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2019-09-21 13:36:43

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ベトナム株式が好調、しかし、まだまだ上値はありそう!?

2017/06/21
投資調査部 榮 聡

ベトナム株式は年初来順調に上昇して出来高も増加、外国人による対内証券投資も増加トレンドにあり金融市場の注目も高まっているようです。外国資本の誘致政策が奏功している上、最近のフック首相の米国、日本への訪問で両国との経済関係強化に対する期待も高まります。ベトナムVN指数の予想PERは15倍に過ぎず、上値が期待できる水準と言えるのではないでしょうか。

図表1:注目銘柄リスト

銘柄 市場 株価(円換算値)6/20 52週高値 52週安値
(個別銘柄)
ビナミルク(ベトナム乳業)(VNM) ホーチミン 153,000ドン(751円) 156,000ドン 110,000ドン
ビングループ(VIC) ホーチミン 42,300ドン(208円) 47,000ドン 33,959ドン
ベトコムバンク(VCB) ホーチミン 39,500ドン(194円) 44,815ドン 33,111ドン
FPT(FPT) ホーチミン 46,150ドン(227円) 46,400ドン 34,000ドン
REE冷蔵電気(REE) ホーチミン 35650ドン(175円) 35,950ドン 19,300ドン
(ETF)
ヴァンエック ベクトル ベトナムETF(VNM) NYSE Arca 14.76ドル 15.72ドル 12.50ドル
db x トラッカーズFTSE ベトナムUCITS ETF(03087) 香港市場 187.9HKドル 196.1HKドル 163.1HKドル
  • 注:株価の円換算値は、6/20(火)終値の100ドン当たり0.4911円で換算しています。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
1

ベトナム株式が順調に上昇!史上最高値を目指す!?

ベトナムVN指数が年初来15%高と、順調に上昇しています。

好調の背景は、昨年夏から世界経済が回復に転じる中、経済成長率が高い国が素直に評価される流れに乗っていると考えられます。世界経済が減速しているときには、成長率の水準が高いと低下幅が大きくなるリスクも意識されましたが、そのような懸念が後退したと解釈できるでしょう。

ベトナムVN指数は2年以上続いた600ポイント前後のもみ合いを完全に上抜けたことから、当面、チャート上の節目も見当たらない状況です。取引所開始以来の長期のチャートを見ると、史上最高値は2007年3月につけた1,170ポイントです(図表2)。

当時の予想PERはピークでは45倍に達して、今から思えば明らかにバブルでした。しかし、10年を経てVN指数の18年予想EPSは57.65ポイントに拡大する見込みで、株価の上昇が続いて市場センチメントが高まり、仮に予想PERが20倍まで上昇するとして、1,153ポイントが計算できます。

バブルで付けた史上最高値の更新も現実的なところまで来ていると言えそうです。17年予想EPSは50.84ポイントで、現在の予想PERは15倍で、まだまだ割安感があると言えるのではないでしょうか(図表3)。

また、株価上昇、出来高増加には外国人による証券投資の増加も重要な要因となっているようです(図表4)。直近では週当たり30百万ドル(約33億円)を超える額となっていますが、次節でご説明する投資ストーリーを考えると、ベトナム株式への注目はまだまだ高まりそうです。

図表2:上昇基調にあるベトナム株式、出来高も増加傾向

  • 注:ベトナムVN指数によります。
  • ※Bloomberg画面をもとにSBI証券が作成

図表3:VN指数のEPSは拡大へ

  • 注:ベトナムVN指数のEPSの推移です。予想はBloomberg集計のコンセンサス予想です。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

図表4:外国人の証券投資は増加トレンド!!

  • 注:ホーチミン証券取引所における外国人による購入額で、株式、債券、投資信託、ETFを含みます。週間購入額の12週移動平均です。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
2

ベトナムの投資ストーリーはコレ!?

ベトナムに関する投資ストーリーとして注目できる点は2点です。

1点目は、外国資本を呼び込むための以下の施策が奏功して、国内経済の活性化に成功していると見られることです(図表5)。

[1]大河メコン川を渡る「つばさ橋」が完成、タイのバンコクからベトナムのホーチミンを結ぶ「南部経済回廊」が開通(2015/4/6)
[2]原則禁じられていた外国人による不動産所有を容認(2015/7/1)
[3] 最大49%としてきた上場企業への出資制限を撤廃(2015/9/1)

この点で特に大きな効果を発揮しているのが、サムスン電子によるスマホの生産拠点としての投資と見られます。17年1-3月期のGDPが「ギャラクシーノート7」のリコールが一つの要因となって前年比5.1%増に鈍化したことからもその影響の大きさが窺えます。直近のベトナムの輸出は、新製品の「ギャラクシー8」の出荷が始まったことから「携帯電話・部品」が牽引して10%台後半の伸びを達成して、同国経済を牽引しています。

2点目は、フック首相の訪米で米国との関係強化が進展しそうな点です。

同国はTPP(環太平洋経済連携協定)で最も大きな恩恵が期待される国として注目されましたが、米国の離脱によって期待は一旦しぼんでいました。しかし、TPPは米国抜きでの発効に向けて推進される一方、同時に米国との関係強化の可能性が出てきました。

