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2019-10-22 15:20:37

マーケット > レポート > 米国ウィークリー・マンスリー >  “イベント注視の様子見姿勢強まる展開か?”

“イベント注視の様子見姿勢強まる展開か?”

2017/11/28
提供:フィリップ証券株式会社
リサーチ部:庵原 浩樹、増渕 透吾

“イベント注視の様子見姿勢強まる展開か?”

  • クリスマス商戦の滑り出しは好調のようだが、当面の株式市場は盛り沢山のイベントに注目が集まる展開となりそうだ。税制改革法案化に向けた動きや、12月のFOMCを控え相次ぐ金融当局者の発言が注目されることとなろう。中国や強まる中東の緊張などを横目に、米国動向が相場を左右する展開を予想する。
    感謝祭を含む週末の連休から、共和党は上院での税制改革法案の議会通過に向けた動きを強めることになろう。2018年の中間選挙に向けた成果を得るためにも、共和党議員は年末までにトランプ大統領が署名できる状況を目指すことになろう。上院100議席のうち共和党は52議席とぎりぎりの攻防が見込まれ、多くの投資家が様子見姿勢を決め込む状況も想定される。下院では既に独自の税制改革法案を可決済みであるが、一部、州・地方税の控除廃止の可能性に対する懸念が浮上しており、上院で可決しても上下両院協議会での法案調整が必要であり、難航も予想される。上院では週内にも採決が実施される見通しであるが、税制改革成立に向けては暫く時間を要することになりそうだ。
  • 11/28にはパウエル次期FRB議長の指名承認公聴会が開かれ、11/29にはイエレンFRB議長の上下両院での議会証言が予定されている。このほか、NY、サンフランシスコ、ダラスやセントルイスなど各連銀総裁、11/30にはトランプ大統領がFRBに送り込んだクオールズ副議長(新設の銀行監督担当)など、12/12-13(現地時間、声明発表は日本時間12/14午前4時)のFOMC前のブラックアウト期間(12/2から金融当局者が金融政策に関する発言ができなくなる)を控え、金融当局者の講演が相次ぐ。
    来年2月に議長のバトンを受けるパウエル理事は、これまでFRBのコンセンサスを支持してきた通り、金融政策をスムースに引き継ぐことが予想される。ただ、足元で長短金利差が急速に縮小(イールドカーブのフラット化)し、債券市場では懸念が広がっており、最近の弱いインフレと2018年の利上げペースに関するコメントには注意が必要であろう。また、クオールズFRB副議長も含め、今後の金融規制緩和について言及があるかについて注目したい。11/29に発表される7-9月GDP成長率の改定値は、速報値の前期比年率3.0%に対して同3.2%と上方修正が見込まれており、市場の反応も注視したい。(庵原)
  • 11/28号はディア(DE)エクスペディア(EXPE)ノースロップ・グラマン(NOC)ペイパル・ホールディングス(PYPL)VF(VFC)エクソンモービル(XOM)である。

ウィークリーストラテジー

S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(11/24現在)

主要企業の決算発表予定

11月29日(水)ティファニー

主要イベントの予定

11月28日(火)
  • 9月のFHFA住宅価格指数
  • 9月のS&P・コアロジック/ケース・シラー住宅価格指数
  • 11月の消費者信頼感指数
  • パウエル次期FRB議長の指名承認公聴会
  • OECD経済見通し
  • フィラデルフィア連銀総裁講演
29日(水)
  • 7-9月のGDP(改定値)
  • 地区連銀経済報告(ベージュブック)
  • イエレンFRB議長が上下両院合同経済委員会で証言
  • ニューヨーク連銀総裁、サンフランシスコ連銀総裁講演
  • 英首相、議会で党首討論
30日(木)
  • 25日終了週の新規失業保険申請件数
  • 10月の個人消費支出・所得
  • 11月のシカゴ製造業景況指数
  • FRBのクオールズ銀行監督担当副議長、ダラス連銀総裁講演
  • ユーロ圏11月の消費者物価指数(速報値)
  • ユーロ圏10月の失業率
  • 中国11月の製造業PMI・非製造業PMI
  • OPEC総会
12月1日(金)
  • 11月のISM製造業景況指数、自動車販売台数
  • セントルイス連銀総裁、ダラス連銀総裁、フィラデルフィア連銀総裁講演
  • ロサンゼルス自動車ショー(10日まで)
  • ユーロ圏11月の製造業PMI(改定値)
  • 中国11月の財新製造業PMI
  • ※Bloombergをもとにフィリップ証券作成

銘柄ピックアップ

ディア(DE) ・・・2018/2/15に2018/10期1Q(11-1月)の決算発表を予定

  • 1837年設立の農業・建設機器メーカー。「ジョンディア」ブランドで、農業・芝産業、建設業・林業向けトラクターやコンバインなどを製造・販売する。また、他社製品の交換部品の供給も行う。割賦販売やリースなどの金融サービスなども提供しており、30ヵ国以上で事業を展開。
  • 2017/10期4Q(8-10月)は、売上高が前年同期比23.0%増の80.17億USD、純利益が同78.9%増の5.10億USDであった。EPSは1.57USDと、市場予想の1.47USDを上回った。
  • 2018/10通期の会社計画は前期比19%増、純利益は26億USDである。大型機械需要は最大10%の伸びが期待でき、特に北米市場は最も堅調な見通しだ。2017/12通期市場予想は、売上高が前期比1.7%増の302.48億USD、当期利益が同17.9%増の25.44億USD。(増渕)

