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2019-07-21 11:14:20

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貿易摩擦の長期化、グーグルの「Stadia」構想を受けてゲーム業界への注目高まる!?

2019/7/10
投資情報部 榮 聡

米中貿易摩擦の長期化が懸念される中、影響を受けにくいソフトウェア銘柄に対する物色が強まっていますが、その一種と言えるゲームソフトウェアにも注目できるでしょう。グーグルによるクラウドゲーム「Stadia」の構想も発表され、年後半から来年にかけてゲーム企業への注目が高まると考えられます。そこで米国市場に上場する米中大手6社をご紹介いたします。

図表1:言及した銘柄

銘柄 株価(7/9) 52週高値 52週安値
ジンガ A(ZNGA) 6.22ドル 6.55ドル 3.32ドル
エレクトロニック アーツ(EA) 92.05ドル 151.26ドル 73.91ドル
網易(ネットイーズ) ADR(NTES) 257.55ドル 289.69ドル 184.60ドル
ビリビリ ADR(BILI) 16.60ドル 21.50ドル 9.09ドル
テイクツー インタラクティブ ソフトウエア(TTWO) 115.09ドル 139.91ドル 84.41ドル
アクティビジョン ブリザード(ATVI) 46.37ドル 84.68ドル 39.85ドル
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

1注目の高まりが期待されるビデオゲーム業界

米中貿易摩擦の長期化が懸念される中、株式市場の物色は摩擦から影響を受ける銘柄を避ける一方、ソフトウェア銘柄などそこから遠い銘柄に資金が回っていると見られ、S&P500の「ソフトウェア・サービス指数」は年初来32.5%の上昇と24業種中トップのパフォーマンス(S&P500指数は18.7%の上昇)をあげています。

ビデオゲームは業種としては「メディア」に分類されますがソフトウェアの一種と言え、ソフトウェア銘柄が買われているのと同様の観点から注目できるでしょう。

ビデオゲームの米国上場5社の平均パフォーマンスを見ると、18年はS&P500指数にアンダーパフォームしたものの、19年は市場並みに戻りつつあるように見えます(図表2)。

昨年は中国のゲーム規制強化や未上場企業が提供する「フォートナイト」のヒットで上場企業にとっての事業環境は厳しめでした。しかし、中国の規制の影響は徐々に緩和しつつあるほか、「フォートナイト」の影響も一巡すると想定されます。

さらに、6月に発表されたグーグルのクラウドゲーム「Stadia」は、ビデオゲームの利用を手軽にするもので、市場の拡大に繋がる可能性が高いと見られます。年後半から来年にかけてゲーム業界に対する市場の注目が高まると期待できそうです。

以下、ゲーム業界を動かしている上記の重要トピックについて、それぞれ簡単にご紹介いたします。

グーグルのクラウドゲーム「Stadia」

アルファベット A(GOOGL)の子会社であるグーグルは、19年6月にゲーム・ストリーミング・サービスの「Stadia」の構想を発表、ゲーム業界の革命になる可能性が注目されています。

ゲームのストリーミングは、負荷が高い処理をクラウドに任せることで、専用のゲーム端末がなくとも気軽にクオリティの高いゲームが楽しめるようになることを意味します。

従来からあるサービスであるものの、世界中にデータセンターを配置して、Youtubeとの連携が可能なアルファベットだからできる事業と考えられます。

「Stadia」は19年11月に先行提供が始まり20年に本格展開の予定です。ゲーム市場の拡大に繋がる可能性のある事業としてゲームの制作企業には恩恵が期待されるでしょう。

当初提供が予定されているタイトル31本には、米国の上場企業ではテイクツー インタラクティブ ソフトウエア(「NBA 2K」「ボーダーランズ3」)、エレクトロニックアーツ(タイトルは未定)が参加する予定です。

