SBI証券(旧SBIイー・トレード証券:ネット証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を−

株価検索
  • ポートフォリオ
  • 取引
  • 口座管理
  • 入出金・振替

2018-09-25 11:51:26

マーケット > レポート > 特集レポート > 中国の世界的スマホメーカー、小米(シャオミ)が香港市場に上場!!(7/9(月)予定)

中国の世界的スマホメーカー、小米(シャオミ)が香港市場に上場!!(7/9(月)予定)

2018/7/3
投資情報部 榮 聡

中国のスマートフォン大手の小米(シャオミ)が7/9(月)に香港市場に上場予定です。6/29(金)に決まった1株当たり公募価格17香港ドルによる時価総額は4,471億香港ドル(約6.3兆円)に達し、今年最大のIPO案件です。6/26(火)のBloomberg報道によると、「香港の大富豪リ・カシン氏、アリババのジャック・マー氏、テンセントのポニー・マー氏も株式取得で合意した」とされ、市場の注目を集めています。

図表1:言及した主な銘柄

銘柄 株価(6/29) 52週高値 52週安値
小米(01810) - 香港ドル - 香港ドル - 香港ドル
アップル(AAPL) 185.11ドル 194.20ドル 142.41ドル
サムスン電子 (005930) 46,650ウォン 57,520ウォン 44,220ウォン
テンセント(騰訊)(00700) 393.80香港ドル 476.60香港ドル 260.40香港ドル
微博(ウェイボー)A ADR(WB) 88.76ドル 142.12ドル 66.35ドル
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
1

スマホで短期間に台頭した小米(シャオミ)

中国のスマートフォン大手の小米(シャオミ)が7/9(月)に香港市場に上場予定です。公募額は6/29(金)に決まった1株当たり17ドルで370億香港ドル(約5,200億円)で、現時点で今年最大の新規株式公開(IPO)として市場の注目を集めていますので、ご紹介いたします。

2010年に創業した会社ですが、スマートフォン市場で短期間のうちにシェアを獲得、17年10-12月期にはアップル、サムスン電子、ファーウェイに次ぐ世界シェア7.2%の4位に位置する大手に台頭しました(図表2)。

世界のスマホ市場は17年に前年比微減となって、多くの市場で伸びなくなっており、今後の拡大を牽引するのは、インドなどの新興諸国と考えられます(図表3)。同社はインドでトップシェアを保有していることから、他のスマホメーカーに比べて売上成長の面で優位にあると見られます。

小米のスマホは日本の通信会社による取り扱いがなく、一般に馴染みはありません。しかし、「iPhone並みの高機能で、コストパフォーマンスが高い」として一部の消費者に注目され、ネット通販で入手する方もいるようです。製品の外観については、会社WEBサイト(英語のみ) 新しいウィンドウで開きます。をご覧ください。

短期間での世界シェア獲得と日本でも話題になる“コスパ”の良さは、創業当初からの考え方が背景にあるようです。目論見書の最高経営責任者(CEO)あいさつでは、「15ドルで生産されたシャツが店頭では10倍にマークアップされて150ドルで売られている」ことに違和感をもち、社会の「非効率」を改善したいと考えたことが創業のきっかけとしています。

このため、ハードウェア事業の売上高純利益率は5%以下に抑える、これを超える部分については消費者に還元する、と宣言しています。このような考え方で、「すばらしい製品、正直な値付け(Amazing products, honest pricing)」を実行して、短期間のうちにシェアを拡大、同社製品に対するファンを獲得してきました。

CEOのレイ・ジュン(雷軍、Lei Jun)氏は、中国の大手ソフトウェア企業のキングソフト(03888)でキャリアを積み、1998年から2007年にかけてキングソフトの社長も務めた方です。その後、小米をエンジニア、デザイナーなどの6名で創業しています。1969年生まれの48歳とまだ若く、企業経営者としてのビジョンを備え、「中国のスティーブ・ジョブズ」と呼ばれています。

図表2:スマホの出荷台数シェア

 

世界

中国

インド

順位

シェア

順位

シェア

順位

シェア

シャオミ

4位

7.2%

4位

13.9%

1位

26.8%

アップル

1位

19.7%

5位

12.9%

9位

2.8%

ファーウェイ

3位

10.7%

1位

21.3%

15位

0.8%

レノボ

8位

3.1%

26位

0.1%

4位

5.6%

オッポ

5位

6.9%

2位

17.5%

5位

4.9%

サムスン電子

2位

18.9%

9位

1.0%

2位

24.2%

ビボ

6位

6.0%

3位

16.5%

3位

6.5%

  • ※会社資料をもとにSBI証券が作成

図表3:スマホの販売台数推移

  • 注:予想は調査会社のIDCによります。
  • ※会社資料をもとにSBI証券が作成
2

IoT、インターネット企業への転換を図る

CEOのレイ氏は、小米を「IoTのプラットフォームで繋がるスマートフォンとスマートハードウェアを擁するインターネット企業」と説明しています。

売上の70%はスマートフォンの販売によるため、一般的にはスマホの会社として理解されていますが、IoTとインターネットを2つの柱に育てていく意向です。

IoTに関しては、同社売上の21%が「IoTおよびライフスタイルプロダクツ」からなります。自社開発のスマートTV、ノートパソコン、AIスピーカー、スマートルーターのほか、パートナー企業の開発によるヘッドフォン、フィットネスバンド、空気清浄機、家庭用監視カメラなどを含みます。

iResearch社の調査によるスマホとノートPCを除いたIoT機器の2017年シェアでは、小米が世界シェア1.7%でトップ、アップルの0.9%、アマゾンの0.9%、サムスン電子の0.7%、グーグルの0.6%を上回るとしています。IoT市場は高い成長が見込まれており、この波に乗れるポジションを築いていると言えるでしょう。