トランプ大統領との会談では、新たな協力の仕組みの構築、両国の包括的パートナーシップの締結、両国の地域および国際社会の平和維持と経済発展など、大枠の方針が主体でしたが、ベトナム企業と米国企業との関係強化の動きも出始めています。

ベトナム最大のIT会社であるFPTは世界最大の物流会社である米国UPS社と戦略的提携を締結したほか、ベトナムの格安航空最大手のベトジェットエアが米国GE社とのあいだでジェットエンジンの購買契約を締結したことが発表されました。

また、フック首相は6/4(日)〜6/8(木)に日本にも訪問、日本との経済関係も進展しそうです。17年5月までの海外直接投資額では、日本がトップの投資国(16年は韓国がダントツでした)に返り咲いています。今回の訪日を契機に日本からの投資が盛り上がる可能性が期待できそうです。

そもそもベトナムは一人当たりのGDPが2.2千ドルと低く構造的な高成長が可能なところに、適切な政策とトップ外交によって、成長持続の確度を高めたと言えるでしょう。

図表5:ベトナムへの海外直接投資は増加傾向

  • ※ベトナム統計局データをともにSBI証券が作成

図表6:ベトナムの貿易活動は活発化!

  • ※BloombergデータをともにSBI証券が作成
2

ベトナム市場の注目銘柄をご紹介

ベトナム株式で当社取扱の347銘柄について、(1)時価総額上位30銘柄、(2)今期・来期ともEPSが増加予想の条件で抽出しています(図表7)。

所得の上昇を受けてGDPを上回る成長が期待される加工食品セクターから、同国株式市場で時価総額最大のビナミルク(ベトナム乳業)(VNM)、海外企業との競合の可能性が小さい不動産セクターから、ベトナム最大の不動産開発業者であるビングループ(VIC)、ベトナム経済の発展とともに成長が期待される銀行セクターから、銀行で時価総額トップのベトコムバンク(VCB)、低水準の賃金を武器に国際展開で成長が期待される、ソフトウエア受託開発のFPT(FPT)、海外企業との競合の可能性が少ないと見られる設備工事を主力とする、REE冷蔵電気(REE)をご紹介いたします。

図表7:ベトナム市場の主力銘柄

コード 銘柄 事業分野 株価(6/19)
(ドン)
予想
PER
(倍)
EPS
増加率
(今期)
EPS
増加率
(来期)
VNM ビナミルク(ベトナム乳業) 食品・乳製品メーカー 154,400 23.6 12.4 9.0
VCB ベトコムバンク 商業銀行 39,700 19.4 7.7 18.4
VIC ビングループ 不動産開発 43,100 27.9 160.4 0.5
MSN マサングループ 食品・飲料メーカー 43,600 16.4 62.3 0.3
HPG ホアファット グループ 鉄鋼、鋼管、冷蔵庫などのメーカー 30,500 6.1 2.6 6.5
BVH バオベト グループ 生命保険・損害保険の保険会社 59,000 26.9 10.6 17.6
MBB ミリタリー商業銀行 商業銀行 20,750 11.1 11.0 17.7
ACB アジアコマーシャル銀行 商業銀行 26,600 15.9 24.5 51.2
FPT FPT ソフトウエアの受託開発 46,300 10.6 27.5 19.1
DHG ハウザン製薬 医薬品メーカー 126,500 21.1 27.9 11.8
EIB エクシムバンク 商業銀行 12,300 2.1 2185.0 5.8
HSG ホアセン グルーブ 鉄鋼・プラ建材メーカー 32,000 6.1 19.9 23.3
REE REE冷蔵電気 機械工事・電気工事など 35,600 8.8 10.3 8.1
PNJ フーニュアン ジュエリー 宝飾品の製造販売 96,000 16.2 29.1 27.0
CII ホーチミン市インフラ投資 公共施設・都市インフラの建設会社 37,800 7.7 54.6 7.4
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

業種:食品・飲料

決算期

売上高(億ドン)

(前年比)

純利益(億ドン)

(前年比)

EPS(ドン)

17.12予

537,975

15%

102,748

22%

6,635

18.12予

609,746

13%

111,912

9%

7,181

株価(6/20): 153,000ドン (円換算値:751円)

予想PER(17.12期): 23.1倍

  • 1976年創業の大手乳製品製造会社です。ベトナムの時価総額最大企業で、ベトナムVN指数の12%を占めます。海外40ヵ国への輸出実績があり、米国、ニュージーランド、ポーランドに工場を保有するなど海外への展開を進めて海外売上が19%に達しています。ベトナムで唯一グローバル企業と呼べる会社と見られます。
  • 食文化の西欧化、所得の上昇にともなってベトナム人の乳製品の消費は、長期的に拡大が期待されます。また、海外展開による成長も期待できます。
  • 16年12月期は、牛乳、粉ミルク、ヨーグルト、飲むヨーグルト、コンデンスミルクの主要製品分野で国内市場シェアの拡大を達成、売上は前年比17%増、営業利益は同20%増と好調でした。17年1-3月期も売上は前年同期比16%増と順調です。