一方、マイクロソフト、テンセント、エレクトロニックアーツなどは独自にプラットフォームを開発しているとされ、その面では競合事業となります。

「フォートナイト(Fortnite)」のヒット

「フォートナイト」は米国のEpic Games社(未上場)が17年7月から販売・配信してるビデオゲームで、欧米では社会現象と言われるほどの大ヒットとなりました。18年4月の月間売上が2.96億ドルに達したとされ、米国の上場ゲーム企業の業績にも影響が出たと見られます。

同ゲームはアクションビルディングゲーム、サードパーソン・シューティング、バトルロイヤル、プレイヤー対モンスターゲームなどからなりますが、基本的に無料で始めることができてゲーム内課金で収益を得るのが特徴で、上場ゲーム会社のビジネスモデルを揺るがしているとの評価もあります。

Epic Gamesの株式は投資会社KKRが主導するコンソーシアムが所有していますが、いずれ株式市場に上場してくることが見込まれそうです。

中国のゲーム規制

2018年に中国では習近平国家主席が子供の近視率の高さを憂慮する談話をしたことを受けてオンラインゲームの新作やゲーム全体の本数を規制する方針が打ち出され、ゲーム認可は一時凍結されました。

昨年12月に認可作業は再開されたものの未処理案件の対応に追われたために新規の受け入れは中止され、今年4月に再開されています。

これに合わせて、麻雀やポーカーといったギャンブルゲームや死体や血だまりが出るゲームは不許可とする方針が示され、また、2017年には8561本承認されていたものが、2019年には5000本程度になると伝えられ、ゲーム業界には厳しいものとなっています。

当局による規制によって中国市場の成長性は従来よりも低下したと見られますが、認可作業がストップしたことによるマイナスの影響は徐々に小さくなると見込まれます。

図表2:米国上場ゲーム5社の株価(単純平均)

  • 注:「米国上場ゲーム5社」は、アクティビジョン ブリザード、エレクトロニック アーツ、テイクツー インタラクティブ ソフトウエア、ジンガ、網易(ネットイーズ)の指数化した株価を単純平均したものです。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

2ゲーム業界にどんな会社があるのか?

ゲームで有名な海外企業と言えば、香港市場に上場するテンセント(00700)があり、同社は時価総額が4,000億ドルを超える巨大企業です。ただ、同社のゲーム関連の売上比率は18年12月期に33%まで低下しており、必ずしもゲームが主力事業でなくなっています。

そこで今回は、(1)直近期のゲーム関連売上比率が50%以上、(2)時価総額が50億ドル以上、(3)当社で取り扱いのある外国銘柄、の条件を満たす銘柄を図表3に抽出しています。

アクティビジョンブリザード、エレクトロニックアーツ、テイクツーインタラクティブソフトウエア、ジンガは米国のゲームソフト企業で、ジンガを除く3銘柄はS&P500指数にも採用されています。

一方、網易(ネットイーズ)とビリビリは中国企業ですが、投資需要が大きいと考えられる米国市場に上場しています。ちなみに、(1)、(2)の条件を満たす日本の銘柄としては、ネクソン(3659)とコナミホールディングス(9766)があります。

図表3の6銘柄を次節でご紹介いたします。経営再建を果たして業績回復軌道に乗るジンガ、有力タイトルの投入を控えるエレクトロニック アーツ、ゲーム業界での知名度向上に加えeコマースでも伸びる網易(ネットイーズ)、伸び盛りのビリビリなどが注目できるでしょう。

図表3:米国上場のゲーム関連企業(ゲーム関連売上50%以上、時価総額50億ドル以上)

銘柄(コード) 時価総額
(億ドル)
ゲーム関連
売上
(百万ドル)
ゲーム関連
売上比率
(%)
アクティビジョン ブリザード(ATVI) 369 7,500 100
網易(ネットイーズ) ADR(NTES) 335 6,071 60
エレクトロニック アーツ(EA) 277 4,950 100
テイクツー インタラクティブ ソフトウエア(TTWO) 132 2,668 100
ジンガ A(ZNGA) 59 671 74
ビリビリ ADR(BILI) 55 444 74
  • 注:時価総額は7/8(月)時点。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