インターネットについては、スマホをはじめとするハードウェアによってユーザー基盤を構築して、そこにインターネットサービスを展開する意向です。

具体的には、アンドロイド・カーネル(基本ソフトの中核)を核とした独自の基本ソフト「MIUI」の月間アクティブユーザーが約1.9億人あり、これを基盤に事業展開しています。18年3月時点で、月間アクティブユーザーが5千万人以上のアプリが18個、1千万人以上のアプリが38個あります。

17年12月期の売上は9%を占め、うち5%ポイントが広告収入で、残りがゲームなどの付加価値収入になります。売上の構成比は低いものの、売上総利益では39%を占めています。同社が自身を「インターネット企業」と呼ぶのも、この辺りが理由になっていると見られます。

図表4:部門別の売上・売上総利益構成比(17年12月期)

  • ※会社資料をもとにSBI証券が作成

図表5:世界の消費者向けIoT機器の売上推移

  • 注:予想はiResearch社によります。
  • ※会社資料をもとにSBI証券が作成
2

バリュエーションには議論あり

小米のバリュエーションは、スマホを中心としたハードウェアの会社として評価するか、インターネットサービスの会社として評価するかについて、市場では議論があるようです。

ハードウェアの会社として評価する場合、特に消費者向けのハードウェアの企業のバリュエーションは市場平均よりも低くなる傾向があります(図表6)。

例えば、アップルのケースでは、サービス売上が増えてきたことでPERは最近でこそ市場平均並ですが、3〜4年前まで12倍前後でした。また、サムスン電子は、現在は利益の多くを半導体メモリーで稼いでいることもあり、6.5倍の低水準です。エクスペディアを展開する日本のソニーも13.7倍と、ハードウェア中心の企業は総じて低く評価されます(図表6)。

一方、中国のインターネットサービス企業のバリュエーションは30倍を超えるものが多くなっています。高い成長に加えて、ハードウェアの事業に比べて利益が安定しているとの市場の判断が反映されていると考えられます。インターネット企業の中では、インスタントメッセンジャーのユーザーにゲームなどのサービスを提供するテンセント(00700)のビジネスモデルが近いと見られます。

6/29(金)に決まった1株当たり17ドルの公募価格は、会社が提示した17〜22ドルの下限です。

6/22(金)にBloombergに掲載された分析記事では、上限の22ドルは18年12月期の予想利益に対して50倍台、19年12月期の予想利益に対して30倍台の予想PERとなり、インターネット企業としての評価に相当するとしていました。下限の17ドルでも、それに準じる評価と言えるでしょう。

これに対して、17年12月期時点では売上総利益ベースでインターネットサービスの構成比が約4割、約6割がハードウェアからなるため、インターネット企業並のバリュエーションを付与するのは高過ぎるとの見方もあるようです。

上場後にどのような評価に落ち着くか動向が注目されます。

図表6:ハードウェアとインターネットの会社で株価のバリュエーションには大きな開き

銘柄(コード)

株価
(6/29)

市場

実績PER
(倍)

予想PER
(倍)

小米(シャオミ)(01810)

17.00香港ドル

香港

70.5

-

アップル(AAPL)

185.11ドル

米国

20.2

16.1

サムスン電子 (005930)

46,650ウォン

韓国

7.8

6.4

テンセント(騰訊)(00700)

393.80香港ドル

香港

53.4

37.5

アリババ グループ ADR(BABA)

185.53ドル

米国

47.9

29.4

百度(バイドゥ) A ADR(BIDU)

243.00ドル

米国

39.4

24.7

微博(ウェイボー)A ADR(WB)

88.76ドル

米国

57.6

32.0

  • 注:小米の実績PERは、17年12月期の実績EPSを{調整後純利益53.6億人民元÷発行済株式数(IPO前)248.9億株×換算為替1.185香港ドル/人民元}により、0.241香港ドルと計算した値によります。小米(シャオミ)の株価は、6/29(金)に決まった公募価格です。
  • ※会社資料をもとにSBI証券が作成

図表7:小米の業績推移

  • 注:17年12月期の調整後純利益は、転換償還可能優先株の評価額の変化に伴う特別損失の540億人民元などを除いたものです。
  • ※会社資料をもとにSBI証券が作成
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

免責事項・注意事項

  • 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客さまが損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。

お客様サイトへログイン

SBIアナリストレポート

アナリストによる投資情報を配信

商品・サービスのご案内

  • SBBO-X
  • FIGS

PR


ページトップへ

お問い合わせ  |  投資情報の免責事項  |  決算公告  |  金融商品取引法に係る表示  |  システム障害の備え

金融商品取引業者 株式会社SBI証券 関東財務局長(金商)第44号 加入協会/日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会
SBI証券(旧SBIイー・トレード証券:ネット証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を− © SBI SECURITIES Co., Ltd. ALL Rights Reserved.