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大幅増収・増益となった米国の1-3月期決算!!注目できるのはコレ!?

2017/05/10
投資調査部 榮 聡

米国企業の1-3月期決算は、大幅増収・増益となって好調です。業種別には、前年同期からの反動増もあって、「エネルギー」「情報技術」「素材」「金融」が増益を牽引しています。今回の注目銘柄は、筆者が5/8(月)までに「決算速報」を作成した43銘柄より、今後も株価上昇が期待できそうな5銘柄を選んでいます。

図表1:1-3月期決算の注目銘柄

銘柄 株価 (5/9) 52週高値 52週安値
アルファベット C(GOOG) 932.17ドル 937.50ドル 663.28ドル
アップル(AAPL) 153.99ドル 154.88ドル 89.47ドル
ビザ A(V) 92.00ドル 92.98ドル 73.25ドル
バンク オブ アメリカ(BAC) 23.98ドル 25.80ドル 12.05ドル
コーチ(COH) 45.20ドル 46.56ドル 34.07ドル
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
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大幅増収・増益となった米国の1-3月期決算

米国主要企業の1-3月期決算が好調です。

S&P500指数採用企業で5/5(金)までに決算発表した411社の集計では、売上は前年同期比8.6%増、EPSは15.3%増、市場予想に対しても売上は0.8%、EPSは5.6%、それぞれ上回っています。

過去からの推移を見ると、16年2Q(4-6月期)までは停滞していましたが、16年3Q(7-9月期)に前年同期比プラスに転じ、伸び率が高まってきたことがわかります(図表2)。

今回の決算で業績の伸び率が高まった背景には、前年同期の16年1-3月期に原油価格が一時30ドル割れに突っ込み、中国経済への懸念が高まり世界的に株式が急落してEPSが7.9%減少していたため、その反動という面があります。

17年2Q(4-6月期)以降は、この反動増の要因が剥落するため、増収率・増益率とも低下する見通しです。それでも1桁台後半の増益が継続する見通しで堅調と言えるでしょう。

FactSet社の集計によると、1-3月期のEPSが予想を上回った企業は75%で、過去5年平均の68%を上回り、また、翌期(4-6月期)のEPSガイダンスが予想を下回った会社は70%(ガイダンスを発表した83社中58社)で、過去5年平均の74%を下回ったとしています。通常よりも市場予想を上回る比率が高い決算でした。

一方、17年12月期の通期EPS予想については、いまのところ引き上げられる気配は見られません。年初から130ポイント前後でほぼ横ばいとなっているため、S&P500指数の予想PERは18倍台の比較的高い水準が続き、株価の上値を抑える要因になっていると見られます。

株価の一段高には、法人税減税の実現によるEPSの上方修正が待たれるところです。

図表2:1-3月期決算の前年同期比伸び率は売上・EPSとも大幅に加速!!

  • ※注:17年2Q(4-6月期)以降はBloomberg集計によるコンセンサス予想です。17年1Q(1-3月期)は5/5(金)までに発表を終えた411社の集計結果です。
    ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
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業種では、「エネルギー」「情報技術」「素材」「金融」が増益を牽引

業種別に見て、17年1Qの増益を牽引したのは、「エネルギー」「情報技術」「素材」「金融」などで、10業種のうち9業種が増益です(図表3の左)。唯一の減益は「電気通信サービス」で、競争激化の影響が出ていると見られます。

増益を牽引した「エネルギー」「素材」は原油価格安・資源価格安からの反動、「情報技術」はドル高による目減りからの反動、「金融」は株式市場の急落からの反動、がそれぞれ増益率が高くなった要因と言えます。

一方、16年1Qの落ち込みからの反動という要素を排除するために、15年1Qの業績と比べたものが、図表3の右図です。これを見ると、2年間のEPS成長が高い業種として、「情報技術」「一般消費財・サービス」「ヘルスケア」などに注目できるでしょう。

