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活況が期待される米年末商戦、活躍しそうな銘柄はコレだ!?

2019/11/13
投資情報部 榮 聡

米国では11/28(木)の感謝祭の祝日から年末商戦に突入します。今年は、雇用の堅調、株式市場の回復、住宅価格の上昇、高水準の消費者信頼感など年末商戦が活況となる条件が揃っていると考えられます。米国の年末商戦で注目できる銘柄をご紹介いたします。

図表1:注目銘柄のリスト

銘柄 株価(11/12) 52週高値 52週安値
アマゾン ドットコム(AMZN) 1778.00ドル 2035.80ドル 1307.00ドル
カーマックス(KMX) 95.26ドル 96.47ドル 55.24ドル
ターゲット(TGT) 108.35ドル 114.83ドル 60.15ドル
アップル(AAPL) 261.96ドル 262.79ドル 142.00ドル
ロク(ROKU) 135.35ドル 176.55ドル 26.30ドル
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

1良好なマクロ環境から年末商戦は好調見込み

米国では11/28(木)の感謝祭の祝日から年末商戦に突入します。小売店の売上が1年で最も多いとされる11/29(金)のブラックフライデーや、これに次ぐ12/2(月)のサイバーマンデーの動向が報道され、株式市場で小売関連への注目が高まる時期を迎えます。

そこで今回は、米国の年末商戦についてマクロ環境、業態別の動向、人気商品などを検討し、注目企業をご紹介いたします。

まず、米商務省の統計で小売市場の動向を確認してみましょう。

米小売売上高の前年比伸び率は、図表2の通り18年末から19年初にかけて株価の急落などを受けて1%台まで落ち込みましたが、その後は徐々に持ち直して8月、9月は前年比4%台まで回復、改善基調にあります。

米国の消費を取り巻くマクロ環境は、以下に挙げる通り良好で、今年の年末商戦は好調となる可能性が高そうです。

マクロ環境

(1)雇用者数の増加が続いて失業率は3.6%まで低下、雇用市場は堅調を維持。

(2)消費動向に影響する株価、住宅株価とも前年比で上昇している(図表3)。

(3)「ミシガン大学消費者マインド」は過去10年の最高値に近い水準にあり、消費者心理も良好。

全米小売業協会が10/3(木)に発表した年末商戦(11月と12月の売上合計、自動車・ガソリン・レストランの売上を除く)の売上見通しは、7,279億〜7,307億ドルで、前年比3.8〜4.2%増との予想です。

昨年実績の同2.1%増、過去5年平均の同3.7%増を上回る堅調な伸びが見込まれています。良好なマクロ環境から今年も好調な年末商戦が期待できそうです。

図表2:米国の小売売上高は改善歩調

  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

図表3:株価、住宅価格とも前年比プラスを維持

  • 注:住宅価格は、S&Pコアロジック住宅価格指数によります。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

2好調を牽引する分野、人気の商品は?

米国の年末商戦は好調が見込まれることを確認しましたが、これを牽引すると期待されるサブセクターや人気商品を探ってみましょう。

米商務省の小売統計から

商務省の小売統計には、サブセクター別の動向も掲載されていますので、ここから好調なものを探ってみます。

19年9月の米小売売上高は前年比4.1%増ですが、これを上回る伸びとなっているのが「非店舗販売」「自動車および部品ディーラー」「飲食店」で、一方、家具販売、家電販売、ホームセンター、食料品店、衣料販売店などの業態は平均を下回る伸びとなっています。

この傾向は19年1月から9月の累計値でも変わらず、安定した関係のようです。「非店舗販売」の中心となるインターネット販売が伸びて、その煽りが幅広い分野の店舗販売を抑える結果になっていると考えられます。

「自動車および部品ディーラー」「飲食店」はネット販売になじみにくいことから、消費の好調が素直に出ているということでしょうか。ただし、平均を下回る伸びの業態でも企業単位では、店舗販売は伸びていないけれども自社サイトのネット販売が伸びているので平均を上回っている、ということもあるでしょう。

これを踏まえて、「非店舗販売」で注目できるのは、やはりネット販売に特化したアマゾン ドットコム(AMZN)でしょうか。また、「自動車および部品ディーラー」の銘柄としては、カーマックス(KMX)オートネーション(AN)があります。

