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2019-06-17 23:44:32

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非鉄金属相場上昇の恩恵を受ける銘柄はコレ!?

2017/08/30
投資調査部 榮 聡

銅、アルミニウム、ニッケル、亜鉛など非鉄金属市況が上昇しています。中国経済の予想以上の堅調、インフラ投資の好調に加え、電気自動車(EV)へのシフトが新たな需要を押し上げるとの見方が浮上して、中長期での注目も高まっています。そこで、今回は非鉄金属市況上昇の恩恵を受ける銘柄を探っています。

図表1:注目銘柄

銘柄 株価(8/29) 52週高値 52週安値
サザン コッパー(SCCO) 41.41ドル 41.77ドル 24.90ドル
ルサール(00486) 5.17香港ドル 5.76香港ドル 2.46香港ドル
ノリリスク ニッケル(GMKN) 9,473ルーブル 10,457ルーブル 7,677ルーブル
テック リソーシズ B(TECK) 25.23ドル 33.76ドル 14.56ドル
洛陽モリブデン(03993) 3.88香港ドル 4.46香港ドル 1.58香港ドル
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
1

非鉄金属相場上昇は、中国需要に加えEVへの期待も!?

非鉄金属市況の上昇が市場の注目を集めています。

銅、アルミニウム、ニッケル、亜鉛が揃って7月以降の上昇によって年初来の高値を更新しています。

図表2で14年からの推移を見ると、原油価格と同じタイミングで14年の半ばから下落となった後、16年前半に底入れして上昇基調に転じ、17年に入ってからは調整する局面もありましたが、7月以降は主要な非鉄金属が揃って上昇しています。

中国のインフラ投資拡大に絡み非鉄需要が膨らんでいる一方、生産は抑えられて需給関係が改善していることが背景にあると見られています。非鉄金属の世界消費に占める中国の割合は軒並み4割〜5割に達しています。

その中国経済は改善基調が続いているようです。4-6月期の実質GDPは前年比6.9%増と堅調でした。また、主要月次指標でも、固定資産投資は前年比8%台、鉱工業生産は同6%台、小売売上高は同10%台の伸びが維持されています。また、中国経済の総合的なバロメーターと言える、同国の輸出と輸入は16年初を底に回復傾向が続いています(図表3)。

ただ、中国需要だけが上昇要因の場合、中国経済が減速すると市況は下落してしまうでしょうから、投資テーマとしておもしろくありません。しかし、電気自動車(EV)の普及が非鉄に新たな需要をもたらすとの見方が浮上しており、これが本当であれば、中長期でも非鉄金属相場に注目できそうです。

必ずしもEVでなくとも、既に自動車の電装化が進みつつあることから、電気信号を伝えるための銅線需要は確実に増えると考えられます。さらに、EVへのシフトが起こるとモーター、コイル、蓄電池などの重要性が増し、これに使用される金属の需要も増えるでしょう。また、EVの普及に伴い車体の軽量化が一段と求められることで、アルミニウム需要が拡大すると考えられます。

日本株式市場では、三菱マテリアル、住友金属鉱山、三井金属鉱業、東邦亜鉛など非鉄株の上昇が目立っています。海外株式市場では、非鉄金属市況を敏感に反映する大型株が少なく、日本市場ほど目立ってはいません。しかし、金属資源関連銘柄が強い基調となっているのは日本と同じで、今後注目が集まる可能性が高そうです。

図表2:7月からの上昇が目立つ非鉄金属市況

  • 注:LME(ロンドン金属取引所)の直近限月の先物価格です。
    ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

図表3:中国の輸出、輸入は回復トレンド

  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
2

非鉄金属相場上昇の恩恵を受ける銘柄はコレ!?

非鉄金属市況が中長期的に上昇する可能性を鑑みて、この恩恵を受ける銘柄を探ってみました。

当社取扱の外国銘柄について、(1)非鉄金属の売上構成比が30%以上、(2)株式時価総額が20億ドル以上の銘柄を図表4に抽出しています。

銅、アルミニウムについては、世の中の使用量が多いため、これを主力事業とする規模の大きい上場企業が存在します。一方、ニッケル、亜鉛、鉛などについては、これを主力とする企業は少なく、相対的に売上構成比が高い企業をリストアップしています。

非鉄金属の売上構成比、時価総額、株主資本利益率などの要素を勘案して、銅ではサザンコッパー(SCCO)、アルミニウムではルサール(00486)、ニッケルではノリリスクニッケル(GMKN)、亜鉛ではテックリソーシズ(TECK)、モリブデン・タングステンでは洛陽モリブデン(03993)を注目企業としとて選び(表中赤字でハイライト)、(3)でご紹介いたします。

尚、主要な非鉄金属について、その主用途を確認しておきましょう。

◯銅・・・加工が容易で、導電性に優れるなどさまざまな特長を持ち、世の中のいたる所で使われる汎用性の高い金属です。生産される銅の多くが電線などに加工され、自動車や電化製品等に使われています。1軒の家に100キログラムも使われていると言われます。自動車の電装化が進んでいることから確実に需要が拡大すると考えられ、電気自動車(EV)へのシフトはそのトレンドをさらに加速すると見込まれます。