個別銘柄で「情報技術」を牽引しているのは、アルファベット、フェイスブック、ビザ、ブロードコム、アドビシステムズなど、「一般消費財・サービス」ではアマゾンドットコム、ネットフリックス、プライスライングループなどのネット小売の企業群、「ヘルスケア」ではユナイテッドヘルスグループ、セルジーン、アッヴィ、アラガンなどです。

一方、ここ2年の利益成長がマイナスになっている「金融」「資本財・サービス」は、トランプ政権の政策実現が近づく局面では注目できるでしょう。

また、今回の決算では、米国内の需要よりも海外需要が伸びて業績を改善した企業が多い印象です。企業の売上を地域別に集計した客観的なデータはありませんが、代表的なケースとしてスリーエムがあげられます。

図表4は同社の地域別売上の伸び率を16年10-12月期と17年1-3月期で比較したものですが、大きく改善したのは「アジア・太平洋」と「欧州・中東・アフリカ」で、米国はほぼ横ばいにとどまっています。

米国はトランプ大統領の登場で、企業も消費者も心理面は大幅に改善しましたが、実際の需要にはまだ結びついていないというのが実態のようです。その分、トランプ政権の政策実現により、今後改善する期待があるとも言えるでしょう。

図表3:増益を牽引する「エネルギー」「情報技術」「素材」「金融」

  • 注:「エネルギー」は16年1Qに赤字転換して増益率が計算できないため、図中に含めていませんが増益への貢献度は最も大きくなっています。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

図表4:スリーエムの地域別売上を見ると、アジアと欧州が大きく改善

  • 注:売上の伸び率は現地通貨ベースで、為替の影響は排除されています。
  • ※スリーエムの決算リリースをもとにSBI証券が作成
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「決算速報」を作成した銘柄で目を引くのはコレ!?

今回注目銘柄をピックアップするにあたり、筆者が5/8(月)までに「決算速報」を作成した43銘柄(当社顧客の保有人数上位50銘柄について作成しています)より、今後も株価の上昇が期待できると考えられる5銘柄を選びご紹介いたします。

事業が順調に拡大して株価評価に割安感が残るアルファベット C(GOOG)、9月発売が噂される「iPhone8」への期待が高まるアップル(AAPL)、市場予想を大きく上回る決算を発表して欧州事業の統合が順調に進むビザ A(V)、金利上昇と金融規制緩和からの恩恵が期待されるバンク オブ アメリカ(BAC)、ブランド価値の再構築が成果をあげつつあり、同業のケイトスペード買収が注目されるコーチ(COH)です。

尚、決算速報については、17年4/20(木)以降に掲載した「アメリカNOW!今週の5銘柄」および「アメリカNOW! フラッシュ」をご覧ください。

銘柄名

株価(5/8)

934.30ドル

予想PER(倍)

22.4

ポイント

  • 注目点は、スマホからのモバイル検索と「YouTube」が牽引してネット広告の需要が好調に推移している点です。「YouTube」の動画で人を不快にさせるようなものにも広告が掲載され、一部広告主が取引を停止したことが懸念されていましたが、決算説明会でCEOが大きな問題にならないだろうとしたことで安心感が広がっています。
  • 1-3月期決算は売上が22%増、EPSが28%増で、それぞれ市場予想を2%、4%上回って好調でした。また、次世代の事業を開発している「その他の賭け」部門の売上が48%増加する中、営業損失額は抑制されていることにも、安心感があります。
  • 売上が2割前後伸びている企業のPERが22.4倍というのは、引き続き割安感が強いと言えそうです。アナリストの目標株価平均は、1025.63ドルです。

銘柄名

株価(5/8)

153.01ドル

予想PER(倍)