業種別株価指数のパフォーマンスから

業種指数の動きからも好調サブセクターを探ってみます。

図表4で小売サブセクターの株価をみると、いずれもS&P500指数を上回って推移してきたことがわかります。

昨年より製造業を中心とした経済減速、米中通商摩擦が市場の懸念材料となる中、直接的な影響を受けにくい小売業は全般的に選好対象になったとみられます。また、米国の消費が堅調に推移していることも市場平均を上回るパフォーマンスをあげた要因とみられます。

パフォーマンス上位から順にみていくと、アマゾンが時価総額の大部分を占める「インターネット・カタログ販売」は18年に大きくアウトフォームした後、19年は市場平均並みとなっています。アマゾンに対して独禁法違反の調査が行われていることや最近2四半期の利益が配送期間を短縮するための先行投資で抑えられていることが要因とみられます。

「複合小売」は、スーパーのターゲット(TGT)や1ドルショップのダラー ジェネラル(DG)が中心的な銘柄で、19年のパフォーマンス好調が目立ちます。9月に市場の物色傾向が「グロース/ディフェンシブからバリュー/シクリカル」にシフトしてからもアウトパフォームを維持しており、今後も注目できそうです。

「専門小売」は、ホームセンターのホーム デポ(HD)ロウズ カンパニーズ(LOW)が中心的な銘柄です。商務省の小売統計では、19年9月は前年同期比0.7%増と冴えない動きとなっていますが、両社ともeコマースを伸ばして企業単位では好調となっているようです。ただし、米長期金利が反発局面となっているため、回復基調となってきた住宅市場に頭打ち感が出る可能性があり、これは先行きの懸念材料となりそうです。

「食品生活必需品」は、ウォルマート インク(WMT)コストコ ホールセール(COST)などが中心的な銘柄です。このサブセクターも株価動向は堅調です。市場の物色傾向が変わった9月以降も好調を維持しており、注目できるでしょう。

年末商戦の人気商品から

年末商戦で人気になるのではと注目されている商品からも探ってみましょう。

全国紙「USA TODAY」電子版の10/31(木)付「ベストギフト20 2019版」という記事から、年末商戦の注目商品で上場企業が提供しているものをピックアップしました。

アップルの「エアポッド」、アマゾンの「キンドルホワイトペーパー」「エコーショウ5」、フィットビットの「フィットビット チャージ3」、ロクの「ストリーミングスティック+」、ソニーの「ノイズキャンセリングヘッドフォン」などがあがっています。

まず、注目は筆頭にあがっているアップル(AAPL)のワイヤレスイヤホン「エアポッド」でしょうか。普通は数千円までのイヤホンが、16年発売の「エアポッド」は17,800円、今年発売の「エアポッドプロ」は27,800円(アップルのWEBサイトより)と高額な商品です。

「落として壊したり、無くしたりしたら痛いな」と考えて、様子見という方も多かったとみられますが、発売から時間が経過して評価が定まってきたところで人気化が予想されているようです。今年発売の「エアポッドプロ」はノイズキャンセリング機能も加わって、さらに高額、高機能になっています。

また、業績へのインパクトの大きさという点では、ロク(ROKU)の「ストリーミングスティック+」も注目できるでしょう。これはPCでなくテレビでネットフリックス、Hulu、アマゾンプライムTVなどの動画ストリーミングサービスを楽しみたいときにテレビに差し込んで使うドングル型の装置で、Wi-Fiの電波を受けてネットコンテンツをテレビに表示するものです。

「アマゾンファイアTVスティック」や「アップルTV」などと競合するものですが、ロクの製品は49.99ドルの価格でHD、4K、HDR(ハイダイナミックレンジ)に対応することから、割安感があって人気となっているようです。「Disney+」「アップルTV+」など新しい動画ストリーミングサービスが始まったタイミングでもあり、注目の商品のようです。

図表4:小売の業種指数はいずれも市場平均を上回って好調

  • 注:S&P500指数の68セクター分類の業種指数によります。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

3注目銘柄をご紹介

銘柄名

株価(11/11)

1,771.65ドル

予想PER(倍)

45.3

ポイント

    【年末商戦での売上拡大に注目】

  • 米国商務省統計でも19年1月〜9月累計の小売売上が前年同期比3.4%増に対して非店舗販売は同12.4%増とネット通販の高い伸びが確認されています。年末商戦の好調が伝えられる中で再びネット通販の売上拡大が報道され、同社への注目が高まると見込まれます。
  • アマゾンの株価は、独占禁止法違反に関する調査が始まっていることや4-6月期、7-9月期の利益が先行投資のために市場予想を下回ったことなどを受けて7月末以降市場平均を下回る推移となっています。ただ、独禁法については、問題がある可能性があるのは一部事業に限られるとみられ、また、配送日数を短縮するための投資は、中長期的には顧客の囲い込みに効果を発揮すると期待されます。