◯アルミニウム・・・自動車、鉄道車両、航空機などの輸送用機器、缶や箔などの容器包装、アルミサッシなどの建材が3大用途です。EVでは、車両を軽量化する必要性が高まると見られることから、使用比率が上昇すると見込まれています。

◯ニッケル・・・食器から建材まで用途の広いステンレスの材料となります。腐食と酸化に耐性があることと見た目の美しさから、食器やコイン、建築材料にいたるまで広く使われます。EVとの関連では、その主要な動力源になると目されるリチウムイオン電池の正極材料として重要です。

◯亜鉛・・・車や建材の錆を防ぐ代表的なめっき材として使用されます。めっきすることで、対象の金属に防錆性能を付与します。自動車や建築物に使われる鋼板や鋼材の多くは、亜鉛によるめっきが施されており、さまざまな産業を下支えしています。

◯鉛・・・鉛は空気や水にはおかされにくく、柔らかくて曲げやすいので水道管やガス管に利用されます。また、スズ・アンチモン・ビスマスなどと、いろいろな合金をつくるので合金として非常に広い用途があります。また、自動車用バッテリーにも使われています。

図表4:非鉄金属を生産する関連企業

市場

銘柄

非鉄金属の売上構成比(%)

非鉄金属以外の主要売上構成比(%)

時価総額(億ドル)

予想株主資本利益率(%)

香港

コウセイコパー(00358)

銅81

81

4.5

米国

サザン コッパー(SCCO)

銅79

315

18.5

米国

フリーポート マクモラン(FCX)

銅70

221

19.0

米国

アルコア(AA)

アルミニウム94

76

9.1

香港

中国宏橋(01378)

アルミニウム91

65

18.3

香港

ルサール(00486)

アルミニウム91

103

31.9

米国

アーコニック(ARNC)

アルミニウム39

エンジニアリング製品・ソリューション46

113

12.6

米国

リオ ティント ADR(RIO)

アルミニウム27

鉄鉱石41

849

17.8

インドネシア

ヴァーレ インドネシア(INCO)

ニッケル100

22

0.4

ロシア

ノリリスク ニッケル(GMKN)

ニッケル34、パラジウム25、銅24

244

61.6

米国

テック リソーシズ B(TECK)

亜鉛34、銅22

石炭45

141

11.5

香港

洛陽モリブデン(03993)

モリブデン・タングステン41、銅・金20

150

9.1

香港

グレンコア(00805)

金属・鉱物37

エネルギー製品50

651

10.1

  • 注:当社取扱の外国株式で、非鉄金属の売上構成比30%以上、時価総額20億ドル以上の銘柄です。株主資本利益率は、Bloomberg集計のコンセンサス予想によります。
    ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

図表5:注目企業の株価推移

  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
2

注目銘柄のご紹介

市場:米国(NYSE)

決算期

売上高(億ドル)

(前年比)

純利益(億ドル)

(前年比)

EPS(ドル)

17.12予

62.8

17%

12.0

55%

1.59

18.12予

67.0

7%

13.4

12%

1.84

株価(8/28):41.77ドル

予想PER(17.12期):26.3倍

  • 銅を中心に、銀、モリブデン、亜鉛などを生産する米国の資源大手です。ペルーとメキシコに採掘、精錬、精製施設を保有するほか、アルゼンチン、チリ、エクアドルで探鉱を行っています。銅の埋蔵量は71.4百万トンで、企業として世界最大です(16年)。
  • 同社は現在、ペルーの主力鉱山「Toquepala」で総額12億ドルの増産投資を進めており、18年7-9月期に稼働見込みです。銅鉱石の生産量は10万トンの増加、モリブデンは3,100トンの増加が想定されています。また、その他の増産投資も含め、21年までに銅鉱石の年間生産量を16年実績の90万トンに対して120万トンに拡大する計画です。
  • 17年4-6月期決算は、銅価格の上昇を受けて売上は15%増、営業利益は37%増でした。LMEの銅平均価格は、同期に19.5%の上昇となっています。銅鉱石の生産量は5%の減少でした。

市場:香港

決算期

売上高(億ドル)

(前年比)

純利益(億ドル)

(前年比)

EPS(ドル)

17.12予

93.6

17%

13.30

5%

0.089

18.12予

96.0

3%

15.67

18%

0.103

株価(8/28):5.07香港ドル

予想PER(17.12期)※:7.3倍

  • 香港市場の上場ですがロシアの企業で、世界最大のアルミメーカーです。国別の販売先は、欧州42%、ロシア・独立国家共同体21%、アジア19%、米州18%(17年4-6月期)と、グローバルに展開しています。戦略的投資として、ロシアのニッケル企業ノリリスクニッケル株式の27%を保有しています。
  • メインの精練所をシベリアの水力発電所の近くに構えて、安価な電力を利用できることから、世界のアルミ業界の中でも高い利益率を誇ります。また、自社で鉱山を所有して、アルミニウムの原料であるアルミナ(ボーキサイトから抽出精製する)は80%、ボーキサイトは100%を自給していることもコスト競争力の高さに繋がっていると見られます。
  • 17年4-6月期業績は、アルミニウム市況の上昇を受けて、売上が24%増、営業利益が60%増と回復しています。アルミニウムの需給は、世界的に需要が堅調な中、中国の供給抑制が効いていることから、タイト化しています。中国の供給抑制は、環境規制、違法設備の取締強化、コスト増などが背景にあり、いましばらく継続する見通しとしています。