17.1

ポイント

  • 注目点は、業界で9月に発売が噂されている「iPhone8」がiPhoneの10周年モデルとして期待が高まっているほか、同社のサービス売上の構成比が高まっていることから、PERが上昇する可能性です。ハードウェアの企業はサービスの企業に比べてPERが低く評価される傾向があり、同社のPERもかつては12〜13倍という低水準でしたが、水準訂正の可能性が注目されています。
  • 1-3月期決算は、売上が5%増、EPSが11%増と、16年10-12月期からモメンタムが改善して堅調でした。iPhoneの販売台数は市場予想を2%下回り、4-6月期の売上ガイダンスも市場予想を下回りましたが、期待が高まっている「iPhone8」を待つ買い控えと解釈され、市場ではネガティブにはとられていないようです。
  • 同社のPERは株価の上昇を要因に、ここ1年で11倍から17倍へ大きく上昇してきました。18年9月期基準のEPSは10.34ドルで、PERは14.8倍まで低下する計算です。アナリストの目標株価平均は、160.18ドルです。

銘柄名

株価(5/8)

91.92ドル

予想PER(倍)

27.4

ポイント

  • 注目点は、(1)電子決済の事業は、先進国ではeコマースの広がりによるクレジットカード使用場面の拡大、新興国においては現金取引からカード取引へのシフトによる構造的な成長要因をもつこと、(2)この成長市場(中国を除く)をマスターカードと二分しているため新規参入が非常に難しい点、(3)16年7-9月期に実施したビザ・ヨーロッパの経営統合が順調に進んでいる点です。
  • 1-3月期決算は売上が23%増、EPSが26%増で、それぞれ市場予想を4%、9%上回り好調でした。17年9月期のガイダンスは同決算の好調を受けて、売上は「16-18%増(為替による売上目減りとして2.0-2.5%ポイントを想定)」から「同レンジの上限近く」へ、EPSは「1桁台半ばの伸び」から「1桁台後半の伸び」に引き上げられています。
  • 上記のPERは17年9月期の予想EPSによりますが、18年9月期基準のPERは23.4倍で、同社は25〜26倍前後まで買われるのが通常です。アナリストの目標株価平均は、102.81ドルです。

銘柄名

株価(5/8)

23.96ドル

予想PER(倍)

13.2

ポイント

  • 注目点は、FRB(米連邦準備制度理事会)による政策金利の引き上げやバランスシートの縮小により銀行の経営にポジティブとなる長期金利の上昇が見込まれる点、トランプ大統領が唱える金融規制の緩和が実現すれば恩恵が期待される点です。トランプ政権の政策への期待は落ちてきましたが、5/2(火)ジェイ・クレイトン氏がSEC長官に任命された当日に、4倍レバレッジのETFにSECの承認が下りるなど、トランプ効果は出始めている可能性があり注目できるでしょう。
  • 1-3月期決算は、純金利収入を5%増、非金利収入を9%増と伸ばす一方、営業費用を横ばいに抑えたため、EPSを46%伸ばして好調でした。主力のコンシューマー・バンキング事業では、預金額が5%増、貸出残高が6%増、預かり証券残高が21%増と事業基盤は順調に拡大しています。
  • 業績の改善トレンドが継続するにつれ、PERが上昇していくことが期待されます。

銘柄名

株価(5/8)

44.71ドル

予想PER(倍)

18.8

ポイント

  • 注目点は、ブランド価値の再構築に動いている北米でその成果が表れつつあること、ブランド品のメッカである欧州で売上が伸びていること、さらに、5/8(月)に発表されたケイト スペードの買収です。ケイトスペードは、ハンドバッグなどアクセサリー類を中心に製造販売する同業で、時価総額はコーチの約5分の1の規模です。同社の売上は順調に拡大していますが、コーチ経営陣のもとで利益率が改善できると期待されています。
  • 1-3月期決算は、前年同期比4%減となっていますが、ブランド価値を引き上げるためにプロモーションを抑制、百貨店の売場削減を行っていることが影響しています。「コーチ」ブランドの北米既存店売上は3%増と堅調に推移しています。海外は中華圏や韓国の売上が減少しましたが、欧州の売上好調が続いている点に注目できるでしょう。
  • それなりの規模の買収が発生したため、株価評価は流動的になりやすいと見られますが、アナリストの目標株価平均は47.67ドルです。
  • ※注目銘柄(5銘柄)の株価週足チャートは、当社のチャートツールを用いて作成(2017/5/8時点)。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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