銘柄名

株価(11/11)

94.16ドル

予想PER(倍)

17.7

ポイント

    【全米最大の中古車ディーラーで業績好調】

  • 家電販売店から中古車販売に参入、大量陳列と低価格を売りに全米最大の中古車ディーラーに成長した企業です。米国41州で200の中古車店を運営しています。19年2月期は、小売店で75万台、オークションによる卸売で45万台、合計120万台を販売しています。年間15店舗程度を新規出店することにより、安定した売上と利益の拡大を実現しています。
  • 7-9月期は堅調なマクロ環境を背景に販売店の既存店売上が前年同期比3.2%増、店舗販売台数が同6.2%増、卸売販売台数が同4.7%増と主力事業がいずれも良好で、売上は同9%増、EPSが同13%増と好調でした。20年2月期は前年比9%、21年2月期は同6%の増収が見込まれています。

銘柄名

株価(11/11)

110.45ドル

予想PER(倍)

17.8

ポイント

    【店舗改革等により持続的な利益成長フェーズへ】

  • 米国の大手スーパーです。19年1月期まで3期連続で営業減益が続いて不振でしたが、2017年に始めた店舗イメージやプライベートブランドへの投資に顧客が反応している上、eコマースや宅配プラットフォーム拡大の効果が出てきて持続的な利益成長のフェーズに入っているとみられます。
  • 5-7月期決算は、既存店売上が来店客数の増加が牽引して前年同期比3.4%増となり、市場予想の同3.0%増を上回って好調でした。eコマースの売上は前年同期比34%増え、既存店売上に1.8%ポイントの押し上げに貢献しています。粗利率も前年同期比0.3%拡大しています。好調な決算を受けて20年1月期のEPSを5.75〜6.05ドルから5.95〜6.20ドルへ中央値で3%引き上げています。11/20(水)に8-10月期決算の発表予定です。

銘柄名

株価(11/11)

262.20ドル

予想PER(倍)

20.2

ポイント

    【年末商戦シーズンを含む10-12月の売上高見通しが好調】

  • 7-9月期決算は、前年同期比2%増収、同4%増益、市場予想比では売上が2%、EPSが7%上回りました。iPhone売上は前年同期比9%減となったものの、サービス部門の牽引で市場予想を上回りました。10-12月期の売上高見通しは855億〜895億ドルとなり、中央値は市場予想の865.1億ドルを上回りました。年末商戦シーズンの売上高見通しが市場予想を上回ったことで、「iPhone」の販売減速を巡る市場の懸念が薄らいだとみられます。
  • 経営陣からは、「年末商戦を含め、10-12月期についてとても楽観的だ」「中国市場での販売トレンドには改善がみられる」「ウェアラブル端末の動向は素晴らしい」「米中貿易問題を巡る状況は良くなってきているように思う」など先行きを楽観するコメントが目立っています。

銘柄名

株価(11/11)

129.21ドル

予想PER(倍)

ポイント

    【動画ストリーミングサービスのアグリゲーター】

  • ネットのコンテンツをテレビに表示する「プレーヤー」事業と様々な動画ストリーミングサービスをまとめて表示して広告収入を得る「プラットフォーム」事業を提供しています。18年12月期の売上と粗利の構成比は、「プラットフォーム」事業が56%、89%、「プレーヤー」事業が44%、11%で、「プラットフォーム」事業が収益の中心となっています。21年12月期に純利益の黒字化が見込まれています。
  • 従来型テレビから動画ストリーミングサービスへテレビ視聴がシフトする中で成長できる企業と期待されています。7-9月期決算は、プラットフォーム事業が前年同期比79%伸びて売上が前年同期比50%増、アクティブアカウント数が3,230万人へ同36%株増、ストリーミング時間が同68%増、ユーザー当たりの売上が同30%増など順調な拡大を示しました。ただ、株価のバリュエーションが売上の13.7倍と非常な高水準まで買われています。バリュエーションを正当化するには、現在は米国で展開している事業を海外にも広げて成功することが必要と考えられています。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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