3米国上場のゲーム6社

 国籍:米国

決算期

売上高(百万ドル)

(前年比)

純利益(百万ドル)

(前年比)

EPS(ドル)

18.12

907

5%

24

-35%

0.03

19.12予

1,475

63%

221

805%

0.23

20.12予

1,654

12%

230

4%

0.27

株価(7/8): 6.17ドル

予想PER(19.12期): 26.8倍

  • 【業績回復軌道に乗り、堅調な業績が続くと期待される】
  • モバイル向けが主力のゲーム企業です。主なタイトルには「Merge Dragons!」「Slots」「Zynga Porker」「CSR」「FarmVille」などがあります。売上の74%がゲーム収入、26%が広告収入により、地域別には米国が65%、海外が35%を占めます。
  • フェイスブック向けのゲームで急成長しましたが技術変化への対応が遅れて、2012年をピークに業績は低迷が続いていました。しかし、経営陣の交代などを経て、ライブサービスへの移行を進め、より複雑でクオリティの高いゲームに集中したことなどが奏功して17年、18年と売上が回復、経営再建は軌道に乗ったと見られます。
  • 19年は買収したGram GamesやSmall Giantが貢献するほか、ハリー・ポッター、ゲーム・オブ・スローンズ、スター・ウォーズなど大ヒットした映画・ドラマからライセンスを受けたタイトルの投入で売上、利益とも大きく伸びる見通しで、20年以降も堅調な業績の伸びが期待されます。

 国籍:米国

決算期

売上高(百万ドル)

(前年比)

純利益(百万ドル)

(前年比)

EPS(ドル)

19.3

4,950

-4%

1,051

0%

3.44

20.3予

5,151

4%

1,370

30%

4.53

21.3予

5,479

6%

1,516

11%

5.05

株価(7/8): 93.44ドル

予想PER(20.3期): 20.6倍

  • 【バトルロイヤルゲームの「エーペックス・レジェンズ」が注目される】
  • ゲームソフトの制作大手です。主力タイトルには、サッカーの「FIFA」、バスケットボールの「NBA」、フットボールの「Madden NFL」などスポーツゲームのほか、射撃ゲームの「バトルフィールド」などがあります。19年3月期のプラットフォーム別の売上は、コンソールが67%、モバイルが17%、PC・ブラウザーが16%です。
  • 19年3月期は減収・減益となりましたが、20年3月期はバトルロイヤルゲームの「エーペックスレジェンズ」や「スター・ウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダー」などのリリースにより業績は急回復が見込まれています。特に「エーペックスレジェンズ」は会社が3〜4億ドルとする売上見通しが保守的と見られ、中国でのリリースやモバイルへの展開があると予想を大きく上回る可能性があると見られます。

 国籍:中国

決算期

売上高(百万人民元)

(前年比)

純利益(百万人民元)

(前年比)

EPS(人民元)

18.12

67,156

24%

6,109

-43%

46.93

19.12予

81,163

21%

9,798

60%

77.65

20.12予

95,229

17%

11,466

17%

89.63

株価(7/8): 257.79ドル

予想PER(19.12期): 22.9倍

  • 【中国のWEBサイト大手でゲーム主力、ECにも注目】
  • ゲームを主力とする中国のWEBサイト大手で、漢名は「網易」です。自社開発と米アクティビジョンブリザードからのライセンス製品を中国で展開しています。自社開発では、西遊記に着想をえた「ファンタジー・ウエストワード・ジャーニー」が代表作で、アクティビジョンブリザードからは、「オーバーウォッチ」などを提供しています。
  • 中国外での知名度向上が利益成長に貢献すると期待されるほか、中国のゲーム規制による影響も徐々に緩和されると見込まれます。また、中国越境ECで最大の「Kaola」やプライベート・ブランドの「Yanxuan」などのECサイトによる利益成長も期待されます。
  • ※PERはEPSを1ドル=6.882人民元でドルに換算して計算しています。