業種:不動産

決算期

売上高(億ドン)

(前年比)

純利益(億ドン)

(前年比)

EPS(ドン)

17.12予

728,976

27%

41,168

69%

1,474

18.12予

874,547

20%

62,628

52%

1,814

株価(6/20): 42,300ドン (円換算値:208円)

予想PER(17.12期): 28.7倍

  • ベトナムで時価総額最大(2位企業の12倍)の不動産開発会社です。商業施設、オフィス、住宅を手がける「Vincom」とリゾート、娯楽施設を手がける「Vinpearl」が11年に合併してできた会社です。
  • 16年12月期には、15,000戸の戸建て住宅・コンドミニアム・別荘を販売、32のショッピングモール、1,000軒超のスーパーなどの小売店、8つのリゾート施設、5つの病院などを運営しています。ベトナム全土で115のプロジェクトを開発中で、10年間の不動産開発に十分と考えられる8,000万uの土地(うち、80%が開発中で、20%が完成済および運営中)を所有しています。
  • 16年12月期の売上は、不動産販売が65%、賃貸などの安定収入が35%です。安定収入の比率を引き上げる意向ですが、16年12月期は不動産販売が76%も増加したため同比率は前年の62%から上昇となりました。一方、安定収入も56%の増加となっています。

業種:銀行

決算期

純収益(億ドン)

(前年比)

純利益(億ドン)

(前年比)

EPS(ドン)

17.12予

279,035

2%

80,059

42%

2,143

18.12予

320,482

15%

97,659

22%

2,658

株価(6/20): 39,500ドン (円換算値:194円)

予想PER(17.12期): 18.4倍

  • 1963年に設立された国有銀行で、06年に民営化された大手銀行の一角です。ベトナム全土に496の支店網を保有、総合的な銀行サービスを展開しています。資産額では同国3位ですが、株式時価総額、クレジットカード発行枚数、ATMネットワーク、ネットバンキングユーザー数、外国為替取引額、国際決済額などの分野でトップです。
  • 同行の12年〜16年の預金残高は年平均成長率が20%、貸出残高は同18%と高成長が続いています。しかし、ベトナム国民の銀行口座保有率は35%に過ぎず、銀行サービスは普及途上にあり、成長の余地は大きいと考えらえます。ベトナム経済の中で中心的なポジションを築いた銀行の一つで、同国経済の発展とともに成長が期待されます。
  • 16年12月期は、金利収入が19%増、非金利収入が12%増、純利益が28%増と好調でした。預金残高が18%増、貸出残高が19%増と事業基盤も順調に拡大しています。

業種:情報技術

決算期

営業収入(億ドン)

(前年比)

純利益(億ドン)

(前年比)

EPS(ドン)

17.12予

447,749

13%

23,161

29%

4,351

18.12予

495,344

11%

26,607

15%

5,182

株価(6/20): 46,150ドン (円換算値:227円)

予想PER(17.12期): 10.6倍

  • 1988年創業のITサービス、通信中心の複合企業です。ソフトウエア開発、ITサービスなどのテクノロジー事業が売上で25%、税前利益で37%、ブロードバンドサービスなどの通信事業が売上で16%、税前利益で40%を占めます。その他に情報機器等の卸売・小売事業が売上で57%、税前利益で18%を占めます。
  • テクノロジー事業は海外への展開が順調で、16年の海外売上比率は15%、税前利益に占める割合は31%にまで上昇しています。ベトナムの相対的に低い人件費を武器に、グローバル市場で成長していける可能性が高い企業と見られます。
  • フック首相の訪米に合わせて米国の物流企業UPSとの戦略的な協力関係を結ぶことが発表されています。両社がIT技術とロジスティクスのノウハウを持ち寄ってベトナムの中小企業のeコマース展開を支援するものです。

業種:土木&建設

決算期

収益(億ドン)

(前年比)

純利益(億ドン)

(前年比)

EPS(ドン)

17.12予

45,990

26%

12,572

15%

3,969

18.12予

48,140

5%

13,575

8%

4,304

株価(6/20): 35,650ドン (円換算値:175円)

予想PER(17.12期): 9.0倍

  • 1977年創業で、2000年にベトナム市場で最初に上場した企業のひとつです。
  • 同社事業は、機械工事・電気工事(16年の税前利益構成比27%)、エアコン製造・販売(同3%)、不動産賃貸(同25%)、不動産開発(同11%)、電力への出資(同27%)、水処理施設への出資(同6%)からなります。多様な事業を手がけますが、バックボーンは機械工事・電気工事で、電力・水処理施設への出資はその仕事の関係によります。
  • ベトナムへの投資活発化により、同社が手がける事業の多くが恩恵を受けると考えられます。例えば、ベトナムにも日本のゼネコンは多く進出していますが、電気工事で進出している企業は少なく、恩恵を受ける確度が高い事業内容と考えられます。
  • 注:株価の円換算値は、6/20(火)終値の100ドン当たり0.4911円で換算しています。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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