の吸収が低い、光の反射が小さいなどの性質をもつガラスを生産しています。中国の安徽省蕪湖市と天津市、マレーシアに生産拠点を置き、19年末の溶融能力は日量7,800トンで太陽光発電用ガラスの世界需要の30%に相当する規模です。信義ガラス(00868)が親会社で、太陽光発電所を運営する子会社も19年5月から香港市場に上場しています。
  • 20年1-6月期決算は売上が前年同期比16%増、純利益は同48%増でした。売上の約7割を占める中国市場は1-3月期にCOVID-19のパンデミックを受けて落ち込みましたが4-6月期には回復して、20年下半期は市場拡大が見込まれています。ここ数年の太陽光パネルの値下がりによって太陽光発電のコスト競争力が向上しており、世界的に発電能力増強のトレンドが続くと期待されています。また、米国でバイデン氏が大統領になると、クリーンエネルギーの推進を行うことが期待されており、間接的ではあっても同社にも恩恵が期待されます。

長城汽車(02333)[グレートウォールモーター]

【消費者に人気の高いSUVでトップシェア】

  • 中国の自動車メーカーで、SUVの「HAVAL」、高級SUVの「WEY」、ピックアップトラックの「GWM」、電気自動車の「ORA」などのブランドを擁します。SUVとピックアップトラックで中国のトップシェアを保持、セダンを含めた乗用車全体では中国8位です。消費者に人気の高いSUV車の販売が8割と高いことが業績の好調につながっています。BMWとの提携で「Mini」を生産する計画で、工場の完成は22年後半以降となる見通しですが、中長期での注目点です。
  • 10/23(金)に発表された20年1-9月期決算は、売上が621億人民元で前年同期比1%減、営業利益は28.8億人民元で同15%減でした。COVID-19によるマイナスの影響が低下した7-9月期は、売上が262億人民元で前年同期比24%増、営業利益が17.2億人民元で同7%増まで回復しています。

モウギュウ乳業(02319)

【中国人の所得向上から恩恵】

  • 牛乳や乳飲料、ヨーグルト、アイスクリームなどを製造・販売する乳業大手です。国内40ヵ所以上やニュージーランドなどに生産拠点をもち、年間生産能力は975万トンです。中国での所得向上を受けて乳製品の消費が拡大するトレンドから恩恵を受けており、自社開発やM&Aにより高価格帯製品へのシフトを進めていることも成長を押し上げると期待されます。
  • 20年1-6月期決算は、売上が375億人民元で前年同期比6%減となりましたが、19年末に実施した事業売却の影響を除くベースでは同9%増と堅調でした。一方、純利益は12.1億人民元で同42%減でした。費用増はCOVID-19の感染予防策のほか、流通在庫を減らすためのマーケティング費用、人道支援として製品を寄付したことなどが要因で、一時的なものと考えられるでしょう。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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