 国籍:中国

決算期

売上高(百万人民元)

(前年比)

純利益(百万人民元)

(前年比)

EPS(人民元)

18.12

4,129

67%

-616

-

-2.64

19.12予

6,558

59%

-1,130

-

-3.03

20.12予

9,519

45%

-268

-

-0.66

株価(7/8): 16.56ドル

予想PER(19.12期): - 倍

  • 【中国のエンターテイメントサイト】
  • 中国のエンターテイメントサイトで、Z世代と呼ばれる10代の若者向けにアニメ、コミック、ゲームなの配信を行っています。ゲームの課金と広告収入が柱です。ゲームでは、美少女が主役の「FGO(フェイト・グランド・オーダー)」や「アズールレーン」が稼ぎ頭です。
  • 1-3月期の決算は、売上が1,373百万人民元で前年同期比58%増、調整後純利益が145百万人民元の損失でした。月間アクティブユーザー数は1.01億人で前年比31%増、月間の有料ユーザー数は5.7百万人で同132%増と順調に拡大しています。売上の内訳と前年同期比伸び率は、モバイルゲームが64%で27%増、ライブ動画および付加価値サービスが21%で同205%増、広告収入が8%で同60%増、eコマースが7%で621%増です。

 国籍:米国

決算期

売上高(百万ドル)

(前年比)

純利益(百万ドル)

(前年比)

EPS(ドル)

19.3

2,668

49%

335.8

80%

2.92

20.3予

2,683

1%

495.8

48%

4.37

21.3予

2,793

4%

547.9

11%

4.75

株価(7/8): 114.75ドル

予想PER(20.3期): 26.3倍

  • 【アクションゲームが得意なゲーム企業】
  • ゲームの開発と販売を行っている企業です。「ロックスター・ゲームス」「2K」の2ブランドを展開、主力タイトルには「グランド・セフト・オート」「マフィア」「NBA 2K」「バイオショック」などがあります。19年3月期の経路別売上はオンラインが63%、小売店ほかが37%を占めます。
  • 業績は昨年10月に投入して2,400万本の販売を記録したクライムアクションゲームの「レッド・デッド・リデンプション2」、今年9月に発売見込みのシューティングゲーム「ボーダーランズ3」が牽引する見通しです。一方、その後のリリース予定は明確でなく、20年以降の売上見通しには不透明感があります。

 国籍:米国

決算期

売上高(百万ドル)

(前年比)

純利益(百万ドル)

(前年比)

EPS(ドル)

18.12

7,500

7%

1,674

51%

2.17

19.12予

6,371

-15%

1,664

-1%

2.16

20.12予

7,088

11%

1,985

19%

2.56

株価(7/8): 46.47ドル

予想PER(19.12期): 21.5倍

  • 【19年はメジャータイトルのリリースなく減収減益見通し】
  • ゲームソフト制作大手です。主力タイトルには、「コール・オブ・デューティー」「ワールド・オブ・ウォークラフト」「オーバーウォッチ」「キャンディクラッシュ」などがあります。売上経路は、コンソール34%、PC29%、モバイル29%、その他8%です。デジタル・オンライン収入が79%、小売店が13%、その他9%でオンラインの比率が高まっています。
  • メジャータイトルのリリースがなく、19年の業績は低調となる見込みです。1-3月期は売上が会社ガイダンスの前年同期比13%減を上回ったものの、同7%減となっています。19年12月期の会社ガイダンス売上は6,025百万ドルで前年比20%減、EPSは1.85ドルで前年比15%減としていますが、市場コンセンサスは会社ガイダンスよりも小幅の減収減益と見ています。
  • 同社は19年2月に従業員の8%に相当する800人の人員削減を発表しており、19年後半からの巻き返しに向けて体制を整えているところと見られます。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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