エクスペディア(EXPE) ・・・2018/2/8に2017/12期4Q(10-12月)の決算発表を予定

  • 1996年にマイクロソフトの旅行予約システム部門として設立したオンライン旅行会社。同社の主力サイト「エクスペディア」では、世界中のホテルおよび各種航空券、オプショナルツアー等から旅行商品を組み合わせることができる。その他、「トリバゴ」「Hotels.com」なども運営する。
  • 2017/12期3Q(7-9月)は、売上高が前年同期比14.9%増の29.65億USD、純利益が同26.1%増の3.52億USDであった。調整後EPSは2.51USDと市場予想の2.61USDを下回った。
  • 2017/12通期会社計画を下方修正。調整後EBITDAを概ね10%増とした(従来予想同10-20%増)。2017/12通期市場予想は、売上高が前期比15.3%増の101.13億USD、当期利益が同60.2%増の4.15億USD。同社はマーケティングに積極的に支出する計画を示した(増渕)

ノースロップ・グラマン(NOC) ・・・2018/1/24に2017/12期4Q(10-12月)の決算発表を予定

  • 1994年にノースロップがグラマンを買収して誕生したグローバルな軍事会社。航空宇宙、電子、情報システム、造船、テクニカルサービスなど政府や民間企業に製品・サービスを提供。
  • 2017/12期3Q(7-9月)は、売上高が前年同期比6.0%増の65.27億USD、純利益が同7.1%増の6.45億USDであった。EPSは3.68USDと市場予想の2.91USDを上回った。
  • 2017/12通期会社計画を上方修正。売上高の上限が255億USD(従来予想250億USD)、EPSが12.90-13.10USD(同12.10-12.401USD)、営業利益率の上限が13%(同12%)となった。2017/12通期市場予想は、売上高が前期比4.1%増の255.03億USD、当期利益が同5.2%増の23.13億USD。11月のドバイ航空展示会では各社受注総額が1,140億USDに上る。(増渕)

ペイパル・ホールディングス(PYPL) ・・・2018/1/24に2017/12期4Q(10-12月)の決算発表を予定

  • 1998年設立の電子決済システムを手掛けるフィンテックカンパニー。消費者向けにショッピングや個人間送金の「デジタルウォレットサービス」のほか、法人向けには決済ソリューションをはじめ幅広いサービスを提供している。200以上の国と地域、100通貨以上での決済が可能。
  • 2017/12期3Q(7-9月)は、売上高が前年同期比21.4%増の32.39億USD、純利益が同17.6%増の3.80億USDであった。調整後EPSは0.46USDと市場予想の0.44USDを上回った。
  • 2017/12通期の会社計画を上方修正。売上高が前期比20-21%増の129.20−129.80億USD(従来予想127.75-128.75億USD)、調整後EPSが1.86-1.88USD(同1.80-1.84)となった。2017/12通期の市場予想は、売上高が前期比19.7%増の129.74億USD、当期利益が同21.1%増の16.96億USD。同社は68億USD相当のローン債権をシンクロニー・ファイナンシャルへ売却すると発表。売却で得た資金を収益性の高い事業の強化に充てる模様。(増渕)

VF(VFC) ・・・2018/2/15に2017/12期4Q(10-12月)の決算発表を予定

  • 1899年に創業した世界最大級のアパレル企業。「Lee」、「The North Face」、「Vans」、「Timberland」などのブランドを傘下に持ち、150ヵ国以上で販売されている。マスマーケットや高級百貨店、セレクトショップなどリテーラーは約4.7万店で、直営店舗も1,100店以上ある。
  • 2017/12期3Q(7-9月)は、売上高が前年同期比5.4%増の35.08億USD、純利益が同22.5%減の3.86億USDであった。調整後EPSは1.23USDと、市場予想の1.11USDを上回った。
  • 2017/12通期の会社計画を上方修正。売上高が前期比6%増の121億USD(従来予想118.5億USD)、調整後EPSが3.01USD(同2.98USD)となった。2017/12通期市場予想は、売上高が前期比0.6%増の120.96億USD、当期利益が同10.4%増の11.85億USDである。(増渕)

エクソンモービル(XOM) ・・・2018/1/29に2017/12期4Q(10-12月)の決算発表を予定

  • 1999年にエクソンとモービルの合併により設立された世界最大の石油・ガス会社。スーパーメジャーと呼ばれる6社の内の1社で、業界トップの資源在庫を保有。世界各地で石油とガスの探査・生産を行う。発電、鉱山事業やガソリン、潤滑油、化学品の製造・販売も手掛ける。
  • 2017/12期3Q(7-9月)は、売上高が前年同期比12.8%増の661.65億USD、純利益が同49.8%増の39.70億USDであった。EPSは0.93USDと市場予想の0.83USDを上回った。原油やガソリン価格の持ち直しを背景に、石油業界全分野への参画を維持する戦略が寄与した。
  • 2017/12通期市場予想は、売上高が前期比37.2%増の2,710.41億USD、当期利益が同93.9%増の152.00億USD。同社は年末までに32.6億USDの配当の支払を公表。(増渕)
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