※PERはドル建てのEPSを1ドル=7.8237香港ドルで換算して計算しています。

市場:ロシア

決算期

売上高(億ドル)

(前年比)

純利益(億ドル)

(前年比)

EPS(ドル)

17.12予

85.2

3%

22.90

-15%

14.3

18.12予

94.9

11%

27.38

20%

16.7

株価(8/28):9,289ルーブル

予想PER(17.12期)※:11.1倍

  • ニッケルとパラジウムで世界シェアトップ、銅、プラチナ、コバルト等の生産も手掛ける非鉄金属生産企業です。ニッケルの世界シェアは13%、パラジウムは44%です。売上構成比(16年)は、ニッケル34%、パラジウム25%、銅24%、プラチナ9%、その他8%です。
  • 主力のニッケルはステンレス鋼が主用途で建設資材に多く使用され、中国のインフラ投資拡大から恩恵を受けています。8/15(火)のプレゼンテーション資料では、ニッケルとパラジウムについて、18年にかけて供給不足が拡大すると予想、一方、プラチナと銅については、需給の均衡を見込んでいます。
  • 17年1-6月期決算は金属価格の上昇を受けて11%増でした。EBITDA(利払い、税金、償却前利益)は3%減で、ルーブルの対ドルでの回復と一時費用の発生が影響しています。EBITDAマージンは41%と、引き続き世界の同業でトップレベルが維持されています。

※PERはドル建てのEPSを1ドル=58.44ルーブルでルーブル建てに換算して計算しています。

市場:米国(NYSE)

決算期

売上高(億カナダドル)

(前年比)

純利益(億カナダドル)

(前年比)

EPS(カナダドル)

17.12予

118.1

27%

23.88

112%

4.06

18.12予

108.9

-8%

16.08

-33%

2.84

株価(8/28):25.02ドル

予想PER(18.12期)※:11.0倍

  • 米国に上場するカナダの金属鉱業会社です。原料炭を中心に、銅、亜鉛、原油(オイルサンド)などの生産を行っています。原料炭、亜鉛、原油はカナダおよび米国で、銅はカナダ、チリ、ペルーで生産しています。海上輸送の原料炭では世界第2位、亜鉛では世界第3位の生産者です。
  • 今回、注目銘柄として取り上げたのは、亜鉛の売上比率が高い点です。亜鉛は図表2の通り、主要な非鉄金属の中でも昨年来の値上がりが最も著しくなっています。世界的な景気回復で需要が堅調な中、複数の鉱山の生産が中止されて供給が抑制されていることが背景とみられます。直近では、北朝鮮への経済制裁強化も影響しているようです。
  • 17年4-6月期決算は、主力の原料炭価格が平均で前年同期比108%増となったことから、売上は62%増、6.6倍に増加しています。18年12月期に減収・減益が予想されているのは、足もとで高騰している原料炭価格が落ち着くと見込まれているためです。

※PERはカナダドル建てのEPSを1ドル=1.2508カナダドルでドル建てに換算して計算しています。

市場:香港

決算期

売上高(億人民元)

(前年比)

純利益(億人民元)

(前年比)

EPS(人民元)

17.12予

223

232%

25.1

85%

0.113

18.12予

232

4%

29.8

19%

0.152

株価(8/28):3.82香港ドル

予想PER(17.12期)※:29.4倍

  • 中国の希少金属類の採掘、精錬、加工業務を手掛ける企業です。従来モリブデンを主力としていましたが、16年に実施した2件の鉱山資産取得で、売上構成比も大きく変化しました。16年下半期の売上は、モリブデン・タングステン関連製品29%、銅・コバルト関連製品27%、リン酸関連製品15%、銅・金関連製品15%、ニオブ関連製品9%などとなっています。モリブデンの埋蔵量は世界最大級で、14年のモリブデン生産量は中国で最大、世界シェア6%を保有します。
  • 同社が株式市場で注目されているのは、16年5月にフリーポートマクモランからコンゴの銅・コバルト鉱山の56%の所有権を26.5億ドルで取得して、コバルトで世界最大級の生産者になったことです。コバルトはリチウムイオン電池の正極材料にコバルト酸リチウムとして使用され、電気自動車の普及で需要が増えかつ希少性があるため、同社の恩恵が大きくなると期待されています。
  • 17年1-6月期決算は売上が116.5億人民元で前年同期比5.2倍、営業利益が21.1億人民元で同3.5倍と買収の効果で大幅な拡大となっています。

※PERは人民元建てのEPSを1人民元=1.1828香港ドルで香港ドル建てに換算して計算しています。

  • ※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

免責事項・注意事項

  • 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客様が損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。

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